弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

訴訟提起が不法行為との判決の事後検証ーその1

2022年05月01日 | 裁判・法律

前半の連休が終わった。
一日、霧雨だった。窓から外を見ても、目を凝らさなければ、
雨が降っているのかどうかわからない。陰気な一日だった。

・・・・・

判決を紹介したままになっていた。
個人的には、同判決の、特に反訴請求部分が認容されたことは誇りに感じている。
原告アブラハム(現ヘッジファンドダイレクト)の訴訟提起はレッドラインを
超えたものとの認識だ。
偶々、裁判所に認めてもらえたが、実際の場面では、嘘が通用することの方が多いのでは
との感想である。
そういう意味では幸運だった。

そもそも被告には身に覚えのないことだったので、原告の言い分を聞いてから反論するしかない。
ホームページを見たことさえもなかった。
でも裁判所はそうは思わない。この落差を如何に埋めることができるかは、相手の出方次第。
真に心細いスタートだった。

原告アブラハムプライベートバンク(現ヘッジファンドダイレクト)の主張する契約締結の
流れのフロー図PDFはここ。(全部で5枚)
アブラハムプライベートバンク会員規約PDFはここ。(全部で11枚)

フロー図の説明はつぎのとおりだった。
正確を期するため、原告の準備書面からそのまま取った。

投資助言契約とアブラハムプライベートバンク会員規約との関係の説明は、つぎのとおり。
やはり、原告の準備書面から。三つの部分(※1、※2、※3)からなる。

つまり、フロー図及びアブラハムプライベートバンク会員規約に関する説明によると、
投資助言契約は直接契約するシステムにはなっていないということなのであった。
要約すると、
⑴アブラハムプライベートバンク会員規約には投資助言契約書が記載されている。
⑵フロー図に従ってクリックしたので、それに同意したことになる。
⑶助言サービスの入会の連絡と投資助言契約が記載されているアブラハムプライベートバンク会員規約
をメールで送ったことから被告によるお申出と受け手である当社の了承は形成成立している。
よって、投資助言契約は成立している。
ということである。

・・・・・

皆様、どのように反論なさいますか?

 



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