4の雑記集

当ブログは自分がその日の日記やゲームのメモを記していくだけの、実に非生産的なブログであります。

ソウルサクリファイス感想

2013-04-06 00:09:52 | 雑記
『ソウルサクリファイス』、久々に完全新作で良いゲームに出会ったって感じでありました。
体験版をやった頃からかなりの完成度が見られたので、きっと良作になるだろうと思っておりましたが期待以上に良い作品でありました。

何よりも印象に残ったのがやはり物語の展開と魅せ方でしょうか。
プレイヤーが体験する「リブロムの書」に記されている事柄は全て、その書を記した“ある魔法使い”の主観で進んでいきます。
プレイヤーはあくまで記された文章と簡単な挿絵を読んでいくだけ・・・自身の物語を紡ぐのではなく、他人が紡いだ物語を体験するだけというのが、今までプレイしたゲームの中でもかなり特殊なものであるという印象を受けました。
なによりお話のほとんどは文字と“ある魔法使い”の語りと簡単な挿絵だけで展開しているというのに、お話の面白さと語り手の声優さんの巧さが合わさって、非常に楽しみながら進めることができました。

もう本当、ストーリーについては語りつくしたらキリがありませんので書きはしませんが、自分は完全にこのストーリーに骨抜きにされてしまった感じであります。
世界観や魔物のせいでおどろおどろしく陰鬱な雰囲気を醸し出している本作ですが、メインストーリーもサブストーリーも終わった後にどこか寂しい印象を残しながらも非常に心を揺さぶられるお話で、このゲームを語る上で絶対に外せない要素となります。
同じハンティングアクションの「ゴッドイーター」は「中二病的作品」とされますが、個人的にはこれもまた別の方向性の「中二病的作品」という感じでありました。


もちろん登場人物の皆様も魅力的な方ばかりだったのですが、やはり一番魅力溢れていたのは「リブロムの書」でありましたね。
最初はふざけたような砕けた口調なのに、物語が進む毎にどんどん彼の口調も重くなっていき、そして最後の最後で彼の正体が明かされ彼の“願い”と“覚悟”を知った時・・・その正体は前々から気づいていたにも関わらず、あの時は凄く心が震えました。
そして最終戦前のある選択肢で彼が語ってくれる『犠牲を出さなければ手に入らない物もある』という台詞は、この作品の中で一番心に残った台詞でありました。

ゲーム性の部分は正直かなり独特なもので、同じハンティングアクションのためによく比較されるモンハンやゴッドイーターとは完全に別物って感じであります。
体験版の頃はこの独特なシステムの戦闘がなかなか慣れなくて、色々理解するのにかなりの時間を要しましたが、これが解ってくるとかなり面白いので困ります。
もし次回作などがあるとしたら、ぜひこの独特な部分をどんどん伸ばして欲しいところであります。


ところどころ細かいシステム面の利便性がイマイチな部分もありますが、全体的にびっくりするほど予想以上によくできた作品で大満足な一品でありました。
正直・・・大変失礼なことを言ってしまうと、(ソニーの協力があったとはいえ)まさかマーベラス社さんがこれほどの作品を作れるほどの技術者揃いになっていたのが超予想外でありました。
本当凄まじく失礼な事だったのですが、自分の中でマーベラス社の印象ってかなり悪かったので・・・

しかし、この予想を遥かに上回る出来に凄まじい好印象を与えられました。
ぜひこれからも頑張って欲しいところであります。


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