レビ記27:28 ただし、人が自分の持っているもののうちから奉納物として主にささげたものは、人であっても、家畜であっても、また相続の畑であっても、いっさいこれを売ってはならない。またあがなってはならない。奉納物はすべて主に属するいと聖なる物である。 27:29またすべて人のうちから奉納物としてささげられた人は、あがなってはならない。彼は必ず殺されなければならない。
(2) 「全焼のいけにえ」は「いけにえ」の中の「いけにえ」
イスラエルのすべてのいけにえの中で最も多く言及されているのが「全焼のいけにえ」です。旧約では「全焼のいけにえ」は280回、「和解のいけにえ」は83回です。つまり、「全焼のいけにえ」こそが「いけにえ」の中の「いけにえ」とされるものなのです。
【新改訳改訂第3版】詩篇 40篇6節
あなたは、いけにえや穀物のささげ物をお喜びにはなりませんでした。あなたは私の耳を開いてくださいました。あなたは、(動物による)全焼のいけにえも、罪のためのいけにえも、お求めになりませんでした。
「あなたは私の耳を開いてくださいました」の中の「私」とはいったい誰の事でしょうか。「耳を開いてくださった」とは、「からだが与えられて、そのからだをもって、神に対する全き献身と全き従順のいけにえをささげることを可能とならしめてくださった」ということを意味します。後でも触れますが、ここでの「私」とは完全な、真の「全焼のいけにえ」として神にご自身をささげられたイェシュアのことを指しています。
【新改訳改訂第3版】ヘブル人への手紙10章3~10節
イェシュアにこそ全き献身と全き服従があり、全焼のいけにえが一回限り完全にささげられたことにより、「後者が立てられるために、前者が廃止されるのです」とあるように、旧約のいけにえ制度は不要となり、廃止されることになったのです。