地形学とGIS / Geomorphology & GIS

ある研究者の活動と思考の記録

福井

2008-11-17 | おでかけ
先週,福井県地理学会で講演をしました.GISの歴史の話で,主な聴衆は高校の地理の先生方でした.僕が解説文を担当しているTK書院の地形資料を使っている方もいて,良い交流の機会になりました.

福井駅から講演場所の福井大学に向かう際には,えちぜん鉄道を利用しました.1両だけの電車に乗って発車を待っていると,制服姿の女性が,明るい声で経路の説明を始めました.ワンマンの表示が出ているのに,車掌らしき人がいてびっくり.電車が動き始めると,彼女は車内を回りながら乗客の一人一人に挨拶をしました.その後,僕の隣の人が路線について質問すると,丁寧に対応し,その人が降りる駅に近づくと,再びやって来て声をかけました.さらに,電車を降りていく一人一人に,笑顔でお礼をしていました.配慮が行き届いた仕事ぶりに,気持ちが明るくなりました.

福井大学に着き,Kadoi先生にこの件を尋ねてみました.この乗務員はアテンダントと呼ばれていて,地元でも評判で,本も出ているとのこと.また,普通ならば最初に削減するような人員を,あえて配置することにより,乗客の増加に成功したとのこと.

「作られたサービス」という面があるとしても,実に良いものを見ました.次に福井に行った時にも,えちぜん鉄道に乗ってみます.

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本読みました (OGU)
2008-12-08 18:52:00
自己レスです.えちぜん鉄道のアテンダントの本,買って読みました.アテンダントの嶋田さんが著した「ローカル線ガールズ」.内容の多くは苦労話で,予期せぬトラブルに対してグループで対応を相談し,仕事の質を高めていく過程が記されています.もしプロジェクトXが続いていたら,番組化に値したような良い話です.なお,アテンダントは鉄道ファンには有名みたいですね.検索すると,いろいろ出てきます.
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。