昨日のブログでは、マドフからヒントを得たシーズン19の17話をとりあげました。
私のお気に入りのディリーメールhttp://www.dailymail.co.uk/home/index.html
をチェックしていると、そのマドフの妻の記事を見つけました。
有罪になったのは、本人だけであり、こどもは男性が二人だったということで
事実とは違っているようですが、
夫婦の愛情や子供との関係については事実に近かったようですね。
改めて記事になったのは、マドフ一家についての本が出版されることに
なったからのようです。ここをどうぞ。
世界が狭いと感じたのは、たまたま私がこのブログで取り上げたのがその前日
だったからです。
日本の東京で、マドフ一家や投資詐欺事件と全く関係のない私が、たまたま
日本でのLaw&Orderをみて、私の切り口で説明したのです。
それなのに、こうして繋がりが見えてくるって不思議です。
人が生きるということは、目に見えない地下のマグマで、世界中の人々と
繋がっていることではないかと思うのです。
だから、何かに関心を持てば、即、そこに繋がりが、道ができるのでは
ないかと思います。
ということは、何に関心を持つかということは極めて重要なことなんですね。
そして、もうひとつ、私はニューヨークタイムズに読者登録しています。
そうすると、メールが届き、無料でインターネット版が読めるんです。
昨日、配信のニュースによると、ニューヨーク警察のトップcommissioner、
の息子、地元ケーブルテレビニュースのアンカーをしているのですが、
知人の女性をレイプしたとして告訴されたこと、
ということで、警察が捜査を担当するのは相応しくないとして、
地方検事(DA)のサイラス・バンスが直接捜査をすることになったことが
報道されていました。
そうです。Law&Orderではマッコイのポストです。
「one of the nation’s most prominent prosecution offices」と
ありました(なお、ここでnationというのはニューヨーク州のことです)。
マッコイやカッターやコニーの姿が浮かんできてしまいました。
あのIMFの元専務理事のストロスカーンの捜査を指揮したのもサイラス
でした。
Law&Orderで見るように、テレビのインタビューで起訴断念の発表を
していました。
ドラマの世界と現実の世界が混同してきそうです。
だからこそ、おもしろいですね。
【アメリカの法律の豆知識】
18話では、殺人未遂が無罪になり、暴行罪(assult)だけで有罪になりましたが、
その後、被害者の母親の希望で生命維持装置を外したため、死亡しました。
最終場面でカッターに電話が入りましたね。
早速、殺人で起訴するようマッコイが指示しましたね。
評決のときは生存していたので、殺人未遂とか暴行(日本的にいえば傷害です)
にしか問えなかったのですが、しかし傷害の結果、死亡すれば、殺人に問えるのです。
最近は多くの州で見直ししているということですので、既にニューヨーク州も
廃止しているかもしれませんが、
伝統的には「1年と1日ルール」というのがあり、傷害の日から1年と1日以内に
死亡した場合は、殺人となると定まっていたのです。
アメリカというか英米法の国ではこういうおもしろいルールがありますね。
ただというわけにはいかないので1ドル(これはニューヨーク市長の報酬(年)が1ドル、現実の話)
州の土地を永久に、しかも無料で貸すわけにはいかないので99年間1ドル
(シャルボイ知事がFBIを味方に取り込むために、
99年間1ドルで貸すことでしたという話がありましたね。
このLaw&Orderのシーズン18の最終回については別に書きたいです。)
被害者の死亡は悲しいニュースですが、無罪で悔しい思いをしていたマッコイらには
朗報でした。既に暴行罪で有罪になっているからです。殺人罪というのは、この有罪となった
暴行罪から時の経過で生じたものですから。こんどこそ有罪にできるという
わけです。・・カッターが説明していましたね。
ということで、悔しむべきか喜ぶべきか悲しむべきか、3人とも曖昧な微妙な表情でしたね。