商業高校では数字の書き方を教わる。えぇ!。数字の書き方なんか小学校で教わっただろう、と思われた方もいると思う。ソロバンパチパチやって手書きで事務処理する時代は、より速く数字を書くことを実務が要求していた。
0~9まで右に傾斜した事務屋特有の数字の書き方は、覚えると即戦力になった。しかし、数字の8だけは、小学校で習ったS字を書いて右上に筆を運ぶのではなく、右上から斜め下に筆を運び逆Sの字を書く。小学校の時から指が覚えている運筆を矯正しなければならない。これにはかなり手こずった。
慣れればなんてことない、逆Sの字を書く方が速くていい。税理士さんも、その担当者も逆Sの字で書いている。取引先から納品書や請求書などが来る。数字の書き方を見れば商業高校で数字の書き方を教わって、小学校で覚えた数字の書き方を矯正したかどうかが分かる。裏を返すと経理のレベルが分かる。
はるか後年、大学を卒業する娘さんと面接したことがある。大学では簿記と会計学を勉強しましたか?。はい。では、簿記と会計学の違いを言ってごらんなさい?。違いが分からないから黙っちゃった。あなたは商業高校を卒業して大学に行った?。いえ普通高校です。そうか、ぼくの友達にもそういう人がいたけど、普通高校を卒業して大学で初めて簿記を学ぶとみんな四苦八苦なんだよね。会計学は学問。簿記はその学問に則って実際の記帳をするための方法論。こういう風に言えば、大学時代に教わった簿記と会計学をあなたの頭の中で切り分けることができますか?。はい。そう言われればその通りです。
では、この紙に数字の8を書いてごらんなさい。この娘さんの時代になると幼稚園で数字の書き方を教わっている。Sの字の8を書いた。それは、小学校で習った書き方ですよ。実務ではこのように書くんですよと逆Sの字で書いてみせた。そしてその効用を説明した。今の年齢から数字の書き方を矯正するのは、大変だけどできることなら矯正した方がいいですよ。自分自身大変な思いをしているから、それがどれほど大変なことなのか身に染みて分かる。
今はコンピュータでなんでもやるので、手書きで処理というのは少なくなった。逆Sの字で8を書いた手書きの紙を見ると、ある程度信用できるなと思う。ぼく自身、黙っていても指が逆Sの字で8を書くので、分かる人には分かってもらっている思っている。
今は、平気で「騙し」をやる世の中になった。その道具がコンピュータだ。コンピュータが騙すのではなく、それを使う人間が素人を騙す。立派な身なりで口先で分かったようなことをペラペラしゃべって騙し始めたら、目の前で数字の8を書いてもらえば、どのレベルか分かる。「騙し屋」さんが、これを読んで付け焼き刃で逆Sの字の8を書こうと思っても、そうそう簡単にはいかないよ(^-^)。
むらよしさんの年齢がいくつ位か分かりませんが、指が覚えているのを無理矢理矯正するんだからかなりてこずるでしょう。
アメリカ人と結婚する人の結婚式に行った時、外人さんと握手したら、あいつらおもいっきし力を込めて握るんだよ。てめぇこの野郎と思って握り返したけど。あいつら男同士で握手する場合はそうするのが慣習なんだってさ。まったく野蛮人めらが。
でも今の時代になって尚、その「見分け方」で以て簿記のレベルを判断しようと言うのは、少し時代錯誤なように思います。ひとつの面白いエピソードの例として読ませて頂きましたけども。自分も含め、S字の8を書く人と共に仕事をしていますが、皆百戦錬磨のCPAです。
逆Sの8を書く人なら信用ができるとか、分かる人には分かってもらっているなど、どれも独り善がりであまり根拠がないように感じます。
外国の方との握手の件に至っては、偏見も甚だしく、あなたは国際マナーに不得手の人柄と見受けられました。
ブログタイトルにあるように、このブログは与太話ですからあまりむきにならず、肩の力を抜いて読んでください。
ぼくは、裏を返せば経理のレベルが分かると書きましたが、簿記のレベルが分かるとは書いていません。時代錯誤ではなく、書く側の年代と読む側の年代の差と理解して読んでください。ぼくは、そういう時代もあったということを書いていますが、それを物差しにして物事を判断するかどうかは読む人の自由です。
CPAというのは、公認会計士のことでしょうか?。ぼくが知っている公認会計士の先生は、やはり逆Sの字で8を書きますが、今はそうでもないですか?。コンピュータが普及したお陰ですかね。
アメリカ人と握手したのは、後にも先にも一回だけで、ぼくが優しく手を差し伸べたら思い切り握り返された事実を分かり易く書いただけです。1回学習すれば2回目からはと思っていますが生憎とその機会に恵まれていません。
ネットは、何でもアリの世界ですが、できることならぼくのプログでは、過激なことはご遠慮いただければと思います。
なぜなら私は簿記も経理も知らないけれど、逆Sの8を書くからです。
理由は小学校で逆S型を習ったのですね。それが正しい筆順と還暦を過ぎてもつい昨日まで思ってきました。
孫がS字型の書き方をするので、あれっと思って調べて気付いたのです。
おそらく小学校時代の先生のお父上が簿記の心得があったのかもしれませんね。
先生がなぜ逆S型がよいのか理由をお父上から聞いて、それで敢えて私たち生徒に逆S型の筆順を教えられたのかも知れません。
私は自己満足の数字ではなく、誰が見ても誤りなく読めるきれいな数字を書く癖を孫に教えてやろうとしているところです。