地形学とGIS / Geomorphology & GIS

ある研究者の活動と思考の記録

20年前の学会

2010-04-01 | 昔話
1990年の3/31~4/1に,千葉大学で日本地形学連合の学術大会が開かれました.当時,僕は博士課程の3年目を終え,学位なしでD4(=D3留)になる時でした.奨学金が切れて就職の予定もなく,不安が増していました.将来を信じて頑張るしかないと自分を鼓舞していました.

学会の初日は都合で出席できず,2日目の4/1に会場に行きました.その際に,僕の後ろにたまたま座っていた人が,学部4年生だった今の家内です.セッションの合間に会話をしたのが,我々の出会いでした.

配偶者と学会で出会ったことは,ロマンチックではない感じです.また,かつての日本では,仕事と家庭を分けるために同業者とは結婚しない雰囲気があったので,我々はちょっと変わっていたと思います.しかし今では,同分野の研究者どうしの結婚も普通になってきたようです.

ともあれ20年が経ちました.4/1の出来事でしたが,エイプリル・フールとは無関係でした.二人とも多くの方々に支えていただき,今日に至りました.

1990年産のワインを家内と飲むことにしました.

On that you can rely.
No matter what the future brings.
(As Time Goes By / Dooley Wilson)

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8 コメント

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これも地理・・・ (田代博)
2010-04-09 13:50:22
小口先生
》僕の後ろにたまたま座っていた人が,学部4年生だった今の家内です.セッションの合間に会話をしたのが,我々の出会いでした.
 地理的条件がいかに重要かということですね。もちろんそれだけで決まるわけではなく、きっかけの一つだったのでしょうけど(^_^)。
 生徒達が、席替えに執着する気持ちがわかる気がします。高校の場合、ほとんど席が決まっており、定期的に席替えをします。その頻度や方法でしばしばもめることがあります。
 隣同士なら必然的に話をする機会も増えますので、その後の展開が・・・ということもありますね(^_^)。
 今年度は、地理教室の席をどうしようかな(^_^)。
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あれも地理・・・ (OGU)
2010-04-09 22:22:08
田代先生,コメントありがとうございました.

確かに高校までの時には,席替えとか班替えとか,みんな気にしていました.懐かしい話です.

ところで,「これも地理」も懐かしかったです.学生時代に地理学教室のコンパで,先輩が松坂慶子の「愛の水中花」の替え歌を歌いました.

これも地理,あれも地理,たぶん地理,きっと地理

大受けでした.「地理」の前に何か言葉を着ければ,成立しちゃう場合が多いので.
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たぶん地理・・・ (田代博)
2010-04-10 11:14:32
小口先生

これも地理・・・と「愛の水中花」を結びつけるとはさすがですね(^_^)。全く意識していませんでした。無意識の内にギャグを言っていることもありますが、今回は違いました(^_^;)。
私も学生時代、“何でも地理”と自虐的に?批判していたことがあったように思います。
うろ覚えですが、翻訳書に(文庫クセジュ?)、「物理地理学」とあってびっくりしたことがあります。「自然」地理とすべきところを「物理」としたのではないでしょうか。さすがに物理地理はないでしょうね。
なお、「愛の水中花」をご存じない方はこちらをご覧ください。
http://www.jttk.zaq.ne.jp/babpa300/aa4antei/ainosuityuuka.html
五木寛之の作詞だったのですね。
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きっと地理・・・ (OGU)
2010-04-10 18:30:31
田代先生

この歌,若い人は知らないでしょうね.松坂慶子が歌うというのが,当時はセンセーショナルでしたが...

「物理地理学」は,地理の事情を知らない人が,Physical Geographyを訳したためでしょう.一方,「物理地形学概説」という本があります.これは違和感がありませんが,地理にすると,やはり変ですよね.

なお,「パソコンによる数理地理学演習」という本もあります.数理なら問題ありません.よって地理は自然科学に分類できます.
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なつかしい! (たなか)
2010-04-22 09:26:02
小口さん

初めてコメントします。4月1日は特別な記念日ですよね。
なんと!なんと!千葉大でのJGUですか!確か初日はさぼったのでは!二日目が運命の出会いでしたね。今思い出しても吹き出しそうです。ぷぷ。。。
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むずかしい! (OGU)
2010-04-22 20:56:01
コメントどうもです.初日はサボりではありません.用事でした.それも神聖な類.

ともあれ,この話がなぜか「吹き出しそうです.ぷぷ」となるのが,通常人には理解が難しい田中思想です.

シュールで難解な佐野元春「エレクトリック・ガーデン」を,生活の道具として利用されていましたね.
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Unknown (たなか)
2010-04-22 21:39:31
失礼しました。さぼりではありませんでしたよね。思い出しました。”リアルな現実”ですよね。元春にならい、”ロックは地形をコントロールするんだ”と叫んだり(巡検のとき襟裳岬)。。。エレクトリックガーデンどこかにあると思います。今はYOUTUBEでも佐野元春のMV見れるので、楽しんでいます。
”ぷぷ”は会話に持っていくときのきっかけとその後の地理学会での様子です。僕はすぐピンときました。
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Hard to know (OGU)
2010-04-24 19:01:36
田中思想はやはり難解ですねえ.佐野元春をYouTubeで見られることを除き.

ともあれ,佐野元春が「ロックは世界をコントロールできる」とか書いていたのを踏まえて,地形学的なジョークを作ったことは懐かしいですね.
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