昨シーズンは、灯油が高かったので節約して、1シーズンで18リットルを3缶使うだけで済ませた。それも最後に買ったのはあらかた残った。やればできるものだ。
今年の12月は、ほぼ1週間に1回雨が降った。こんな年は珍しい。これも異常気象の影響だろうか。要するに暖冬なのだ。金欠で寒がりのぼくとしては暖冬は大歓迎だ。いつもだと11月下旬に寒波が来て石油ストーブを使うようになるのだが、昨シーズンに引き続き灯油の節約をしている。
節約といっても独り暮らしのぼくにとって風邪は天敵。風邪を引くと飯を作ってくれる人がいない。独り暮らしで風邪引くと悲惨な状態になる。灯油節約して風邪を引いたのでは訳分からなくなるのでそれだけは注意している。
幸いにしてぼくが日中いる部屋は日当たりがよい。天気が良ければ冬でもストーブをつけなくてよい。足元の電気ストーブをつけておけば十分だ。その電気ストーブも気温が上がってくるとつける必要がない。
問題は朝晩だが、一杯着ればよかろうということで、まぁ一杯着込んでダルマさん状態になって石油ストーブをつけないでいる。さすがに手がかじかんでくると駄目だが、そうでなければ結構大丈夫だ。
対策その1:首からぶら下げた紐にタオルを掛けてぶら下げる。よだれかけみたいなものだが、よだれかけより紐が長いので胸部から下にタオルがぶら下がる。セーターの下だから外から見ても分からない。これが結構暖かくて気持ちがいい。
対策その2:袖無しの綿入れ半纏を羽織った上にガウンを羽織る。これはまあ湯上がりに着るのだが、湯上がりだからこんなもので結構大丈夫だ。その格好で夕飯をちびちびとする。丁度夕飯が終わった頃に寒くなってくるので、綿入れの半纏を一枚羽織る。
対策その3:寝る前に首にタオルを巻いて、対策1のタオルを首からぶら下げて袖無しの綿入れ半纏とガウンを着て寝支度OK。電気敷き毛布を仕込んだ布団に入ってお休みなさい。
10日ほど前から夜中に小便しに起きるようになった。これは漢方薬を変えたからだろうと思っていたのだが、2回小便しに起きた日があった。さすがにこれは冷えが原因だと気付いて掛け布団3枚にしたら小便しに起きなくなった。そんなに布団を掛けたら納豆になるだろうと思われるかもしれないが、今のところ糸を引いていない。
対策その4:朝起きるとガウンの上に綿入れのどてらを2枚着て、その上に綿入れの半纏を着る。タオルが2枚、袖無し半纏1枚、ガウン1枚、どてら2枚、半纏1枚、合計5枚+タオル2枚。見事な着ぶくれダルマが完成する。
この格好で家の中をどたどたと歩く。家の中だからいいがあまり見られた格好ではない。でも暖かいからいい。足元が寒いので、かかとが隠れるスリッパを履いている。しかしまだ寒い。
仕方がないので足元は電気ストーブで暖めてお茶を飲みながら新聞を読む。有難いことに太陽が昇ってくると段々と気温が上がってくる。朝飯食べるのが8時から9時。9時になると着ぶくれのダルマさんが暑くなってきて一枚づつ脱いでいく。
旅人のマントを脱がせるのに北風びゅうびゅうやっても駄目で、お日様が出てきたら旅人の方からマント脱いだ、という物語を子供の頃習ったが、あれと同じだ。お天道様というのはありがたいものだ。
さて、12月26日から寒波がやってきて空っ風がびゅうびゅう吹き始めた。赤城山に雲がかかると空っ風が吹くと言われているが、26日は赤城山そのものが見えず、時折風花が舞ってきた。こうなると越後は雪だ。
暖冬で雪が無かったスキー場は、この寒波による降雪で年末年始の書き入れ時をなんとかクリアーできそうだというニュースが入ってきた。冷え性のぼくは、寒いの嫌いなんだが、寒くならないと駄目な商売もある訳で、お天道様はよくしたもんだと思う。
着ぶくれダルマの灯油節約作戦も寒波には敵わない26日の夜から石油ストーブを使い始めた。石油ストーブというのは暖かいものだなと改めて思った。しかし、着ぶくれダルマで寒さに耐性がついたせいか、あまり暖房するとかえって暑い。
まぁ、ぼくが昭和38年に上州に来た頃を思えば今の生活は便利で快適になったものだと思う。不自由を常と思えば不足無し。便利で快適なインフラを十分に活用させて貰って昭和40年代前半の生活をするのも悪くないものだ。
そして昨日、市の広報を見たら4000円を限度として灯油代を助成しますと書いてあった。なーんだ早く知らせてくれれば着ぶくれダルマさんで寒いのを我慢しなくても良かったのに。だぁるまさんがこぉろんだ。
インターネットは何でもありの世界だから結構気を遣っていたのだが、一年間やってみてそれほど気を遣う必要がなさそうだと思った。コメントが集中して手が付けられなくなるのを、ブログ炎上、とか、お祭り、というらしいのだが、内心そんな状態になればと密かに期待していたのだが…
今年の更新はこれにて終了。年末年始は10日間ほど休んで更新を再開する予定です。皆様よいお年をお迎え下さい。