きまぐれ日記「あばよ昨日、よろしく未来」

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西武28年ぶり9連敗…単独最下位に★★★★★★★★★

2007年06月10日 22時40分29秒 | 西武ライオンズ(2007)
西武 3-7 横浜

常勝の看板が崩れ落ちる。10日の横浜戦に敗れた西武は、球団創設年の79年4月以来28年ぶりの9連敗。6月以降では11年ぶりとなる最下位に転落した。初回に1点を先制しながら投手陣が崩壊してのドロ沼。これで9連敗のうち6度目の逆転負けに伊東勤監督(44)も、連敗脱出までコメント封印を宣言するなどピリピリムード。昨年まで25年連続Aクラスの常勝軍団が最大のピンチを迎えた。

 疲れ切った、ぼう然とした表情だった。試合後、ベンチ裏に戻ってきた西武の伊東監督は報道陣に「勝つまでコメントは出さないよ…」。28年ぶりの9連敗。96年9月1日以来となる単独最下位に転落した。80年以降、現12球団で9連敗以上していなかったのは西武だけだった。81年入団で、常勝軍団の一員だった指揮官にとっても屈辱の初体験。ショックは大きかった。

 らしからぬ細かいミスが続いた。初回に高山、片岡が連打で幸先よく先制も、続く中島の打席で片岡がけん制死。流れを自ら手放した。守備では5回無死一塁で三塁の平尾が失策。さらに1死満塁で2番手・許銘傑(シュウ・ミンチェ)が相川への初球を暴投、2者の生還を許した。「流れを変えたいから…。勝つまでちょっと待っとって」。帰り際、再度「コメント封印」を宣言した指揮官は「最下位?そりゃそうなるやろ。これだけ負けてるんやから」と言い残して車に乗り込んだ。

 失策直後にベンチに下げた平尾と後藤を2軍に降格。てこ入れとして中村とルーキー原の1軍昇格を決めた。9連敗中は先制→逆転負けが6度。反発力に欠ける打線は7試合で3得点以下だ。名古屋遠征中の8日は宿舎で選手だけのミーティング。「思いを言い合った。みんな必死でやってる。1つ勝てば変わる」。3安打と奮闘の和田は強調したが、出口が見えないのが現状だ。

 試合前、雨空を見上げた伊東監督は「おれが(横浜の)監督だったら絶対試合をするよ。相手が西武だから」と自虐的なジョークを口にしていた。前回9連敗の79年は45勝で最下位。その後は82年以降昨年まで25年連続Aクラスが続いている。試合後には雲間から初夏の青空がのぞいた。しかし、長く、暗いトンネルにはまり込んだチームに光は差し込んでこない。

 <横浜 土肥 古巣相手に1カ月ぶりの勝利>横浜の土肥が、古巣を相手に約1カ月ぶりの勝利だ。序盤は「肩が軽すぎた」と初回に片岡の中前打で先制されたが、味方の大量援護にも助けられて7回2/3を3失点。西武戦は05年から3戦3勝と抜群の相性に「2年前はすごく意識したけど、きょうはなかった」と笑顔を見せた。これでチーム勝ち頭となる6勝目。「ファームに落ちたときは涙が出そうなくらい悔しかったけど、後の2、3勝を買うつもりで走りこんできました」と話した左腕を大矢監督は「中盤以降は落ち着いて見ていられた」と最後まで手放しだった。