鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト復活編Ⅱーyamato2223ー第四話②

2020-03-04 17:29:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作





宇宙戦艦ヤマトより発進した哨戒艦:鹿嶋は原始惑星の流星群に紛れ、微速で前進してゆく。 鹿嶋には真田が地球を出航前に召集した、地球連邦政府直轄の特殊部隊が乗艦している。 特殊部隊の隊員の大半は、脳の一部や臓器等を除き、7~8割を義体化している。 これは、ガミラス戦役から続いた戦争によって負傷した一般人を含む軍属に所属していた人達を何とか自力で、暮らして行けるようにする為、当初は医療用補助具として開発された部位義体を装着して、社会復帰させる事が目的であった。 だが、その実体は言葉とは裏腹に"色眼鏡"で見る者が多く、政府が思うほど、社会復帰は叶わなかった。 そこで、政府としては打開策を検討、身体の大半が義体化している事で、個人差はあるものの、生身の身体の時よりは数倍からそれ以上の能力を発揮出来る事から、ならば政府直轄の新たな組織を立ち上げ、希望する者を厚待遇で迎える事にした。 特殊部隊の隊員として、活躍する場と未来を与えた。 身体=義体のメンテナンスは公費で賄(まかな)われ、普段の仕事とは言えば、訓練がメインである。 確かに、暮らして行く場所は政府が管理、運営するシティ内がメインで隔離されている感は少なからずあるのだが。 飲酒以外は、さほど厳しい処置は無い。 職業柄、基本的には24時間、管理されている。 飲酒に関しては、早番時と公休日以外は禁酒が基本で、早番時と公休日に限り、飲酒は許可されているが、飲酒の量が決められている。 いわゆる深酒は厳禁である。 それは早番時及び公休日に飲酒したとしても、出動命令が優先されるからだ。 だからと言って、緊急出動に駆り出されたとしても最前線に則、投入される訳ではない。 6時間後、後方支援から任務にあたる。 隔離感や抑制感は有るものの、身分、仕事、収入、住居等は完全保証されている。 そして今回、真田によって選出されたメンバーは指折りの精鋭たちだ。

隊員たちは先ず、基礎訓練による義体化した身体を馴らす事から始め、次に一人一人に貸与された外骨格プロテクターの身体合わせてを行う。 車で言えば、シート合わせだ。 外骨格プロテクターは全高4メートルほど有る。 男女共通のセンサースーツを着用し、その上からプロテクターを装着する。 装着というよりは上から羽織る又は着ると言った方が正解かも知れない。 個々の体格に合わせてクッション材を調整する。

【センサースーツ】

外骨格プロテクター。 イメージ的には男女共通のセンサースーツに埋め込まれた、幾つもの筋肉の動きを電気信号に変換させる基板から発せられた電気信号を外骨格プロテクター側のセンサーで感知、人間の動きに合わせて動く。 この外骨格プロテクターには、オプションパーツがあり、それを装着する事で強化外骨格プロテクターと成る。 地球連邦政府直轄のスワット隊と言ったところだ。 【EARTH・FEDERATION・SWAT】レーダー等には、E・F・Sの頭文字三文字で表記される事が多い。 真田は略してEーSWAT=アスワットと呼んでいる。

「SWAT」はSpecial Weapons And Tactics(特殊武装・戦術)の略称

アスワット強化外骨格プロテクターのオプションパーツとしては以下の通りである。

※共通オプション 【強化外骨格プロテクター】 光学迷彩装置=Cloaking Device(クローキングデバイス)。 体に装着しているスーツから発生する特殊なフィールドによって人間の目には見えないようにすることができる。 ただし条件によっては型板ガラスを通して見るように、その存在が人間に目視されてしまう、基本的には周りの風景に同化させる光学迷彩装置である。 また、クローキング中はサブマシンガンやワイヤー等の手持ちの武器も見えなくなるが、手元から離れてしまうと見えるようになる。

【リスト・ブレイド】 アスワット基本装備。 基本的に格闘戦で相手を倒す為。 右腕ガントレットに装着されている。 長さ約50cmの鍵爪状の刃物。 装備者によって伸張した刃の長さ及び機能はまちまちであり、状況に応じた伸縮、折り曲げて刃間の間隔を広げる、刃の向きを変えることでの裏拳状態での攻撃、軽くコッキングして敵に向けて刀身自体を射出する。 基本的に二枚刃である。

【高性能ヘルメット】 最大の特徴とも言える装備品。 サーモグラフィー等の視覚補助装置と射撃武装及び対象の詳細情報捜索時のロックオン用のレーザーサイト・記憶媒体を取り付けられており、様々な戦闘を経験するほど擬態能力は蓄積・強化されていく。 ヘルメットは各種光線を隊員の視認しやすい赤外線に変換し彼らの視覚を強化・補正する。 使用者が見たものはヘルメット内部に録画されており、たとえ他者のメットであっても左腕のコンピューターガントレットに接続して記録された過去の映像を見ることが可能である。 近距離から発射されたアサルトライフルの銃弾を弾くほどの強度を有する。

【コンピュータ・ガントレット】 左腕に装着しているコンピュータ。 蓋付きで使用時は上下に開閉する。 このガントレットを操作することで、ヘルメットの視覚装置・光学迷彩装置の調整などの各種装備の調整や制御を行なう。 コンピュータ部分のみを取り外すことも出来る。 上記以外にも、救難信号を発する機能や立体映像機能、音声の録音機機能、救難信号は太陽系から遠く離れた外宇宙に位置する恒星間通信が可能である。

【レイザー・ディスク】 鋭い刃が付いた円盤状の武器で、投げると相手を一定距離ホーミングし、ブーメランのように戻ってきて回収することができる(その場合はディスクを反転させるほどの空間がなければならない)。 また、そのまま手に持って使用することも可能。 不使用の際は刃を収納した状態で腰に装備している。 円盤状の刃で指を通す5つの穴が開いており、グリップを握ると表面のライトが点滅する。 小型でグリップの周りに6枚の鋭いブレードがついており、この刃はグリップ自身に収納可能。

【ネット・ランチャー】 相手を包み込んで拘束したり壁面へ貼り付ける形で拘束する際に用いる、ワイヤー網を射出する武器。 ネットガンとも呼ばれる。

※希望者用オプション 【ショルダー・プラズマキャノン】 多くの場合左肩に装着している自動制御のプラズマ砲。 ヘルメットから照射される3本の赤いレーザーで狙いを定め、発射されるプラズマ弾で対象を撃ち抜く。 砲身は背中のアームに接続されており、ヘルメットの視覚システムと連動して照準の方向へ自動的に向きを変える。 一撃で葬るほどの威力を誇る反面、ヘルメットのシステムに照準機構を依存しているため、ヘルメットが何らかの異常に陥った場合は命中精度が著しく低下する。 弾数は無限だが発射直後はエネルギーチャージの時間が若干ながら必要なため、マシンガンのように間断なく連射することは出来ない。

※この他、共通武器としてサブマシンガンが貸与される。(20発入りマガジン3個が基本的に需給される。) また、狙撃用ライフルに対人用と対物用がある。 これは作戦用途に合わせて貸与される。 哨戒艦:鹿嶋には両狙撃用ライフルが、予備を合わせて4丁ある。

そして約束の三日目の終わりが、あと一時間と迫っていた。 十分前と成り、真田は古代に指示を出した。

「古代。広域コスモレーダーに捉えた位置からー0.1度ずらしてショックカノンを一発だけ撃て。」 「警告弾だ。まぁ。警告と言うより陽動弾だがな。」

「陽動弾!?」

「ああ。それと同時に鹿嶋を全速で前進させる。」 「アスワット隊に鹿嶋に突入させる。」

「しかし、真田さん。ー0.1度しかずらさないでは、いくら50宇宙キロメートルも離れているとは言え、ヤマトのショックカノンでは、無傷では済まない。」

「古代。落ち着いて考えてみろ。」 「ー0.1度ずらして、50宇宙キロメートルを計ってみろ。」 「鹿嶋を霞めるどころか、かなりズレて着弾する。」

「あっ!」とした顔を覗かせた古代。 「了解です。」

「此方、第一艦橋古代。第三主砲塔砲術士は目標艦:鹿嶋より右ー0.1度、外せ。」 「20秒後に作戦を開始する。直ちに初弾発射体制を取れ!」

「哨戒艦:鹿嶋。アスワット隊隊長ミハエルへ。」 「20秒後に作戦を開始する!」 「ヤマトのショックカノン発射と同時にフル加速で前進せよ!」

「コチラ、ミハエル了解。」

「作戦開始時間合わせ!」 「・・・1.0.9.8.7.6.5.4.3.2.1作戦スタート!」 桜井による時間合わせのカウントが始まった。 「作戦スタート!」と同時にヤマト第三主砲が火を吹く。 同時に哨戒艦:鹿嶋がフル加速を開始した。

第五話①へつづく


~あとがき~

この物語りは、「宇宙戦艦ヤマト復活編」の続編として二次創作ではありますが、オリジナルの物語りです。
既存のメカ設定及びキャラクター等の設定は基本的に、そのまま引用しています。
使用している画像は一部を除き、宇宙戦艦ヤマトシリーズ本編等より引用。
引用した画像はイメージです。
一部、私の設定及び解釈が混ざっています。


最新の画像もっと見る