鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

暗黒星団帝国の影・宇宙戦艦ヤマト2205サイドストーリー

2019-10-22 21:33:51 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作




ー暗黒星団帝国の影ー
宇宙戦艦ヤマト2205サイドストーリー

あの白色彗星帝国・ガトランティスとの戦いから一年と半年が過ぎた__。

ー時に西暦2204年ー

イスカンダルに赴き、陛下スターシャの護衛と執務を兼任するメルダ・ディッツ少尉は、地球戦役の後、多大なる貢献が認められ、大尉に昇級した。
そして、本日付を持って護衛、執務の評価が認められ、少佐に昇級、同時に18歳を迎えたヒルデ・シュルツ執務士が、成人した事で、ヒルデ一人に任せる事となり、メルダはガミラスの軍属へ復帰する事と成った。

その功績と門出を祝し、父親でもあるガミラス航宙艦隊総司令ガル・ディッツから専用艦として、メルトリア級一隻を授与、艦長職を与えられた。
メルダ本人は、艦長職など要らない。と心に思うが、父親でもあるガルにしてみれば、艦長職であるならば、戦闘機乗りよりは、大人しく成るであろうとの思いがあるようだ。

「メルダ少佐。艦長拝命、慎んでお受け致します。」
メルダは心の中で舌を出していた。

「うむ。」
「早速だが、メルダ少佐。艦長としての初の任務に就いて貰う。」
何時もの鋭い眼光も、自身の娘と言う事もあり、やや優しい眼差しで命令を伝えるガル総司令。
「明日、デスラー総統の誕生日を祝う祝賀会に、四歳成られたイスカンダル第二皇女サーシア様がスターシャ陛下と共にご参加成される。」
「その護衛に少佐。君にお願いしたい。」

「ザーベルク!」
メルダは肩の高さに腕を上げ、肘から上を垂直に手の掌をガルに向け、返事を返した。

返事を終え、メルダは回れ右をすると、「コツコツ。」とブーツの踵を奏でながら司令部を後にした。

翌日_。

ガミラス星軌道上とイスカンダル星軌道上のほぼ中間点で、真新しい制服に身を包み、専用のメルトリア級と共に待機するメルダ少佐。
イスカンダルからスターシャ陛下やサーシア様が出立するまであと、90分と迫った時であった、メルダ少佐の座乗するメルトリア級ケルベロアスは突如、謎の黒色の艦に襲われてしまう。

「艦長。あのガミラス艦を目標サンプルにする。」
「幻影ホログラム波、送射せよ!」



メルダの座乗するケルベロアスを中心に、その周辺は淡い光に包まれて行った。

「ん!?」
そう思うと同時にメルダやブリッジ要員は、黒色の艦(ふね)から送射された特殊幻影ホログラム波に、侵されて行った__。

「メルダ艦長!」
慌ただしくレーダーオペレーターが呼び掛けて来る。

「何事か?」

「あっ……あれを見て下さい!」
「スターシャ陛下、ご座乗の宇宙船(ふね)が、謎の黒色の艦に襲われています!」

「なっ!?なんと云う事だ!」
「全艦!第一級戦闘配置!!」
「スターシャ陛下とサーシア様の安全が第一級優先である!!」
「此方からの砲撃は避ける!」
「航海オペレーター!ケルベロアスを頼む!」
「私はツヴァルケで出撃(でる)!
艦長コートを脱ぎ捨て、足早にブリッジを後にするメルダ。

「待って下さい!艦長!」

その言葉に振り返りメルダの目に飛び込むものがあった。
ケルベロアスのブリッジの真ん中に浮かび上がる不気味な黒い影。
その影は徐々に"人"の形に整ってゆく。

とっさにパルス銃(ガン)を構えるメルダ。


「おっと。それ以上、動くなよ。」
「動けば、このイスカンダルの娘の命は無い!」
謎の女に気を失い抱えられたサーシアの姿がメルダの視界に飛び込んだ。

「……貴様ッ!」

「威勢がいいな。我れはファウスト。」
「我、帝国の繁栄の為に、このイスカンダルの娘は預かる!」

「……帝国の繁栄とサーシア様と何の関係がある?」
メルダは半歩、前へ出て問い掛けた。

「だから、動くな!」
「そんなに心配なら、お前も捕虜として連れて行ってやるよ。」

「おい!そこの。この女を拘束しろ!」
目を合わせた通信オペレーターは、ファウストの言う通り、メルダを後ろ手に拘束した。

「それでよし。」
「このサーシアとやらの命と生意気な女の命を助けたければ、ここから先、追って来るなよ。」
後ろ手に拘束したメルダを先に歩かせ、ファウストは、ブリッジから姿を消した。


第二話へ
つづく。




艦級:メルトリア級
(※高機動重巡洋艦 メルダ艦として改良型である。)

全長:283m

主機:ゲシュ=タム機関

武装
330mm三連装陽電子衝撃カノン砲塔×三基(艦橋前方×2後方×1)※オリジナルは艦橋前方に二基で、衝撃カノンではありません。
280mm三連装陽電子カノン砲×4基(両舷)
280mm三連装陽電子ビーム砲×2基(艦底および艦尾)
空間魚雷発射管×6門(艦首)

搭載数:3(最大)※オリジナルでは一機です。


この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2205》の二次創作です。
使用している画像はイメージです。また一部、拾い画を使用しています。





ヤマト2202コンサートレポート(公式)

2019-10-22 11:56:38 | 宇宙戦艦ヤマト2202

【サイト更新情報】「宇宙戦艦ヤマト2202」コンサート2019のオフィシャルレポートを公開!
2019.10.21 新着情報
10月14日(月・祝)におこなわれた、「宇宙戦艦ヤマト2202」コンサート2019のオフィシャルレポート
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