弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

事前の予測、正しい方針の設定がすべて

2011年06月11日 | ひろみ塾・法律編

久しぶりに、本来の仕事で、すっきりとしました。

事件には、急ぐもの、ゆっくりでいいものなどいろいろです。

タイミングがありそうなものについては、、一気に集中してやります。
30分前に行って事前の仕込みです。
これって本当に大事です。

本番ではあっと言う間に判断されますが、それには、このように目に見えない
事前の仕込みが決定的です。
勿論ケースによりますが、思い通りに構成ができたときは
この方法が功を奏します。
予想以上に、うまくいきました。
おそらく裁判官がベテランだったこともあります。

しかし、そのあとももっと大事なのです。
ここで油断をすると、法律云々ではなく、ややこしくなるのです。
あまりにも見事だと、相手の怒りは大きくなり、何をするかわからないのです。
といっても、それぞれ事件ごとにパターンがあるのです。
こういう事件の場合は、たいていどういう行動をとると、予測できるようになります。
そこで注意をしておきます。しつこいくらいします。
多分依頼者は半信半疑だったかもしれませんが、
やっぱりでした。
そのあとの行動も、私の想定内のパターンでした。
そういうパターンの場合は、どうすると、これまたパターン化してありますから、
即、対応します。

気がついたら、何もなかったかのように見事に解決です。

でも、何もなかったのではなく、先回りをして待ち受けしていたのです。
待ち受けていたところにポトンと落ちてくれたのです。

また、「思い通りに構成できたとき」と書きましたが、
これも事件ごとにあるのです。
ご本人の思いとは違います。本人が大変、ここが一番と思うことが
客観的にみるとそうでないというのは良くあるのです。

改めて、弁護士としてほれぼれするほどの腕だな、と大満足しています。

さて、話はそれますが、今回の東日本震災について、
想定外という言葉がしばしば出てきますが、
私にいわせると、そうではありません。
みんな、無能力か、極めて怠慢だったということです。
無能力や怠慢を隠すために、想定外だったと言い訳しているにすぎません。
また、菅氏の居直りなども想定内のことです。
それを見抜けなかった鳩山氏や民主党の人たちは、無能力か
自分可愛さに見てみないふりをしているのです。

これまで、しつこいくらいに菅政権のことなど書いてきましたが、
弁護士の対象も政治家の対象も、要は人間です。
人間観察、人間の行動パターンの観察という点では同じです。
その訓練のようなものです。

ただ、大事なことはその目的です。
国民のため、正義のためということを忘れてはいけません。


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