日ハムファンにとって今回の優勝、日本シリーズ進出は劇的な感動のリーグ制覇だったかもしれないね。
シーズン途中の新庄引退宣言、最後の最後PO1位通過など
まさにドラマのような展開に西武ファンの自分さえも驚いたし。
筋書きのないドラマ・・・と言う言葉があるけど
まさに今の日ハムにピッタリの言葉かもしれないね。
残るは中日との日本シリーズでの天下統一、日本一。
がんばってほしい。
■日本ハム 25年ぶりリーグ優勝 ソフトBにサヨナラ勝ち■
プロ野球パ・リーグのプレーオフ第2ステージは12日、札幌ドームで第2戦が行われ、北海道日本ハムファイターズが、ソフトバンクに1-0でサヨナラ勝ちし、25年ぶり3回目(前身の東映時代を含む)のリーグ優勝を果たした。北海道に本拠地を移転して3年目で頂点に立った。トレイ・ヒルマン監督は就任4年目で初の栄冠。21日に開幕する日本シリーズで44年ぶり2度目の日本一を目指し、セ・リーグ王者の中日と対戦する。
日本ハムはレギュラーシーズン1位で1勝のアドバンテージを得て、本拠地2試合で連勝。4試合制の第2ステージで計3勝とし、リーグ制覇を遂げた。パ・リーグは昨年のロッテに引き続き米国人監督が指揮を執るチームが優勝した。【深町郁子】
▽日本ハム・ヒルマン監督 信じられない! 本当に誇るべき選手たちだ。ファンと一緒に追い続けたことが、結果につながった。
▽日本ハム・大社啓二オーナー 北海道、そして全国のファイターズファンの熱い期待に見事応えてくれたヒルマン監督はじめ、選手の皆さんに心より敬意を表します。パ・リーグ制覇という偉業を成し遂げることが出来たのも、チーム一丸での頑張りとファンの皆様の大きなサポートがあればこそと、厚く御礼申し上げます。
▽ソフトバンク・森脇監督代行 紙一重のプレーが多かっただけに、何としても勝ちたかった。選手は最善を尽くしてくれた。(第2ステージで福岡に帰るなど、ファンとの)約束を何一つ果たせず、罪の意識を感じる。
▽中日・落合監督 これで対戦相手が決まったということだし、時間もある。これからゆっくり考えるよ。
▽25年前のリーグ優勝時に監督だった大沢啓二さん(74) 本当に良かったね。あっぱれ、あっぱれ! 25年間も勝てなかったのに、よく球団も辛抱した。北海道に行って良かったよ。亡くなった大社前オーナーも天国で喜んでいるだろう。あとは日本一になってほしいね。
▽小池唯夫・パ・リーグ会長 25年ぶりのリーグ制覇おめでとう。ヒルマン監督の指揮の下、チームのみならずファンの皆様までもが一体となって手にした優勝は大変、印象的なものでした。プロ野球史上初となる北海道開催となる日本シリーズにおいても、道民の皆様の熱い声援を糧に、日本一の高みまで一挙に駆け上がってくれるものと期待しています。
◇北海道日本ハムファイターズ 1946年にセネタースとして発足。47年、東急電鉄が親会社となり東急フライヤーズに変わった。48年に急映フライヤーズとなり、49年には再び東急フライヤーズに戻った。54年、東映フライヤーズに変更。62年に水原茂監督が率いて初の日本一。73年に日拓ホームフライヤーズに変更した翌年、日本ハムが親会社になり日本ハムファイターズに。81年には大沢啓二監督の下で2度目のリーグ優勝。04年、札幌ドームに本拠地移転し、北海道日本ハムファイターズとなった。
○日本ハム1-0ソフトバンク●
日本ハムが九回、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。九回2死一、二塁から稲葉の二遊間へのゴロ(記録は二塁内野安打)でソフトバンク・仲沢が二塁封殺を狙い、これがセーフになった間に二塁から森本が生還した。日本ハム・八木、ソフトバンク斉藤和の両先発が序盤から好投。八木は丁寧な制球を見せ、中4日で先発した斉藤は球威で押す投球で、七回までは両者とも被安打も散発、無四球という投手戦。ソフトバンクは二、三、六回といずれも無死から走者を出したが、好機を生かすことができなかった。
◇チーム支えた八木の強心臓
息もつかせぬ投手戦で、互いに無得点で迎えた九回裏。2死一、二塁で稲葉が放った内野安打の間に、二塁から森本がホームに滑り込んだ。その瞬間、球場は大きく揺れた。25年間、日本ハムファンが待ちわびたリーグ優勝が実現した瞬間だった。
リーグ制覇にあと1勝と迫った重圧。そんな中で、先発ルーキー八木の強心臓がチームを支えた。この日、持ち前の制球力は本調子とは言えなかった。ボールが先行し、球の走りも今ひとつ。打ち損じを誘う得意のスクリューボールを見逃され、何度もファールで粘られた。だが、失わなかったのは平常心だ。試合前「あくまで普段通りに」と話した捕手の鶴岡のリード通り、攻め方を変えることなかった。
その強い心が見えたのは三回。先頭の仲沢に中前打を許し、犠打で1死二塁のピンチ。だが、落ち着いてけん制死に仕留め、相手に流れかけた勢いを封じ込めた。俊足がやっかいな1番・川崎を外へのスライダーで連続三振を奪えば、勢いに乗せたくない松中には、低めを丁寧に攻めて長打を許さない。平常心に支えられた投球が、最高の舞台でリーグを代表する斉藤和との投げ合いを制した。
「北海道のファンには、優勝を見届ける権利がある」と語ったヒルマン監督。22歳の左腕が、その夢を実現させた。【和田崇】
○…ソフトバンク・斉藤和の攻略に手を焼いた日本ハム打線の中で、タイミングが合っていたのは田中賢。一回、内角への146キロ直球を詰まりながらも左前へ流し打つと、六回には真ん中へ入ってきたフォークを右前へクリーンヒット。九回も無死一塁の場面できっちり犠打を決め、2番の役割をしっかりと果たした。シーズン中は9打数1安打、打率1割1分1厘と相手エースを苦手にしていたが、プレーオフに入りツキが変わったよう。「万全の準備ができたんで楽しんでやりたい」と、話していた通り、大舞台を自然体で楽しんでいる。
○…リーグ制覇がかかった重圧の中、創価大卒のルーキー・八木が大仕事をやってのけた。ボールが先行し、持ち前の制球力は本調子とまではいかなかったが「大事な試合を任されたことを意識しないように、挑戦者の気持ちで投げた」。三回1死二塁のピンチもけん制刺殺で切り抜け、打ち損じを狙ったスクリューボールを見逃されても、「見せ球に使えたから」と心に余裕があった。球界を代表する斉藤和との投げ合いにも動ぜず、終わってみれば3安打完封。初戦で完投したダルビッシュに続いて、22歳の左腕はチームの柱に成長した。
○…斉藤和を援護できなかった松中は「打線の責任です」と肩を落とした。第1ステージこそ6安打を放って打線を引っ張ったが、第2ステージ入ると、前日の犠飛以外にいいところはなかった。松中は「1年間戦ってきて、同じことを繰り返した。課題ははっきりしているので、もっと強くなれるように、勝てるチームにならないといけない」と話した。