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道徳の法制化は危険

2023-05-27 07:17:56 | 終世記

道徳の法令化の典型は5代将軍綱吉の時代に出された生類憐みの令
生類には子供,病人,高齢者から犬,猫,鳥,魚,貝,虫などが含まれる。
特に綱吉は戌年生まれだったので、犬殺しは厳罰に処せられた。
極刑に処せられた事例が13件もあったというから残酷な時代である。

今も昔も動物虐待には人として怒りを禁じえない。
しかし、人に対する虐待と同列に扱うのは明らかに行き過ぎである。
当時においても"天下の悪法"として各方面から批判を浴びたという。
その結果、綱吉の死後まもなく生類憐みの令は廃止された。

だが最近、動物愛護の観点から高く評価する見解が出てきた。
江戸時代の武士は些細な失敗で腹を切った。切腹は武士たる者の作法
そして武士に切り捨て御免が認められる一方、犬殺しで死刑は理不尽
人命軽視の中での生類憐みの令。病的な倒錯。やはり天下の悪法だ。

LGBTへの理解は道徳的には正しい。しかし、法制化は行き過ぎだ。
動物愛護の法に違反したために死刑に処せられた江戸庶民の姿に
LGBT法を悪用した性犯罪の犠牲になる女性の姿が被る。
性別は客観的に判定すべきもの。曖昧にすれば人倫秩序が破壊される。

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