鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー第三話

2019-11-17 18:54:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー

第三話


ドレッド・ノート級のブリッジに足を運んだイローゼは、主幹エレベーターからすぐの艦長席で先ず、メインコンピュータにアクセス、艦内情報習得した。

「ちょろいものね。」

「ここから直下、機関区の入り口ね。」
「作業員は居るかしら。」と艦長席に備わる六分割されたモニタを覗き込んだ。
奥の方に数名、映るだけで入り口付近には作業員を含む、人影は見当たらない。
それを確認したイローゼは艦長席を離れ、機関区へ降りた。




「デーダー艦隊司令!まもなくガミラス・イスカンダル宙域です!」

「うむ。」
「全艦!戦闘配置!」
「目標!ガミラス!!すべてを焼き払えッ!!」
暗黒星団帝国マゼラン銀河方面遠征艦隊艦隊司令デーダーは、攻撃目標をガミラス星とした。

大小、二つのマゼラン銀河内でガミラス以上の軍事力を有する惑星(ほし)は、この時代、存在しない。
従って、ガミラスを殲滅させるか配下に置く事が出来れば、二つのマゼラン銀河を制覇したも同然である。

ガミラス星首都バレラス郊外で、真っ黒な大きな黒煙が上がった。
何が起きたのかと、黒煙の上がった方向に、ガミラス臣民たちは顔を向けた。
驚きの顔は次第に恐怖の顔に変わって行った。
その顔色が冷める暇もなく、黒煙の数は二つ、三つと増え、瞬く間に数え切れない程までに増えて行った。
悲鳴と怒号が飛び交い、右往左往する臣民たちで、ごった返す郊外の街。
その悲鳴と怒号を打ち消すように緊急を知らせるサイレンが、ガミラス星全土に響き渡る。
黒煙と炎の隙間から見栄隠れする円盤状の黒い小型戦闘艦。



逃げ惑う女、子供そして老人さえにも容赦なく銃口はむけられ、追い込んでは砲撃を加えて行った。


バレラス中央司令部内に響き渡る全土防衛体制のアナウンス。
そんな中、君主に返り咲いたアベルトが動き出す。

「ヒス首相!直ちに臣民たちの保護を!」
「タラン参謀は私の艦隊を先行して防衛に当たらせろ!」
「ディッツ提督は残りの艦艇を纏め、私の指揮下へ!」
「侍女の君たちは私の艦(ふね)の出撃準備を急がせろ!」


「ザーベルク!」「ザーベルク!」






時を同じくして、建造中の改良型ドレッド・ノート級機関区から火の手が上がっていた。
イローゼはわざと事を大事(おおごと)にしたのだ。
小火(ぼや)を発生させ、作業員や保安員たちを一ヵ所に集める為だ。
ドック内全員が集まる訳ではないが、大半の目を其所(そこ)に集中させる事で、他二隻は手薄に成る。
短時間で遂行するには最良と判断、実行に移した。
イローゼの思惑通りに隣のドレッド・ノート級、そしてその更に隣で製造されているアンドロメダ級の作業員と保安員の大半は、イローゼの仕掛けた小火(ぼや)に騒ぎ、気を取られていた。
そんな中、隣のドレッド・ノート級内に潜入、ブリッジに上がる事無く、直接、機関区入り口を目指さした。
保安員も作業員も誰一人、見当たらない。
セキュリティロックを数秒で解除、すんなりと波動コア起動システム室に入室した。
そして、ミッションを第二弾に移行して、最初の一つ目の起動システム用波動コアを破壊した。

「次はあっちの大型艦ね。」
「恐らく機関区に有ると思うが、あっちは波動砲口が二門(ふたつ)有るのね。」
「念のため波動砲制御システムも破壊しときましょうかね。」と左の口角を上
げ、アンドロメダを見上げた。

「ふん。」
「こっちは艦名がついているのか。」
「ネメシス」と読み取れた。


【新造中宇宙戦艦 アンドロメダ級typeⅡネメシス】


「アンドロメダtypeⅡネメシス。」
「私と同じか!?」


◆◆◆◆


【ネメシス】

古代彫刻のネメシス
ネメシス(古希: Νέμεσις, Nemesis)は、ギリシア神話に登場する女神である。
人間が神に働く無礼(ヒュブリス)に対する、神の憤りと罰の擬人化である。
ネメシスの語は元来は「義憤」の意であるが、よく「復讐」と間違えられる(訳しにくい語である)。
擬人化による成立のため、成立は比較的遅く、その神話は少ない。
主に有翼の女性として表される。

ヘーシオドスの『神統記』ではニュクス(夜)の娘とされる。
ゼウスはネメシスと交わろうとしたが、ネメシスはいろいろに姿を変えて逃げ、ネメシスがガチョウに変じたところゼウスは白鳥となってついに交わり、女神は卵を生んだ。
この卵を羊飼いが見つけてスパルタの王妃レーダーに与え、これからヘレネーとディオスクーロイが生まれたとされる。ただしゼウスがこのとき白鳥となって交わったのはレーダーであるという伝承もある。

ネメシスのもっとも知られた神殿はアッティカ北部のラムヌース(英語版)にあり、ペイディアースの刻んだ神像があった。
ここでのネメシスはアルテミスに似た性格の女神とされ、ラムヌースの女神(Rhamnusia、Rhamnousia)とも呼ばれた。
またボイオーティアではアドラーストスが始めたとされるネメシス・アドラステイア(Adrasteia 遁れることの出来ない者)、すなわち必然のネメシスの崇拝があった。

ニュンペーのエーコーの愛を拒んだナルキッソス(ナルシス)に罰を与えたのはネメシスであるとされる。

ギリシア悲劇においては、アーテーやエリーニュスらと似たような役割、神罰の執行者としてしばしば言及される。アテーナイではネメシスの祭、ネメセイア(Nemeseia)が行われた。
これは十分な祭祀を受けなかった死者の恨み(nemesis)が、生者に対して向かわぬよう、執り成しを乞うことを主な目的とした。

スミュルナで崇拝されたネメシスは、二つの姿をもつものとされ、アルテミスよりアプロディーテーに似た性格の女神であった。
この二重性の起源は不詳であるが、ネメシス自体の性格の二重性(復讐をなだめる恩恵をほどこす側面と、呵責のない復讐者)あるいはスミュルナの市が新旧二つの部分からなっていたことの反映であるとも推測される。
※Wikipediaより。


第四話へ
つづく。


この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー》の二次創作です。
使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。

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