弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

福島原発事故 放射線被害の実態続々 甲状腺 男性体内被曝

2011年08月15日 | 福島原発 東日本震災

福島原発の被害の実態が徐々に明らかになっています。

不幸なことですが、素人考えが当たっていたようです。

汚染牛の始まり、陸前高田の松・・・・

そしてとうとう人間です。

こどもの甲状腺が放射線ヨウ素により被曝していることがわかりました。
ここをクリックください。
もちろん、どこまで危険かわかりませんが、
チェルノブイリではこどもの甲状腺がんが一番被害が多かったということです。
お母さんたちが一番心配していたのはこどもの健康でした。
何としても、深刻な被害にならないよう措置を講ずべきです。

また、男性から1ミリシーベルトを超える内部被害が見つかったということです。
ここをクリックください。
翌日の12日に山にいたということです。
たったそれだけで、高い内部被ばくを受けるというのは、本当に放射能は
怖いということです。

また、校庭でも土壌汚染もみつかっています。
ここをクリックください。
土壌の入れ替えを検討しているという記事をみたこともありますが、
実際は、完全には難しいようです。
アメリカの事例をみたことがあります。20何年も前のことですが、
今も汚染は残っているということでした。
日本でも東大の調査では、田畑の土のセシウムを水で流すのは困難とのことです。
ここをクリックしてください。

こうしてみると、汚染の広がりに背筋がすくむ思いです。

今いえることは、広島や長崎の被爆の経験を生かし、軽減のためにできる
ことをするということです。
なぜ、政治家たちはこういう問題に取り組まないのでしょうか。
深刻な結果が出るのはもっと後だ、そのときは金で解決すればいいと
おそらく考えているのでしょう。
しかし、今は、そういう金の問題ではありません。

(私の提言)
今、どのような被害があるのか、
その被害に対して、何をすべきなのかです。
被害を受けた自治体の関係者が集まって情報交換をすべきです。
いきあたりばったりでなく、総合的、計画的、組織的に行動すべきです。
短・中・長期的にすべきこと、できること、検討課題等の仕分けをすべきです。
そして、ただちに行動に移すべきです。

今、こういう動きはありますか?

(私の最大の懸念事項)
もうひとつ忘れてはならないことがあります。
福島第一原発からは今も放射線が漏れ続けているということです。
それがいつどのような形で収束するのか、東電、政府は国民に明らかに
すべきです。
私はBPによるメキシコ湾の原油漏出事故のことを思い出します。
漏出ストップまで、毎日、現状の報道がありました。
国民がウオッチングしていました。
地震の最初のころ枝野長官が毎日記者会見をして、
事故の状況を刻々と伝えていました。
(なお、もうわれわれは、それが嘘だったことを知っていますが)

今、それをやるべきではないでしょうか。
東電にやらせて監督すればいいのです。
でも、真実は怖くて、とても国民には知らせられないということでしょうか。
それとも、自分たちの無能ぶりを世間に曝したくないということでしょうか?
(本当のことはいわないという文化なのでしょうね)

そして、佐賀のやらせです。誰がやらせたかは、もうみえみえです。
でも、日本というのは、口当たりのいいことをいう人が人気があるのですね。

話がそれましたが、福島第一原発からは今も放射線が漏れ続けている
可能性があるということです。

今日15日は終戦記念日です。
経済成長はしたかもしれない。しかし、根本的なところでは、日本は
何も変わっていないのかも!!