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Best of George Worst (仮)

レッズサポーターで亜弥マニア。うだつの上がらぬ中年男の特に面白味のない日常を適当に晒す。のか?

大阪。粉物三昧。

2006-10-04 00:50:22 | 食い物
まだ、一週間以上前のはなしです。

9月25日月曜。

平日なので有給休暇を取得。
どうして前日の午前中に終わるヲタ用で翌日の休暇まで取っているのかという話だが、この日(25日)に名古屋であった、松浦亜弥の出演する愛知万博の閉幕一周年記念イベントを見れればと思っていたのだ。しかし、応募していた入場券はあっさり外れ。最後まで名古屋に会場推しでもしようかとか、名古屋の市内数箇所であるそのイベントのパブリックビューイングだけでも見ようかとか考えていたのだが、虚しいので止めに。

その時点で、ホテルをキャンセルして日帰りも考えたのだが、やっぱ「ひめ」には行きたいので神戸泊は残して、翌日の昼の飛行機で帰る事にした。

9:40を過ぎて、ホテルをチェックアウト。先ずは、ホテルの前の生田神社を参拝。

例によって、梅田に向かうのは阪神電車で。
阪神梅田に着いたら、阪神百貨店に直行。スナックパークに向かう。
平日の朝なのに、短いけどやっぱり行列が出来ている"いか焼き"。とりあえず、ウォーミングアップに1枚買って食べる。

続いて最終目的のたこ焼き屋の開店時間に合わせての時間調整。大阪駅前ビル内を散策。第4ビルまである大阪駅前ビルは戦後この辺にあった闇市を取り込んだという事情もあるらしく、地下には飲食店とか金券屋とか雑然とした小さい店舗が並んでいる。最も大阪駅に近い御堂筋沿いにある第4ビルから入り、そのまま地下通路を第3ビルへ。

ここで「はがくれ」といううどん屋の前を通る。前にも一度来た事があるが、この店はいつも行列の人気店。見たら営業は始めているようだが、行列がないので入ってしまう。開店直後らしく、店内のカウンター席をほぼ埋めている先客は、まだ誰もうどんにはありついていない。開店時間は11時の筈だが、まだ10時55分。
定番、生じょうゆうどん600円を頼む。

梅田はがくれ、生じょうゆ

つやつやの麺に薬味に葱と大根おろしをのせ、すだちを絞り、カウンターにある醤油さしから、麺の上に醤油をかけて出来上がり。食べるのは初めてだと言うと店員さんが作ってくれるが、俺は2回目なので自分でやる。醤油は麺の上で2往復半が基本。かき混ぜないでというのも店員さんが初心者に告げる注意事項。手打ち麺の粉っぽい香りが楽しめるシンプルな食べ方。
以前は「はがくれ」というだけだったのだが、今回持って来たショップカードには「梅田はがくれ」なんて、大阪のブランドである事を強調している様子。
生じょうゆとかぶっかけとか、明らかにスタイルは讃岐なんだけど、讃岐うどんは安いチェーン店がいっぱいできているので、別のイメージを強調しないとコストパフォーマンス的に集客が厳しくなるかもとか、考えてなのかも知れない。
食べて店を出たら既に長蛇の列。確かに美味しいのだけど、行列を並んでまで食べるのに値するかというと、少し疑問。

うどんを食べて地上へ。まだ時間には早いが場所を確認しようかと目的の店に向かう。
見ると既に暖簾が出ている。ネットとかで調べたら開店は11:30と書いてあったのだが、まだ11:15。とはいえ、その分、空港への移動に余裕も出来るのでラッキーと店内へ。

たこ焼きの店。名前は「和楽路屋」

和楽路屋 堂島店

以前にも来ようと思って調べたら土日祝日は休み。この日は月曜でいい機会なので、帰り際に寄って帰る事に。

長いカウンターの店内。食べ物のメニューはたこ焼きだけ。10個480円を頼む。

出来上がりは瓢箪型の皿の上。位置を整えるためか、焼き上がりを乗せた皿を店員さんが振ると、カサカサと音を立ててたこ焼きが動く。それほど表面はドライでクリスピーな仕上がり。

和楽路屋 たこ焼き

最近の常として、まずは何もつけずに、スッピンでいただく。
表面は水で溶いた粉が焼けたのではなく、たくさんいれた天カスが表面に浮き上がった感じになっていて、それがサクサク感と独特の香ばしさを生んでいる。必然的に油の味が強くなるのだが、この天カスが吸ってる油がもっと良質ならば、更に美味くなるかも...。
カウンター上にあるソースを塗ったり、マヨネーズをかけたり、青海苔や節粉をふったりなど、お好みで味付けは可能。醤油もあって、ひとつはそれで食べてみたが、もしかしたら味醂か砂糖を入れてるのかもなんて甘さを感じた。
でも、このたこ焼きに前に食べた一富久のように葱のせて酢醤油をかけたら最高に美味いかもって思った。それをする為にはお持ち帰りにするのも作戦か。

ていうか、この北新地の店(堂島店)が本店だと思っていたのだが、どうも本店は千里中央のセルシーの地下一階にあるらしい。しかもそっちは無休だそうだ。万博のガンバ戦のついでに行けば良かったのか...。


大阪伊丹空港13:30発、JAL1514便で帰る。

神戸へ。ひめのテッチャン。

2006-10-03 00:24:48 | 食い物
やっぱり9月24日。

満腹で、かつ最初の100円の生ビールだけだがちょっと気持ち良くなった状態で「大衆酒場 七福神」を出て天満駅に戻る。
大阪環状線で大阪。加古川行きの山陽本線に乗り換えて、三ノ宮に向かう。

三ノ宮到着。

ホテルのチェックインが可能な時間には間があるので、どっかでお茶をと思う。
まずは、市役所の方向に行く途中にあるigrekplus(イグレックプリュス)の三宮店に行くが、まだランチタイムで、お茶だけの注文はできないらしい。
なので、いつも行くパン屋、コムシノワの上にあるCafe NESCAFE(三宮店)に向かう。ジュビロ憎しだが、まぁいいや。でも、今、Webサイトみたら東京にも店があるんだね。
ヘーゼルナッツモカラッテっていう甘いコーヒーを頼んで、2階席に上る階段途中にあるカウンタータイプの席に座る。

Cafe NESCAFE、ヘーゼルナッツモカラッテ

で、ここでキル フェ ボンのお話を書いてアップする。

時間も過ぎたのでホテルにチェックイン。今回泊まったのはモントレアマリー。4回目かな?

まっさらなベッドで睡眠不足解消。まずは眠る...。

一回眠ると面倒くさくなって動くのもいやになるのだが、それでは大阪からわざわざ神戸まで来た意味がない。ということで、20時頃に起きだしていつもの「ひめ」へ。

前の週に来た時に頼んで驚いたテッチャンを今日も頼む。料理の仕方は同じだというので、今回はミノも一緒に入れてもらう。

まず、調理法。メニューには鉄板焼きと書いてあったので、普通に肉を焼いて出すのだろうと想像していたのだが、汁たっぷりで、半分煮込み料理。調理そのものは鍋でしているのだろうが、カウンターの鉄板の上にアルミホイルを鍋のようにして、それに入れて出してくれる。

ひめのテッチャン with ミノ

聞いたところ、普通の塩焼きのバリエーションもあるそうだが、この汁気たっぷりなのが美味しい。

そして、更に特筆すべきは、その肉。
テッチャンって、こっちで普通にいう白モツ。つまり腸なんだけど、この腸の壁にくっついた脂身がすごい。牛だが、豚だか判らないが、腸にこんなに脂がついてるなんて、ものすごく不健康に育てられたのだと思う。が、すごく美味い。この日、入れてもらったミノも結構脂がついている。
前回、このテッチャンの脂の多さに驚いて「ひめ」に聞いたら、こういうのが欲しくて探して入荷できるようになったと言う。キムチが美味いねって聞いた時もそんな事を言っていたが、可愛いだけで十分なのに、料理にもかなりこだわっている。

炭水化物系は、カス焼き飯をもらう。

「ひめ」はまじで、自信を持って推せます。

天神橋筋商店街5丁目。大衆酒場 七福神 。

2006-10-02 23:22:12 | 食い物
まだ9月24日。

イベントが終わって京橋からJRに乗車。天満駅で下車する。

天満駅の環状線内回りホームのエレベータ。最近は、入って真っ直ぐ反対側にドアがあるエレベータは結構ある(このタイプのエレベータを始めて体験したのは、1999年に行ったLondon地下鉄のEarl's Court駅だった)が、ここのエレベータは入って側面に到着時に開くドアで変わっている。

たこ焼きの有名店に「うまい屋」という店がある。
でも、火事の延焼で店が焼け休業中。その再開が9月末にもという情報があったので、様子を見に。
店の場所は工事中で、改装工事を始めましたなんて案内が貼ってあるが、シートの向こうで工事が進んでいるのかは怪しい。再開はまだまだ先な様子である。

羽田空港のラウンジでクロワッサンを食べただけの俺は当然、腹も減っているのだが、「うまい屋」が再開していなかったら代わりに行く店とかをチェックしてはおらず...。


天神橋筋商店街(ここは日本一長い商店街らしい)で、どこかいい店はないかと探しながら天満駅に戻る途中。昼間っからいい感じに賑わっている串かつの店を見つけたので、カウンターの隙間の席に入れてもらう。

大衆酒場 七福神

天神橋筋の位置でいうと5丁目らしい。天満駅から商店街に入って、北に歩く左手にある。
長いカウンターだけの店だが、俺でカウンターが満員になった後の客は、外にあるテーブルを使っていた。
生ビールは最初の1杯が100円らしい。ドテ焼きを頼んでアテに。皿に味噌ダレたっぷりでくれる。
メニューを見ると、串かつの種類はものすごく多い。ハモとかフグなんて、高級そうな食材もある。あと、おでんも主な料理らしい。

七福神、店内 七福神、串かつ

基本の牛かつだとか、食感の好きなレンコンだとか、串かつメニューの中では一番の好物かもしれない玉ネギだとか。山芋とかは他ではあまりないかも。いろいろと注文して、揚げたてを食べる。
肝心の牛カツの肉の食感が多少怪しいが、あとは問題なく楽しめる。
ニンニクなんてのがあって非常にそそられるが、臭くなるかもと思って回避。
壁を見ると、一部に普段の値段より安く出すのもあるようで、そんな中のひとつ、タコも頼む。

ソースの二度付け禁止は当然だが、ここではソースの器にカキ氷のシロップをかける時に使うような柄杓が用意してあるので、つけて足りなければかけてもいい。

メニューのオススメとして七福串というのがあったので、俺の近くで串を揚げている店主らしい人に聞くと、鱈の身らしい。値段もちょっと高いし、鱈のフライがなんでオススメなんだか判らないが頼んでみる。
やってきたのはちょっと丸っこくて重たい串。
食べてみたら鱈の身が甘く、すごく美味かった。一部、大葉を巻いていて、そんなのもアクセントになっている。確かに、これはオススメである。

大衆酒場 七福神
◎大衆酒場 七福神

所在地:大阪市北区天神橋5-7-29 (Map)
定休日:月曜
営業時間:平日13:00~23:30、土日祝日11:00~23:30

キル フェ ボン。

2006-09-24 16:11:41 | 食い物
まだ先週。9月18日月曜の話の続き。

静岡おでんの極めてディープな店を体験した後は、目の前の静岡浅間神社にお参りして、市街地に戻る。

炭水化物系のものは食っていないが、いきなりデザートに移行。
キル フェ ボンに向かう。

キル フェ ボン 静岡店

フレッシュフルーツをたっぷりのせたタルトで有名な店で、南青山の店なんかは行列ができる有名店。

甘いものは好きだが、有名スウィーツを捜し求めている訳でもない俺が、この店を知るキッカケになったのは、地元の百貨店にテナントが入ったから。
見目麗しいタルトは味もよく、何かのきっかけで家に買って帰るデザートだとか、友達の家に遊びに行く時とかに持って行く土産の選択肢の筆頭として、この店のタルトを買っていた。
と、過去形になる。というのも、川向こうにある大物芸能人も頻繁に目撃される有名百貨店の改装に合わせて、この店のテナントもそっちに移転みたいな形でいなくなってしまったのである。いわばヴェルディみたいなものだ...って、ヴェルディはその全存在がウザかったので移転して清々したものだが(実際には、日常でその存在をわずかでも感じるような事はなかった。なんで、ウザイと感じる事も皆無。それほど、どーでもよかった)、キル フェ ボンに見捨てられたのはちょっと悲しかった。

ちなみに、ハロプロの何かシャッフルユニットのDVDに収録されているメイキング映像で、辻希美だっただろうか、その撮影日が誕生日だというので出されたケーキの箱がキル フェ ボンのものでした。

さて。なぜ静岡で、そのキル フェ ボンなのか。
この店が有名店であるのと同様に有名な事なのかもしれないけど、キル フェ ボンの本店が、この静岡にあるのだ。

もし俺がキル フェ ボンをものすごく愛しているのであれば、川向こうの百貨店でも、南青山の店でも、通勤定期で途中下車して寄れば買えるロケーションなのに、地元からなくなって以後は食っていない。その程度。なので、静岡の本店も冷やかし程度という事で。ラーメン屋と違って、このタイプの食べ物は本店の味はやっぱり違うなんて事もないと思うし。


店内にテーブルがあり、そこで食べる事が出来る。
かなり混んでいるが、店の角に空席がありそこに案内される。
地元で買う時もかなり迷ったものだが、とにかく、みんな美味そうなので注文は迷う。久しぶりのキル フェ ボンなので、定番の季節のフルーツのタルトでもいいかなと思ったが、食う気になればいつでも食えるものは避けて、秋季の限定メニューだというチョコレートとバナナのタルトと、メニューには載っていなかったが、席を準備している間にチェックしていたショーケースで見つけた夏季限定メニューの桃のタルトを頼む。このあたりの選択は亜弥ヲタっぽいキャラを守っていると思う。
あと、紅茶。キル フェ ボン・スペシャリテを頼んだ。

チョコレートとバナナのタルト 桃のタルト

久々に食べるキル フェ ボンのタルトはやっぱり美味しかった。チョコレートとバナナのタルトはベースがチョコレートクリーム。これはこれで美味しかったのだが、キル フェ ボンのタルトの魅力は、やっぱりカスタードのベースの方にあると思う。ので、初めての人には、カスタードベースのものを勧めたいと改めて思う。

また、地元の店では買って帰るだけだったのでイートインは初めてだったのだが、紅茶もとても美味しかった。

家とかだと、ベースの部分を手で掴んで食べるのだが、やっぱり店ではそういう訳にもいかずフォークを使う。ちゃんと食べるのは難しい。タルトの台の部分が硬いんですよ。
そういえば地元で買って帰る時は、みんなで複数の種類をシェアし易いようにとも思い、通常の1ピースを更にハーフにカットしてもらい、その結果、細長く、より掴んで食べやすいタルトにしてもらっていたのだっけ。
別に手を使うのは我慢するのでペーパータオルとかはいらないのだが、どのテーブルを見ても紙ナプキンもない。どの店もそうなのかも知れないけど、これはサービスとしてどうなのだろう。
実はちょっとしたオーダーミスがあったのだが、そのフォローが速やかで、店員さんのオペレーションにはすごく好感が持てただけに、そんな点が少し残念でした。


さて。未だに先週の静岡の話で、神戸から新幹線で向かったのだけど...。
今現在、俺、またまた神戸にいます。
例によってヲタ用で大阪に来たついで。
今は、Cafe NESCAFEの店内でこれを書いています。

Cafe NESCAFE。今、目の前の風景。

今日の話は、いつ書くのでしょうね...。

静岡おでん。

2006-09-24 15:42:57 | 食い物
まだ先週。9月18日月曜の話の続き。

静岡に到着。雨の気配が強かったので駅の売店でビニール傘を買う。

さて。静岡では何を食うか。

会社で使用しているPCのディスプレイ上に、最近はgooキーワードランキングなんてのを表示させている事が多い。ブラウザの幅を縮めて、左端の「いま人気の検索語ランキング」という部分だけ表示させたまま仕事をしているのだけど、たまに目をやると妙な語が上位に表示されて、何かあったのかななんて思ったりする。
先週末だと、学生時代のバイトで多少なりとも世話になっていた日本テレビのアナウンサーの名前がトップに定着していたりして、こんな場合はちょっと複雑な思いになったりするのだけど。

そのランキングに一瞬出てきて、たまたま目に入った語が「静岡おでん」。
静岡市って、おでんが名物だって知ってました?
後になってネットで調べたら特集をしているサイトもある。県内では富士宮の焼きそば、浜松の餃子と共に、名物としてアピールすべく努力中という段階らしい。しかし、世間に知られているかはともかく、静岡市のおでんの歴史は古く、文化と呼ぶにふさわしいものである事は確かなようです。

さて、そんな静岡おでんですが、おでんであるからには供する店の多くは屋台発祥の居酒屋群。当然の事ながら営業は夜中心となる。が、そこは文化として定着している土地。調べると居酒屋以外に神社の参道にある食堂とか駄菓子屋とかパン屋なんかでも食えて、早朝から営業しているところもある。

そんな店のひとつに向かう。駄菓子屋でありながらおでんも食わせる店、水野商店。しかし開いていない。

水野商店はお休み

閉ざされた入り口のサッシのガラスに「本日はお休みをいただきます」の張り紙。ネットで調べたら不定休だけどほとんど休まないとか書いてあったのに...。

浅間神社の方へ。
神社の入り口の前に立つと、左手に見える店。屋号の表記はなく「おでん」と書かれた看板とちょうちんとおでん。

浅間神社前の店

暖簾をくぐる狭い店内の真ん中におでん鍋とばあさん。すごく妙な感じだが、おでんは食えるかと聞くと大丈夫だというので鍋の手前の椅子に腰を下ろす。

浅間神社前の店の、おでん鍋。

ちょっと毒舌で、悪く言えばクソばばあだが、話を聞くのは楽しい。
そういえば、今日は敬老の日かとか思い出すが、だからどうした。

ここも駄菓子屋でおでんということになるようだが、菓子は店の片隅に少しある程度。菓子屋としての体はなしていない。

ばあさんは、これは煮えているとかいろいろ言いながら鍋の中の具を浮かせては沈める。ここから好きな物を取って食うのだが、汁が真っ黒な鍋の中で表に出た串の柄は見えてもその先に何がくっついているのか判らない...。
とりあえず、ばあさんに肉と揚げボールを取ってもらい皿に載せてのらう。
肉はスジ肉。ここでは豚らしいが、このスジ肉が静岡おでんのダシのベースになっているらしい。普通ならおでんにはカラシを付けて食べるのだが、ここでは魚粉と青海苔を合わせた"だし粉"をかけて食べるのだそうで、これも静岡おでんの特徴。このだし粉は、混ざった体の袋いりのものがスーパーなんかで売っているようだ。
汁が真っ黒で、ばあさんは「これを見て食べる前からしょっぱそうとか言う人がいるんだよ」と文句を言っていたが、実際に食べると塩辛さはまるでない。むしろ甘みを感じる。
見た目の黒さも少し甘みが出た感じも、名古屋の八丁味噌を使った真っ黒なおでんにそっくりだったので、味噌は入れているのかと聞いたら醤油だけとのこと。尚、ばあさんに言わせれば、味噌を入れるおでんは清水だよと言っていた。今度、清水でおでんが食えるところを探そう。

玉子を貰ったときに、ばあさんが鍋の中の汁を少しお玉に掬って皿に入れてくれた。汁を直接飲んでもやっぱり塩辛さはまったくない。かといって、ダシの効いた普通のおでんダシとも全く違う。凄く複雑で、深い味。
ばあさん曰く、60年ずっと煮込みっぱなしの汁とのこと。すごい歴史が鍋の中で煮詰まっている。

常連らしい若者がやってきて、お持ち帰りで大量に購入し、それまで鍋にあったものがほとんど無くなったので俺も店を出る。
料金は均一で、串1本70円。


ほとんど何の予備知識もなく食べた静岡おでんだったが、この一週間、意識するようになったせいか、テレビで目にする機会がある。
キリンビールの佐藤浩一が出ているCMも静岡おでんだし、みのもんたがMCで各地の自慢を紹介するような番組でも静岡おでんが取り上げられていた。

情報としては、以下のサイトが詳しい。今回もここを参考にして店を探した。
http://www.at-s.com/html/gourmet/oden/index_b.html

また、今回行ったばあさんの店は以下で紹介されている。
http://www.at-s.com/html/gourmet/oden/vol05.html

ここでは"中西おでん屋"と紹介されているが、店内に紙で"範子のおでん"と書いて貼ってあったので、そう名乗るようにしたのかもしれない。

中華そば 住吉。

2006-09-18 10:38:08 | 食い物
大阪市営地下鉄千日前線を新深江駅で下車。
3番出口から地上に出て左手をまっすぐ。新深江の交差点も越えてのんびり歩いて10分弱。
目的の店に到着。

中華そば 住吉。来るのは2回目。俺の前にMizooも来ている筈だ。

やたらと○○系というカテゴライズをするラーメンヲタ、略してラヲタ界においては、一般の人はまったく聞いた事はないと思うが、高井田系と称されるラーメンが存在する。
高井田というのは地域名なんだろうか。この店の所在するアドレスにも高井田の文字はないが、この店のすぐ近くにあるバスの停留所は高井田だ。

もともとはこのあたりで営業していた屋台が発祥らしいのだが、今回いった「住吉」と、「住吉」に近く新深江駅から向かう途中にある「光洋軒」が高井田系の"両雄"と称されているようだ。いずれも朝早くから営業している。

店に到着したのは10時少し前。
女性2人の入った厨房を囲むL字型カウンター7席だけの狭い店。
9時から営業しているはずの店内に先客6人。入り口際の席に座る。
店の外に置かれている台や椅子は混んでる時には使うのかもしれない。また、京都以西の旧いラーメン屋では通常の風景なのだが、持ち帰りを頼みに近所の人も来る。

中華そば 450円を頼む。
メニューは他に、大玉中華そば700円。チャーシュー麺700円。ワンタン450円。ワンタン麺700円。
中華そばを大玉にした場合の値段の跳ね上がりが普通じゃないが、なぜかチャーシュー麺やワンタンメンを大玉にした場合にはプラス100円で済むみたいだ。

俺が店に入ったのは、ちょうど先客の注文がすべて供されるタイミング。なので、俺の注文を受けたおばちゃんが俺の分の麺を茹で始める。

で、これが高井田系である所以なのはすぐ後に明かすのだが、この麺茹でが長い。確実に5分以上は茹でている。パスタやうどんならともかく、ラーメンにしては異常な長さだ。博多で麺の固さをハリガネとかに指定したら8秒で上げるっていうのに。

麺が茹でるのが長いので、茹でてる筈のおばちゃんは脇の階段で座って休んだりしている。用意されたドンブリには、鍋の脇に置いてある一升瓶に入った、生醤油にしか見えない返し(タレ)を入れて準備はされている。

でようやく出てきたラーメン。

住吉の中華そば

何よりも高井田系の特徴は、麺の太さ。ちゃんぽん麺も真っ青の太い麺で、これでは時間もかかる。
具はチャーシューにネギにメンマと至ってシンプル。スープもシンプルなトリガラっぽいもので、デフォルトから胡椒はかなり効いている。間違いなく、ケミカルな旨み成分もたっぷり入っている。

長時間茹でていた筈なのに、ぶっとい麺の歯応えは重く、噛み甲斐がある。顎を鍛えてないとつらいかも。

ここは今のところ、俺にとっての大阪のベストラーメンです。
ラーメンそのものは450円と安くっても、なんばからの地下鉄往復で460円とかはかかってしまいますが、大阪ならではのラーメンなので行く価値は十分です。

中華そば 住吉
◎中華そば 住吉

所在地:大阪市東成区深江南3-20-8 (Map)
定休日:月曜・第3火曜(ただし、月曜祝日の場合は翌日)
営業時間:09:00~18:00?



あと、最近はラーメンのご馳走化が進んでますが、所詮ラーメンの歴史なんでジャンクフードの歴史です。多分、昔からのラーメン好きって、このジャンクな部分も愛していた筈なんですけどね...。

大分、こつこつ庵。

2006-09-05 23:14:07 | 食い物
まだ8月29日火曜日。一週間前の話です。

大分駅に到着。
駅前のロータリーの中に立っているポール。前にかぼたんの乗っていた場所だが、新しいキャラが乗っている。

大分駅前のめじろん

国体のキャラで、めじろんというのだそうだ。かぼたんほどの人気は出ないだろう。

駅前。ここもパルコと同じ建物のスターバックスを覗く。シティタンブラーは無い事を確認してとっとと出てくる。
ホテルのチェックインが可能な15時まで、少し時間があるので、ホテルの裏の都町のジャングル公園周りをぐるりと一回り。15時になって、チェックインする。

部屋に入ったら一眠り。17時過ぎに目を覚ましたら、窓の外はひどい雨で、雷がぴかぴかがらがらぴしぴしいってる...。
前日に熊本で見たUNDER THE COUNTERが、この日は大分のライブハウスT.O.P.Sに出るというのを知って、他にする事もないからまた観に行ってみようかなとも思っていたのだが、こんなのでは出かけられない。仕方ないので、更に眠る。

20時になって外を見たら雨も止んだ様子。飯を食いに行こうと思う。
20時開店らしい都町のラーメン屋、ばかうまに行こうと思い店に行く。店内に店員らしい人はいるが開店する気配がない。別の場所を目指す。
大分銀行旧本店脇の赤レンガ通りにある、だんご汁を出す店は、一回入ってみようかと思っていたのだが既に閉店時間。仕方がないので、翌日の昼に行こうと思っていたいつもの店に行く。


郷土料理処 こつこつ庵。

こつこつ庵、店内

J2だった2000年の春に、大分に初めて来た時に最初に入った店がここで、以来、大分に来る時には必ず寄る。

郷土料理という事で、大分名物のメニューが充実しているが、こんな店にありがちな観光客だけを相手にしているという様子はなく、地元の客も結構いる感じである。

値は張るが、関さばは食う。刺身と琉球。

こつこつ庵。関さばの刺身 こつこつ庵。関さばの琉球

仲間と一緒だったら関あじも頼むところだが、一人なので我慢する。
酒はかぼす酎ハイをもらう。

琉球という料理は魚の刺身を白ゴマと味醂のきいた甘い醤油タレに漬けたもの。これならどんな魚でも美味くなるだろうという味付けなのだけど、身の味がしっかりした関さばだと更に美味い。

仕上げには、だんご汁。

こつこつ庵。だんご汁

映画「UDON」の宣伝でテレビに出ていたユースケ・サンタマリア(大分出身)が、自分のソウルフードは、だんご汁だと言っていた。
平たい麺を根菜を中心にした具と味噌で煮込んだ料理で、ほうとうに近い。この麺が"だんご"なわけだが、大抵の店では、この麺を手で伸ばして作っていて、その結果として不均等に波打った麺となってその食感が面白い。ちなみに、この"だんご"にきな粉をまぶすと、やせうまというお菓子になる。
こつこつ庵では、別皿にかぼすをつけてくれて、半分くらい食べたら絞るように勧められる。かぼすの酸味が加わると味ががらっと変わってこれも美味しい。


こつこつ庵
◎郷土料理処 こつこつ庵

所在地:大分市府内町3-8-19 (Map)
定休日:不定休
営業時間:11:30~22:00

太平燕のお店 緑洲 (オアシス)。

2006-09-04 00:06:19 | 食い物
延々と8月28日月曜日の話が続いていましたが、これが最後です。

DRUM Be-9の帰り。来た時の逆で上通下通と南下すればホテルに帰れるのだが、下通に入って横道に。栄通りにある桂花の本店を覗きに。と、いってもここでラーメンを食う気はなく、ラヲタとしては一応、店構えの確認程度の目的。営業時間とかも知らなかったがまだ営業している。
ここも、中華丼とかちゃんぽんとか、いろんなメニューがあるんだなと思って見てたら、俺がこれから食おうと思っていた料理もメニューにある。ならば、ここで食ってもいいだろうと店に入るが、食券販売機にはそのメニューのボタンに売切の文字。黙って店を出る。

その料理を食うために予定していた店に向かう。銀杏中通り

緑洲。"オアシス"と読む。
熊本の名物料理のひとつ、太平燕(たいぴーえん)の専門店。

この太平燕という料理がどれほど一般に知られているのかは判らない。
俺自身が知ったのは、JALの機内誌に特集記事があって、それがきっかけ。去年だと思う。

麺料理が好きな俺は、それ以来、気にしてはいたのだが、唯一口にできたのは近所のセブンイレブンでカップ入りの電子レンジで暖める「太平燕」を見つけて買ったのだけ。

どんな料理なのかといえば、見た目ちゃんぽん。麺の変わりに春雨というものである。

熊本では中華料理屋のメニューのひとつとして、前から普通にあったとの事。そんなメニューで、この日に行った緑洲は、初めての太平燕専門店。母体は春雨を作っている会社で、箱入りやカップ麺タイプの太平燕を製造、販売している会社なようだ。

引き戸タイプの戸を開けて店内に入る。先客なし。後からは3組5人の客が来た。
照明を落とした、最近よくあるのタイプの内装。席はカウンターだけ。

緑洲、店内

太平燕750円を頼む。
と二周年でドリンクが無料だとの事。生ビールなんかもタダなのだけど、体調を考えてウーロン茶にする。

太平燕がやってくる。

緑洲の太平燕

前述の通り、見た目はまるっきりちゃんぽん。というか味もちゃんぽんである。
ゆで卵を揚げたのが乗っている。揚げたゆで卵って食感が好きじゃないのだが、香ばしい感じはスープにあっている。
春雨の麺。なので、食感というより喉越しを楽しむような感じ。中華麺やちゃんぽん麺と違って、麺に風味があるわけでもなく、料理としての評価はスープの良し悪しで決まりか。

夜遅く食うのに適したヘルシーフード。とても美味しくいただきました。

太平燕のお店 緑洲
◎太平燕のお店 緑洲 (オアシス)

所在地:熊本市花畑町13-28 TMビル1F (Map)
定休日:日曜、祝日
営業時間:18:00~01:30 (金,土曜、祝前日は~02:30)

元祖熊本ラーメン こむらさき 本店。

2006-09-03 18:50:47 | 食い物
まだまだ8月28日月曜日の話は続きます。

夕方。ホテルを出る。

下通上通と街の中心となるアーケード街を抜けて北上。
向かった先はラーメン屋、こむらさき

ご存知、他店の入れ替わりが激しい中、ずっと新横浜ラーメン博物館に店舗を構える熊本ラーメンの店である。

場所は上通のアーケードが切れた先で左見ていれば判るな程度の認識で店に向かう。
見つけた。こむらさき。でも、シャッターが閉まっている。
そういえば、定休日とか営業時間とか、ちゃんと調べてなかったなと思って、シャッターに貼ってある紙を見る。

この店は上通中央店で月曜日は定休日。本店はこの先の並木坂という場所にあって、営業しているとの事だ。上通中央店が開いていたら、間違えて入るところだった。

そこから更に200m位だろうか。見つけた。

こむらさき本店。

味のある旧い店構え。
店頭のディスプレイを見ると、ラーメン屋というより昔ながらの町の中華料理屋っぽい。

こむらさき

メニューを見ると、ピザ風ラーメンとか納豆ラーメンとか、訳のわからないメニューがある。

ラーメン500円。
そして、メニューの上に新登場とか書いてあるチャーシューのオニギリ、トンむす110円というのを見つけそれを頼む。
が、トンむすは品切れとの事。なのでラーメンだけ。

店の人には、普通のオニギリもありますよとか、ラーメンは大盛りもできますよとか言われるが、トンむすというメニューが気になったから頼もうとしただけで満腹になるのはむしろ体調的に怖いので断る。

ラーメンが出てくる。

こむらさき、ラーメン

ニンニクチップの散らされた見た目はラ博で食べるのと一緒。
麺は加水率の低いタイプで良い歯応え。
スープは、ラ博ではかなりあっさりという印象で、ここでもコッテリという感じはないのだが、味が濃い。トンコツスープというよりも、タンメンのスープのような塩辛さ。だけど、これはこれで美味しかった。

元祖熊本ラーメン こむらさき 本店
元祖熊本ラーメン こむらさき 本店

所在地:熊本市上林町3-32 (Map)
定休日:火曜
営業時間:11:00~19:30

熊本ラーメン専門店 黒亭。

2006-09-01 22:31:15 | 食い物
8月28日月曜日。

最寄駅は熊本市電2号線の二本木電停。
熊本駅を出て右手の横断歩道に立てばそこから見える二本木電停の方向に歩いて向かう。
一日乗車券は買っているのだが、ちょうど駅前から電車が出た後だったので。

電停のある場所の信号で、左に曲がり坪井川にかかる三嬌橋(さんきょうばし)を渡る。右手にちょんの間のような建物もあり、場所に胡散臭さを感じながら200mちょっと歩いた場所に店がある。

熊本ラーメン専門店 黒亭(こくてい)。

1957年創業。来年には50周年を迎える老舗である。
有名店なので観光ガイドブックなどにも必ず載っている店なんだろうと思う。俺の持っている昭文社の「まっぷるマガジン」にも歴史を感じさせる旧い建物の写真が掲載されている...のだが。

開店時間の10:30に合わせて店に向かう。あまり詳しく場所を調べてなかったがその方向に行けば判るだろうと思って向かう途中。正面に見える綺麗な建物で暖簾を出す女性の姿。白地の暖簾には黒く大きく「黒亭」の文字。



2006年7月1日に、この新しい店をオープンしたそうだ。

後で調べたら、店の向かいで建物を取り壊したばかりのような空き地が旧店舗の場所。所在地の地番は変わっているが、旧いガイドブックの地図を頼りに来ても、問題なく辿りつく。

俺が二本木電停の場所に徒歩で辿り着くタイミングでちょうどやってきた市電から降りた若いカップルに続いて入店する。実際には開店時間まで少しある10:26。

店内はもちろん綺麗。テーブルは4人掛けが9台くらいか。カウンターにもL字型で10人は座れると思う。



壁には画家でもあった創業者が描いた絵も。

普段だったらシンプルにラーメン560円を頼むところなのだが、気まぐれにもやしラーメン590円を頼む。

5分ちょっと待って出てきた。もやしラーメン。



白濁した豚骨スープに粒状のニンニクチップが散らされている。具は、チャーシュー3枚、キクラゲ、海苔、ネギ。そしてもやしラーメンなのでもやし。

スープをすする。口当たりはあっさりだが、味はしっかりしている。ニンニクチップも主張しすぎる事はなく、バランス良くアクセントとして機能している。

麺は桂花なんかと比べると細め。加水率は若干高めか。しっかりと茹でた感じだが、ちゃんと歯応えも残ってよい。

実はもやしラーメンを頼んだのは、今の体調だとスープがコッテリだったらヘビーかなという思いもあっての事だったのだが、あっさりのスープと茹でただけな感じのもやしとの相性は今ひとつ。食感は楽しめた。



熊本ラーメン専門店 黒亭

所在地:熊本市二本木2-1-23
定休日:木曜
営業時間:10:30~20:30