今月24日(金)の朝日新聞に「子の渡航心臓移植 高騰」補助心臓認可後1人3億円
という記事が1面とそれに関する記事も2面に掲載されていました。
記事によりますと2010年から2014年までの間に海外で心臓移植手術を受ける際に募金に頼った人たちがその募金目標金額に設定したのは1億5千万円だったそうです。しかし2016年にはその目標金額が2億9千万円になっていて、高騰の理由としては2015年に小児用の補助人工心臓が認可されたことを挙げていました。
補助人工心臓が認可される以前では心臓移植手術を受ける前に亡くなっていたケースでもこの補助人工心臓のお蔭で延命ができ、更に海外渡航にも耐えられるようになって助かるチャンスが広がったのです。ただし集中治療室への入院や渡航の際に必要となる医療用チャーター機の手配が必要になり移植費用を押し上げているとの内容でした。
また国内で移植できれば自己負担額は数十万円から数百万円で済むそうです。国内でも7年前から小児の心臓移植手術が可能となっているのですが、海外で移植を受けた子が35人に対し、国内のそれはまだ23人と少ないのが現状とのことです。
脳死を人の死と認めている日本ですが、いざ自分の子供が脳死状態になった際に心臓移植を待っている他の子供に我が子の心臓を提供できるのか、という大きな問題があります。また国内の施設や体制が整っておらず施設の都合でせっかくの申し出を見送ったというケースもあるとのことでした。
国内で心臓移植手術を待っている15歳以下の子供の人数は今年10月末現在で38名にものぼっているそうで、現状のままではまだまだ海外に渡航しての心臓移植手術を望むケースが増えていくのでしょう。
私は去年の3月から海外での心臓移植手術を希望している子供たちの募金活動に参加しています。
最初が私と同じ大和市在住の「だいちゃん」でした。二人目は横浜市在住の「ひまりちゃん」。そしてもう一人茨城在住の「ひろくん」の募金活動にも参加いたしました。
この3人の子供たちのその後は三者三様でした。
「だいちゃん」は渡航して無事心臓移植手術が出来、元気に帰国しています。
「ひまりちゃん」は渡米直後、以前より懸念されていた合併症が発症し「脳出血」で緊急の開頭手術を余儀なくされたりと紆余曲折がありました。心臓移植手術は無事成功し帰国していますが、開頭手術や多くの予期せぬ医療行為があったために募金額を大幅に超える出費が発生し、また帰国後も脳出血の後遺症により半身が不自由のようです。引き続き国内でのリハビリで一日も早く回復してくれることを切に願っています。
そして「ひろくん」です。ほぼ目標の募金額に達し渡米間近になった時点で幸運にも国内での心臓移植手術を受けることができました。無事手術も成功し元気に回復している模様です。そして国内移植により余剰となった3億円近くの募金は国内の他の渡航を待っている5名にそれぞれ寄付されています。
「ひろくん」のように国内での心臓移植手術が多くなってくれることを願っていますが、現状ではまだまだ海外での移植に頼らざるをいない状況です。そしてその為には救う会を立ち上げ多くの方々からの募金に頼ることとなります。
私は自身が心臓の手術を受けたり心臓ペースメーカーを植え込んだりもしましたが、現在は元気にフルマラソンを完走できるまでに回復しています。なので、重い心臓病になってしまった小さな子供たちには一日も早く元気な身体を取り戻してほしいという気持ちが強く、救う会での募金活動に参加させていただきました。先の新聞の記事によりますと毎年50人ほどが心臓移植手術が必要な重い心臓病になっているそうです。そして渡航した子供は平均年5人だそうです。
今年3月に起こった母の交通事故以降なんだかんだと忙しく募金活動から離れてしまっていたのですが、うっかりしている間に県内に2人の心臓移植手術を待っているご家族がいることが判りました。
「あやめちゃん」と「しずくちゃん」です。
二人とも「左室心筋緻密化障害」という難しい名前の病気で、これは拡張型心筋症の一型とのこと。完治するには心臓移植手術しか方法がないそうです。
二人の募金活動は今日も各地で行われていました。小田急線新百合ヶ丘駅前では夕方5時半から9時まで「あやめちゃんを救う会」の募金活動が行われていました。そしてその活動に気が付いた今日の私はたまたま夜の8時までですが都合がついたのでの久し振りに募金活動のお手伝いをしてきました。
今日の「あやめちゃんを救う会」の 募金活動の様子です。
今後はこの二人の子供たちの募金活動のお手伝いが出来ればこんな嬉しいことはありません。
「あやめちゃん」と「しずくちゃん」を救う会のホームページです。
それぞれのホームページ上から募金ができるようになっています。二人が一日も早く海外で心臓移植手術が受けられるように皆様方の暖かいご支援とご協力をお願いいたします。
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