鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編第六話①

2020-02-23 22:35:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作




【女性型二足歩行タイプ万能ロボット=コルン】イメージ。

「…サーベラー!いえ、夕貴の身体を媒体にした偽りのサーベラー!」
「身体だけは復活したけど、全ての能力を復活させた訳ではなさそうね?」
「違うかしら?」

「古代サン。このサーベラーはワタシが相手をします!」
「見た目はガトランティス人に成ってしまったが、元はワタシの娘、夕貴です。」

「…天城一佐が、コルンさんの娘?」

「そうです。詳しい説明はあとで致しましょう!」
「ワタシがサーベラーを押さえ付けて要る間(あいだ)に、古代サンはヤマトの操縦を!」
その時であった後部カタパルト管制室から「コスモゼロtype21」発艦のアナウンスが飛び込んだ。

「何!?」
「誰が乗っている?」





「えっ!?」
「発艦許可は出てないのですか?」
「美雪さんは、艦長からの命令だと。」

「解った。」
「美雪の奴…いつの間に…。」



「ヤマト緊急発進!」
「徳川!両舷全速!」




※イメージ曲【宇宙戦艦ヤマト復活編】THE.ALFEE2009ver.より引用。


宇宙戦艦ヤマト復活編二次創作

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編ー
第六話①


進の許可も得ないまま、母親である雪を助けたい一心でヤマトを飛び出した娘、美雪を追う古代。

「ルシファー様!ヤマトが、人間が我らの要請を無視、バベルの塔へと向かっています!」

「何ッ!?」
「バカな奴らだ!始末せよ!」

「仰せの通りに!」



「この媒体を失う訳にはゆかんのだ。」

雪は透明なクリスタルカプセルの中に保管されていた。
保管されているクリスタルカプセルの中には羊水が満たされている。
言わゆる子宮の中に雪は居る事と同じなのだ。
生きてゆくのに必要な本能で解るのだろう。眠り続ける雪ではあるが、酸素も栄養素も、カプセル内の羊水から補給しているのだ。

そして、古代が目指すバベルの塔は、あの砂丘を地上と考えるなら、10キロメートル以上もの円柱形をした超高層建造物、その最上階に雪を保管しているクリスタルカプセルはある。

そのバベルの塔から、およ3844.000kmにカスケードブラックホールによって呑み込まれた太陽系の惑星が、塔を囲うように並んでいる。
太陽・水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星・第十番惑星・第十一番惑星と並んでいる。
冥王星だけが、その列には存在しない。
塔の真上に存在している。
その遥か上空の空間には、これまでカスケードブラックホールによって呑み込まれた惑星や衛星が、ところ狭しと並んでいる。
まるでゴミ山のように_。

おそらく、資源を取りつくし、捨てられたのだろう。
その上空に、この次元の空間の太陽なのだろ、珍しい動きを見せていた。
西から東へと向かって移動しているのだ。
その太陽から塔の真上に設置された冥王星を介して、エネルギーを吸収しているようだ。

操縦桿を握る古代の頭の中に「ふと。」過るメッツラーの言葉。

「メッツラーを媒体とし、再び浮かび上がる異次元の思考ホログラム。
自分が異なる次元の民であること、その次元には資源が少ないため生きる糧を他の次元に求めていたこと、そしてカスケードブラックホールの正体が他次元から資源となる星々を奪い取るための巨大な次元転移装置であると。」

「何処に…何処に一体……。」そう思いながら古代は、塔の上空を見上げた。
何かに気がついた古代は、命令を下した。

「上條。ロケットアンカー射出よーい!」

「ロケットアンカー射出用意よし!」

「うむ。」

「小林航空隊隊長。悪いが君の予備機を使用する。」
「後部カタパルトへ、射出準備!」

「上條。君にヤマトを預ける。」
「もし、俺が一時間以内に帰投しない時は、トランジッション波動砲をあのバベルの塔に撃ち込め!」

「…自分も同行します!」

「駄目だ!船務長不在で階級が最上級なのは、上條、お前だ。」
「まだ銀河系が健在な内に、次に繋ぐ為にも、トランジッション波動砲を発射させた後、アマール星へゆけ!」
「イリヤ女王なら必ず、力を貸してくれるはずだ!」

上條は瞳を閉じ、肩を震わせた_。


※イメージ曲【宇宙戦艦ヤマト復活編より、この愛を捧げて】より引用。


第六話②へ
つづく。


この物語りは、「宇宙戦艦ヤマト復活編」の続編として二次創作ではありますが、オリジナルの物語りです。
既存のメカ設定及びキャラクター設定は基本的に、そのまま引用しています。
使用している画像は一部を除き、宇宙戦艦ヤマトシリーズ本編等より、引用した画像でイメージです。
一部、私の設定及び解釈が混ざっています。

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