グローバル・タックス研究会 ~Study Group On Global Tax~

貧困のない、公正かつ持続可能なグローバリゼーションのための「グローバル・タックス」を提言する、市民研究グループです。

《UNITAID資料③》UNITAID理事会における市民社会代表の選定候補者を発表

2008-03-29 | UNITAID(ユニットエイド)
【解説】
UNITAIDのガヴァナンス(運営)が民主的に行われていることのバロメーターとして、全15人で構成される理事会の中に2人のNGO、市民社会代表が加わっていることを挙げることができます。しかし、その2人は民主的に決められたのかどうかですが、実は「HIV/AIDS、結核、マラリアと闘っている世界的なコミュニティ」から選出されており、当事者を主体とした民主的選定と言うことができます。

その選定のプロセスを“AIDS ASIA eFORUM”が伝えています(2006年9月26日)


IDPF/UNITAID理事会における市民社会代表の選定候補者を発表
2006年9月26日PM7:01 カテゴリ:AIDS_ASIA

国際医薬品購入ファシリティ(IDPF/UNITAID)理事会に市民社会の代表者として参加する選定候補者を発表


IDPF/UNITAID理事会における市民社会の代表者としてのポジションに対する候補者を募集するよう要請する告知が、2006年9月5日に公表されました。
・HIV/AIDS、結核、マラリアを抱える人々のコミュニティから理事1名、理事代理1名
・これらの病気の克服に取り組むNGOから理事1名、理事代理1名

選考委員会から、ここに結果を報告させていただきます。

HIV/AIDS、結核、マラリアを抱える人々のコミュニティについて

これら病気を抱える人々のコミュニティからの理事:このポジションについて、選考委員会は応募締め切りを10月6日(金)までに延長させていただきます。選考プロセスの短期間でのスケジュールでは、10月3、4日に開催される第一回UNITAID理事会までに十分な応募者を募集することができませんでした。

このため、下記の理事代理がこれらのコミュニティの代表者として今回の理事会に参加します。この間、10月中旬まで理事の選出プロセスを継続します。このポジションに対する候補者指名の要請については後日お知らせします。

理事代理:キャロル・ナウィナ・ニレンダ氏(Ms. Carol Nawina Nyirenda)(Eメール:carolnawina(アットマーク)yahoo.com)
HIVを抱える。ザンビアの治療アドボカシー・リテラシー・キャンペーン(Treatment Advocacy and Literacy Campaign、TALC)における治療活動家。治療への普遍的アクセス関連の問題に関わるコミュニティワーカーとして広範囲な経験を持つ。キャロルはザンビア働く女性協会連合(Zambia Federation of Associations of Women in Business)の活動のコーディネートから、草の根コミュニティプロジェクトの企画、実施、管理まで、プロジェクト管理に関する重要な経験を持つ。キャロルは、必要な医薬品が購入され最も病気にかかりやすい人々の手に渡るよう、IDPFと対象となる最終消費者との間のつながりを保ってくれるだろう。

病気の克服に取り組むNGO:

理事:ハリル・エルーアルディギ氏(Mr. Khalil Elouardighi)(Eメール:gerrold(アットマーク)noos.fr)
フランスのエイズ感染者を中心とした活動家グループであるアクトアップ・パリ(Act Up-Paris)において、国際担当の政策提言者としてHIV/AIDSの看護と治療への普遍的アクセスに関する政策提言について幅広い経験を持つ。同氏は南の国々のグループ(プラネット・アフリカ・ネットワーク(PLAnet Africa network)など)およびその他の国際的にAIDS克服に取り組むコミュニティのメンバーと強力な関係を築いている。同氏は、世界エイズ・結核・マラリア対策基金の理事会のNGO代表団とも密に連絡を取り合っている。ハリルは2005年12月からIDPFイニシアチブに関する活動を展開している。特に、HIV/AIDSの看護と治療への普遍的アクセスのために、同イニシアチブが最大限の成果を上げられるよう、フランス政府に対してロビー活動を行なってきた。

理事代理:モーガ・カマル・ヤンニ氏(Mohga Kamal Yanni)
(Eメール:mkamalyanni(アットマーク)Oxfam.org.uk)
オックスファム英国の保健・HIVの上級政策アドバイザー。保健およびHIV/AIDSの政策展開、プログラム、政策提言について戦略的指導と支援を提供している。オックスファム・インターナショナルHIVグループのメンバーで、同グループにおいて最初のオックスファム・インターナショナルHIV提言戦略の策定を主導した。世界エイズ・結核・マラリア対策基金の理事会における先進国NGO代表団の活発なメンバーでもある。同氏の経歴はエジプトの医師である。最近では、モーガは専門的・政策的アドバイスの提供を通して、UNITAIDにおけるNGOの立場の確立および政策提言に関わってきた。

選考委員会メンバー:
1. アジア・ラッセル(Asia Russell)。組織:ヘルス・ギャップ(Health Gap)。国:米国。
2. リディア・ムンゲレラ(Lydia Mungherera)。組織:エイズ支援機構(The AIDS Support Organization、TACO)。国:ウガンダ。
3. ショーン・メラーズ(Shaun Mellors)。組織:国際HIV/AIDS連合(International HIV/AIDS Alliance)。国:英国。

選考委員会は、新メンバーの方々がIDPF/UNITAID理事会におけるこのやりがいと実りのある役割に勇敢に力強く取り組まれることを願います。

エイズ対策機関世界評議会(International Council of AIDS Service Organizations、ICASO)
住所:65 Wellesley St. E., Suite 403 Toronto, ON M4Y 1G7 CANADA
電話:+1-416-921-0018 ファクス:+1-416-921-9979
Eメール:icaso(アットマーク)icaso.org ウェブサイト:www.icaso.org

-------------------[AIDS ASIA eFORUM] エイズ分析アジア太平洋メールマガジン
このEフォーラムは、HIV・エイズ関連問題とアジア太平洋地域の人々の懸案事項に関する、ピアツーピアの異文化間通信。掲載の見解・意見は著者のものである。プライバシーポリシーについては、ファイルセクション参照。
詳細は、フォーラムの運営者ジョー・トーマス博士(Dr. Joe Thomas)まで。Eメール:joe_thomas123(アットマーク)yahoo.com.au。スカイプID:joethomas123。
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訳注:AIDS ASIA eForumのウェブサイトは、
http://health.groups.yahoo.com/group/AIDS_ASIA/

(翻訳;オルタモンド翻訳チーム)

出所:エイズ・HIV情報(Aids-HIV Information)ブログ。HIV/AIDSに関する、感染、試験、ニュースレター、HIV支援、統計、情報、治療、症状などを掲載した情報ブログ。
http://www.aidshiv.info/announcement-of-selected-candidates-to-represent-civil-society-at-idpfunitaid-board-2/announcement-of-selected-candidates-to-represent-civil-society-at-idpfunitaid-board-2.html


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