モペッドライフ

神奈川県の小さなバイク屋によるトモスやチャオなどのモペッド(自転車バイク)などの話とか。

一流とは(メンテナンス:ラスト)

2009-02-15 17:22:22 | Weblog
三月になっていないというのに、いつの間にか春のような暖かさですね^^。江ノ島方面へ向かう人たちが多いこと多いこと。
私は休みの日が日曜日ではないので、たまには人の多いところにも、出かけたいなと思ってしまいます。
平日の休みは「混み合わない」ところが良いのですが、人があんまりいないので、休みという感じもあんまりないものです。

これまで、メンテナンスとか整備の「初歩」、「初級」という事をいくつか書いてきました。
ということは「中級」、「上級」と物事的には続くものでしょうが、私にはその違いがいまいち理解できないので纏めます。

昔働いていた会社は、一応レースもしていました。
レースをするということは、ライダーはもちろん専属のメカニックがいるわけです。
メカニックはいろいろなタイプの人がいますが、優秀なメカニックというのは「エンジンを壊さない人」です。

F1などでも、レース中に「エンジントラブル」という事がちょくちょく見分けられます。
さすがにF1になると大メーカーが極限の(一般の目線で)チューニングを施してきます。
エンジンのチュー二ングの多くは「内部の軽量化」です。「重量や形状」による抵抗や負荷をどれだけ減らすか?ということになります。
重ければ耐久性があるというわけではありませんが、金属でも木材でも削れば薄くなりますから、軽くはなるものの壊れやすくなります。
この辺りは、部品の設計者なり、開発者なりの領分ですから別の話です。

では、「エンジンを壊さないメカニック」とはどういう人かと言いますと「仕事が丁寧な人です」。
私が働いていた会社の専属のメカの方は、その人が担当になってから「壊れなくなった」そうです。

どうして壊れなくなったのか?

ということですが、その人はエンジンの分解にしても、清掃にしても、組み立てにしても「細かく、丁寧に」しているのでした。
「用法、要領を守って正しく」ということは当然の話で「部品は汚れていない」「細かい傷もない」という感じで大事に扱い、
組みつけの際には「間違いがないか?」「ネジの締め忘れはないか?」と確実にチェックしていました。
一見「神経質」のようにも見えるのですが、そこが一流なのです。

組まれたエンジンは「壊れることがほとんどない」のでライダーは安心してレースに集中できますし、壊れないから「転倒しない限りはリタイヤはない」
ので確実に結果が出るというわけです。「安定性」というものは「結果が全て」のレースの世界では非常に重要なものなのです。

分野は違いますが、ある料理学校の先生が「プロは細かく、丁寧に丁寧にを心掛ける」という事を語っていたことがありました。
その先生は、料理の世界選手権のような大会の「日本代表」だったそうです。

一流とそうでない人の違いはこういう事なのです。
学校の勉強などで「授業では習ったものの、テストでは駄目だった」とか仕事上で「教わった通りに何故か出来上がらなかった」ということがあると思います。
でも、「出来ている人もいた」この違いは?となると、精神的な考え云々は目に見えないことで分かりませんが「どう行動したのか?」と比較したら、
大抵は「違いはチョッとした事だった」とか「あと少し足りなかった」という事が多いでしょう。


とは言うものの、こういうエラソウなことを書きながら、反省すべき点が大いにある今日この頃です・・・(´~`ヾ)

画像は昔のステッカーです。ガソリン屋のESSO(現エクソンモービル)とピアジオのジョイントでしょうか? 乗っているのはCIAOです。こいうのも面白いですね^^。