乾くるみ著「イニシエーション・ラブ」読了。
噂は知っていたのに、今まで読めずにいた作品。
文庫になったということで、ようやく読了したのだが。
やられました。
合コンで出会った男女が恋に落ち、
遠距離恋愛、妊娠中絶を経験して、最後には破局を迎える。
途中までは、なんてことないただの青春恋愛小説だ。
最後の2行を読むまでは。。。ね。
とにかくよくできている。
一言で言うなら「主従の逆転」とでもいうのか。
サラッと書かれた文章の裏に、様々な罠が仕掛けられている。
「絶対にもう一度読み返したくなる」と謳われた作品だが、その通り。
いや、これは読み返さないと夜も眠れない。