モペッドライフ

神奈川県の小さなバイク屋によるトモスやチャオなどのモペッド(自転車バイク)などの話とか。

比べてみて

2009-12-26 17:13:36 | Weblog
年末とはいえ、普段と何も変わらないので「いつもの月末」位の感覚しかありません。
一気に寒くなくなったので、ファンヒーターの使用も終わりました。
毎年、灯油を買いにいくことが殆ど無いので残った分は、「洗浄用の洗油」と化すのです。(-_-)

うちの店にある、販売車輌の中古車は月に何回か短距離を走行させます。
コンディションのチェックとでも言いますか。
昨日、DNA50の常連さんが来られてDNAのセッティングの様子見がてら、併走してきました。
車輌はPeugeotのVIVACITY100です。
この車輌は、2スト100ccで、同社の看板車輌の一つである「SPEEDFIGHT」と同じエンジンを搭載しています。
ですから、見た目は普通の町乗りスクーターでも非常に速いのです。
国産メーカーのGアクシスとかアドレスV125などは相手にもなりません。( ̄  ̄!)

現在この車輌は「見た目の向上」と言うことでDOPPLERのチャンバーが付いています。
ただ、付属のウェイトローラーを使用しているものの、キャブセッティングなどは何もしていません。
まあ、それでもノーマルよりも加速力がまったく違うのでポン付けの参考程度には良いと思います。

さて、お客さんのDNA50と併走しながら走っていたのですが、こちらは「100cc」です。
ボアアップしているとは言え「相手との差は、約30cc」です。
エンジンに関するカスタムはボアップキットにチャンバー、バリエーター、エアクリーナー、センタースプリング、CDIだけでそれ以外は純正キャブレターの「セッティングのみ」です。
それらの成果を、スタート発進から最高速、直線、緩やかな登坂などを「並走」で比べました。(^^)

で、結果はというと・・・
排気量の分、加速と登坂で少し引き離しますが、あとはおおむね「つかず離れず」です。
ノーマルのDNAよりも明らかに速いのは分っていましたが「具体的には?」というと・・・?でした。(=^0^=)

今は付いているボアアップキットは「マロッシの一番安い鉄シリンダー」ですから、いずれはスペインメーカーのAIRSALか、マロッシの上のクラスを付けようか?という話になっています。
今のところ、次のステージとして「ハイギア」の組み込みが予定されています。

何にせよ、前回にも言いました「良い圧縮」、「良い混合気」、「良い点火」のバランスがあえば高価なカスタムパーツでなくても、それなりの効果が出るということです。(^^)b

画像は本日入荷した、プジョー ボーグのプーリーです。
純正は樹脂製らしいのですが、これはアルミ製でDOPPLERさんによると「VERY GOOD!」だそうです。
それにしても、直径は約210mmです。 でかい・・・(°д°;;)
ちなみに、同じモペッドのPiaggio CIAOは横のライターぐらいですね。

消耗品と思ってみれば:2

2009-12-24 13:44:58 | Weblog
年末だからか、いつもの予定日数を過ぎてもパーツが来ませんでした。
海外でも輸送の混む時期があるのか?と思っていましたら・・・
先週の寒波の影響で、空港に離発着制限がついていたようでした。( ̄  ̄!)
天災とはいえ何とかならないものでしょうかねえ。( _ - _ ;) 逆さウーン・・・

続きです。

当初は「キャブレターのセッティングが合っていない」と考えました。
その車輌は一般に販売されている「メインジェットとスロージェット」と元からキャブレターについているスクリューや
ニードルクリップまでの調整です。レース用ではありませんから、これだけでも何ら問題ありません。(それらだけでレースに出る人もいます)
それにしても、私も何度か試乗したことがあるのですが「温湿度によって多少の良し悪し」が出るというのはノーマルでも同じです。
でも、停止するというのは別の話です。結果としては「僅かな差」としても許容範囲から出ているトコロといえます。

セッティングも乗るたびに悪くなった事がないので、エンジンが停止するという以外では何らノーマルに劣るところがありません。
プラグを見ても失火しているというわけでもなく、走ってみても「いずれかのアクセル開度でカブル」というわけでもなく、
しばらく、アイドリングで放置しても「停止する」というわけでもなく・・・
ただ、感じることといえば「角度のきつい坂道を登ったり下ったりすると、僅かだが一定ではない?」感じがするというところでした。
まあ、早い話が「何か力が足りない気がする」という事です。
とは言うものの、燃料を増やしても減らしても今より良くならないので別原因?とは思うのですがそれが何なのか・・・
プラグを変えてみても特に変化も無く、駆動系を変えても悪くはなっても良くはなりません。o(°°)o

そこで、試しにイグニッションコイルでも変えてみるか?となりました。
ただし、当初はイグニッションコイルの故障というか「経時劣化」と思いました。
何故なら、ノーマルならまだしも「改造車でなおかつ走行距離が18000km」ですから十分ありえるかも?という事だからです。

今回取り付けたパーツは以前に店のZIP用に調達した物で、純正よりもコイルが大きい物です。
ただ、私はそれがどれぐらい作用するのか?というのがイマイチピンと来ないのです。
と言いますのは、例えば「100gの火薬があったとして、火種を倍にしたら爆発力も倍になった」という話を聞いたことがありません。
せいぜい「点火し易くなった」というぐらいです。
ですから、効果があったとしても「着火ミスを減少させる」程度の物というところでした。

さて、結果はと言いますと・・・
いつもセッティングを出す際にテストしている自宅付近の上り坂で「+3km」だそうです。( °o°)
トルク感も良くなったそうです。肝心のエンジンが止まるというのも無くなったそうです。
電話越しにかなり興奮した口調でしたから、予想以上に良かったようです。(^^)b
交換前のイグニッションコイルはノーマルに取り付ける分には何ら問題はありません。故障という感じでもないようです。

取り付けた車輌にはビックキャブ相当のエアークリーナーがついていますので、ジェットもノーマルに対して29番アップです。
漠然としたイメージとして「混合気の密度濃くなったので着火ミスが予想以上に増えた?」のかもしれません。
何にせよ、点火系カスタムを少しは見直しました。
「物を増やせば他も増える」というのは自然の摂理かもしれませんな。(-_-)

画像はその車輌です。
だいたい、うちの店から商品がなくなった場合はこの車輌に付いています。

消耗品と思ってみれば

2009-12-23 22:37:14 | Weblog
今日は定休日です。世間的には祝日だったのですね。
どおりで、小田急バスに国旗が付いていたり、外車の輸入元などに電話しても繋がらなかった・・・
うちの店は、日祝関係ないので世間の休日には疎いのです。(^^;)ゞ

最近うちの店から、よくパーツがなくなります。( ̄  ̄!)
気が付けば常連さんのマシンに取り付けられているのです。(^^;)
今回無くなった(?)部品はイグニッションコイルです。
イグニッションコイルは点火系部品で、スパークプラグに繋がる電気部品です。

この部品にはスパークプラグを点火させる為の大電流が絶えず流れています。
放電している火花はだいたい2万ボルトぐらいです。(だったと思います)
昔、整備士講習の時に講師の方の「触っても問題ない」という一言から、試しに車のそれを触りました。
瞬間的に「ビリビリ」ではなく「後頭部をぶん殴られた」ようになります。(;-_-;)
エンジンが動いてる間は動き続ける物ですから、直接火花を飛ばすプラグほどではないにしても「消耗品」といえるものです。

で、今回それにいたったのは「全開で走っていて、信号などでエンジンが止まる」というところからでした。
停止する為にブレーキをかけます。そうすると、スピードと共に回転数も下がります(ミッション車ではないので)。
そうして、「アイドリング付近まで下がるとそのまま停止する」という症状です。
故障診断的に言えば、これだけだと原因は10通り以上です。
ただ、この車輌は「カスタム車輌」なのです。
しょっちゅうキャブレターやウェイトローラーのセッティングを変更しています。
となると、真っ先に「セッティングが合っていない」という話になるのが順当なトコロです。

さて、エンジンの3要素といえば「良い圧縮」、「良い混合気」、「良い点火」です。
この三者が「バランス良く合えば力が出る」ということです。(^^)b
ですから、カスタムの際にどれか一つを高めても「多少の力は上がる」というぐらいです。
ただ、法規的な話で「リミッター」がそのいずれかの場所に掛けられていて「あえてバランスを狂わしている」場合だと
「カスタムすることによって本来の力」になる場合があります。

3要素の中で、「良い圧縮」に相当するものは「エンジンの密着性」ですが「パワーを上げる部品」というのであれば
ボアアップキットとかカスタムシリンダーなどのパーツです。
「良い混合気」に相当する物は「キャブレターやインジェクションなどの調整」ですが「パワーを上げる部品」というのであれば
ビックキャブとかパワーフィルターなどのパーツです。
「良い点火」は「イグニッションコイルやプラグなどの通電」ですが「パワーを上げる部品」というのであれば
イリジウムプラグとかレーシングCDIとかです。
まあ、早い話が「容量を増やす部品」というところです。

その中で、「良い点火」に関する物だけは強烈に体感できた経験がありませんでした。
せいぜい、リミッターが点火に掛けられていた場合ぐらいです。その場合だと理屈的にも納得できます。
ですから、それ以外についてはプラグ→プラグキャップ→プラグコード→イグニッションコイルという順番で「消耗品交換程度」の認識でした。

続きます。

画像は、常連さんの一人からか頂いた「フィリピンカスタム車」です。
「MTBの物らしきフレーム」に「スクーターの物らしきフロントフォーク」、「カブの物らしきHONDAのエンジン」などで組まれています。
フロントのブレーキは無くてリアだけです。アメリカの「ダートトラックの競技車輌」みたいな感じです。
良く見ると、「パワーフィルター」や「アルマイトのステップ」、「ハイスロットル」も付いています。
消火器みたいな物は「燃料タンク」だそうです。オーナーは15,6の子供とか・・・(°O° ;)

ドレスアップさせると

2009-12-22 13:08:34 | Weblog
季節柄、蜜柑が売られています。
私は昔から蜜柑が好物でして、スーパーのワゴンに安売り品があった日には即買いです。
幼い頃には、ストーブの上に載せて「焼き蜜柑」を作りましたが、手元のファンヒーターじゃあねえ・・・。(^^;)ゞ

バイクを触らない日はないのですが、それ以外の時間はデスクワークをしています。
デスクワークといっても、HPの増設とか改良、部品の受注などです。
お客さんから見ると「暇そうにしている」らしいです。(-_-)

それで、先日までは「PEUGEOT VOGUE」のページを造っていました。
今回はDOPPLER傘下の「TUN'R」のページを造っています。(^^)

このブランドはドレスアップとか、ライトカスタムの部門でそれらのパーツが沢山あります。
欧州のハイセンスな、というよりは「見ていて楽しくなるカスタム」にはそれらのパーツが多数使用されています。

現地では何年か前から、「スクーターのバーハンドル化」が行われています。
それらは、日本で販売されているJOGとかDIOのような形をしたものをそういう風にカスタムするのです。

元の車輌は地味なものですが、やり方次第で「ここまで変わるのか?」という強烈な印象を受けます。
「ガンプラブーム」世代の方などは、造ったプラモデルを「カッコよく改造するのに夢中」になった人もいるでしょう。
気持ちとしてはそういったトコロと非常に似ています。

まあ「姿、形を別物」にしなくても「ちょこっと変化させる」だけで見栄えや印象はグッと変わるものです。
TUN'Rのパーツはそういったものが多いので、スクーターを面白くさせる要素が満載と思います。

ただ、例によって、このブランドの部品点数は・・・。
少なくとも1000点以上有りますので、くじけないようにしたいと思います。(^^;)b

画像はPeugeot Ludixです。
日本でも販売されている車輌でして、左が元の形。右がカスタム後です。
変わりすぎです。(゜▽゜;)

部品を探す!

2009-12-21 15:03:38 | Weblog
先週に比べて寒いですが、大分ましになりました。
世界的に見ても寒気団に覆われていたみたいですね。
最新の科学技術で、「うちの店周辺は年中夏」にならないものでしょうか・・・(^^;)ゞ

バイクでも、モペッドでも基本は「純正(ノーマル)」で乗るのが一番だと思います。
まあ、一部モペッドは「遅すぎて返って危険」という気もしなくもありません。
モペッドの場合、純正部品は日本国内に正規代理店があるものは「部品の名前と車体番号」を言えば手配できます。
しかし、代理店が無いものとかカスタムパーツとなるとそう簡単にはいきません。( ̄  ̄!)

日本国内で走っているモペッドの一つに「Peugeot Vogue(プジョーボーグ)」というのがあります。
ご存知、ライオンマークでお馴染みのフランスのプジョーの製品です。
現在日本に輸入されている車輌はSPというグレードで、過去にはSXなどの他のグレードも有りました。

正規代理店出荷の物を購入し、ノーマルのままで使用する分には、特に問題ないと思います。
ただ、一時Peugeotの車輌を色々な会社が仕入れていた時期がありました。
その会社が現在も存続していればまだ良いのですが、ない場合や「もう知らん」という場合だと「購入した人」にとっては困った話です。( ̄~ ̄;)

そこで、せっかくフランスのDOPPLERと取引しているので「それらのパーツ」を何とかしてみようか?という事になりました。
ここで、問題なのが「仕分け」なのです。
日本で走っているボーグは「ぺダル付き」のモペッドです。ですが、現地フランスでは、カブのような「ペダル無し」のボーグも走っています。
また、DOPPLER自体はフランスだけでなく「欧州中」に向けてパーツを販売していますので「現地仕様」のパーツもあるのです。
ということは・・・いつものように、「朝まで調査」です。(´~`ヾ)

ボーグ自体は「Peugeotのカブ」のようなものですから、他のバリエーションと「基本設計は大体同じ」です。
とはいえ、それ以外の部分が「一部分丸々」というのではなく「微妙」に違うのです。
例えばSPとSXでは「ペダルギアは同じだけどペダルアームは違う」とかです。
私の元にそれらの車輌があれば違いは分ると思いますが無いので「付くかもしれないし、付かないかもしれない」という感じです。

一番厄介なのが「付いたけど、他の部品が機能しなくなった」というパターンも無くもありません。
ということで、現在のところは「大丈夫といえる部分」だけのラインナップです。(今のところ約250点ほど)
使用の可否が判明次第増やしていきます。(-_-)b

もともと、構造がシンプルな車輌ですから「カンタンにメンテナンスとカスタムが出来る」のがイイトコロです。
値段もそんなに高くないのであとは、パーツが増えれば「もっと手軽に遊べる」というものです。(^^)

画像は以前に仕入れた「ブレーキレバーのグリップ」とでも言いましょうか? ウレタンスポンジ製のモノですが、なかなかにフィット感が良くなります。
これとハンドルグリップを「握り心地」の良い物に換えると・・・非常にGOOD!ですよ。(^^)b

ドライブベルト

2009-12-20 13:10:56 | Weblog
天気は良いのですが、年末らしく寒いですねえ。{{{(^^;)}}}
あまりの寒さに、ようやくファンヒーターを導入しました。非常に快適です(^^)b

昨日、常連さんの一人が怒りながらうちの店に来られました。
手にはスクーターの駆動ベルトが握られています。
話を伺ったところ、
「交換後に1500kmも走っていないのにこの有様(画像参照)」とのことでした。
これはとあるメーカーがリリースしているもので、純正品より安く一応は強化繊維を使っているらしいです。

この方のスクーターは台湾メーカーであるキムコのスーパー9です。
車輌は色々とカスタムしてあるのですが、付いている部品は一般的なカスタムパーツで「壊す一歩手前」的なレベルでは有りません。
それまでは純正のベルトを使用していました。大体5,6千km使用し、ベルトもやや伸びている?感じなので交換しました。

それから、そのメーカーのベルトを使用しました(前回)。その際にうちの店で取り寄せたバリエーターを装着しました。(オランダメーカー品)
で、それから2500kmも走行していないのですがベルトがめくれあがってしまい使用不能になりました
交換したバリエーターはフッ素コーティングが施されており、日本で販売されている他メーカーの物よりも強力で手触りでも分るぐらいです。
ですから、「この強すぎるコーティングが原因?」と思われました。
そこで、次に(今回)ベルトを交換して、バリエーターもマロッシの物に変わりました。

それで、この結果です。
つまり、バリエーターが悪いわけではなく「ベルトが悪かった」という事になります。
一応、駆動ベルトは「純正品のベルトでなおかつ、車体が純正無改造で20000km位での交換」が推奨といわれています。(国産の場合)
一方、国産に比べて出力の高い欧州製は「10000km位」のようです。
とはいえ、スクーターの場合バリエーター(ドライブプーリー)というよりは、クラッチ側(ドリブンプーリー)のセンタースプリングをレートの強いものに交換したり、
純正に比べて出力を上げたり、あるいはクランクケース内に「何らかの理由で水などが入り」、プーリーのフェイス(ベルトの接触部)が錆びたりすると、
それらが元で耐久性が大幅にダウンします。
ですから「錆以外」の事で言えば、出力の上がる改造を行う人はベルトを耐久性の強いものに交換するのが無難です。

さて、それにしても3000kmも使用しないで切れるというのは「欠陥品」といえるでしょう。
と言いますのが、5,6千km程の使用に耐えた純正のベルトは「このベルトよりも千円ほど高い」だけです。
それで、少し伸びてきた感じはしても「切れていない」のです。
例えば通勤の途中でそうなった場合や、ツーリング中になった場合は「千円の為に千円以上の損害をこうむった」という事になるのです。

純正品でも物が良くないものは沢山有ります。しかし、それらは変なメーカーでなければ大体は「早期交換」を指示しています。
世の中には、「謳い文句は立派だが、値段がわずかに安いだけで実際はゴミのような紛い物」が多く出回っています。
もちろん、「値段も安く品質も良い一級品」も存在します。
それらを見分けようとすれば、「良く調べること」が絶対条件といえます。

画像は先に挙げました、「切れたベルト」です。画像の補足分通り、わずか1500kmも使用していないのに「厚みが半分程」になりました。(^^;)
これは酷すぎるというレベルです。出所不明(でもないのですが)の格安品の典型的な末路といえます。

無駄に怒らない為にも

2009-12-19 12:59:33 | Weblog
寒い日が続きます。来週辺りから、「大分まし」になるようですね。
仕事中は、「ドイツ軍戦車兵用ツナギ」を着ています。
中にライナーが付いていますのでとても暖かいのですが、手足や顔などのツナギから出る部分との温度差が...。{{{{( ̄~ ̄;)}}}}

うちに来られる色々なお客さんと話をしていましたら「対応の悪いバイク屋」というような話をよく耳にします。(^^;)

「修理したのに直っていない」、「修理の相談をしたら嫌味を言われた」、「工賃が適当」などとです。

世の中には色々な人がいますから、そういった事もあるでしょう。
ただ、中には「自分が悪いのにバイク屋の責任にする人も少なからずいる」のです。
まあ、これはバイク屋だけという話ではなく他の業種でもよくある事です。
大企業のお客様相談室で「改善の為の録音」が行われるのもその為です。

海外の法規で「原付の速度規制」というのがあります。
日本の法規でも「原付は30Km/h」の規制が有りますので、それ以上出したければ「出して良い場所」に行かねばなりません。
で、海外の場合「速度が出ない構造」で法規を守るという考えです。悪く言えば「人は信用できないからそうする」
一方日本の場合は「自己責任」において法規を守るという考えです。悪く言えば「免許取得の際に「習っているはず」だから知らなかったというは子供の屁理屈」
という感じでしょうか?

日本の場合は明確な決め手があいまいです。個人や社会のモラルの高さ(?)を当てにしているからです。
しかし、それ自体が悪では有りません。なぜなら、海外と同じにしてしまえば「今よりも自由を失う」からです。
近年日本で「罰則が強化される法案」が次から次へと出来上がっていきますが、「個人や社会のモラルが低下した」からといえるでしょう。
まあ、法律にかかわらず、校則や家訓ですら時間が経てば緩んできますから、ある意味自然なことかもしれません。

さて、最初の話ですがこの場合は「個人のモラル」というより「少しは考えろ!」という事になります。
以前に「バイク屋に対するそれ」を書いたと思いますので、今回は「お客さんに対するそれ」です。
1、「修理したのに直っていない」
これは、よくある話が「故障箇所が多すぎて「依頼された部分は直っている」けれども、他が直っていない」というパターンです。
うちの店でも、こういった場合修理前にその辺りを伝えます。でも、それでも「納得しない人」がいます。
では「依頼以外の部分は別料金」という話をすると怒り出す始末です。
そうなると、喧嘩になるか「他所で直してください」という事にしかならないのです。

他は「パンクの修理をしたのに直っていない」という場合です。
パンクの原因は物が刺さるか、タイヤがバーストするかとかありますが「修理した部分以外からの空気漏れ」は別の話です。
とはいえパンク修理中であれば、それは大体解かります。というのが、修理を終えると空気を入れます。
大抵は空気圧計で空気量を測りますから「スローパンクチャー」以外は計器を見ればすぐに解かるのです。
ということは、不幸にもその後別原因でパンクしたということになります。
うちの店では「引渡し前に」空気圧計でお客さんに確認をしてもらっています。

2、「修理の相談をしたら嫌味を言われた」
これはうちの店でもたまに来られるのですが「最近調子が悪くて・・・どこが悪いのでしょうか?」という類です。
例えば「エンジンがよく止まる」という場合、想定される項目は10項目以上有ります。
簡単に直る場合もあれば、そうでない場合もあります。
パッと見て解かるぐらいなら「検査機器」というものは必要有りませんし、例えば病院などでいえば「検査入院」なんてものは存在しません。
「嫌味を言われた」という人は、その説明を受けても納得しない人です。

3、「工賃が適当」
2で上げたように検査項目が「10通り以上」あったとして、故障原因の大本はそのうちの一つです。
10回検査するとして、1回目でたどり着く場合もあれば、10回目でたどり着く場合もあります。
今、世間一般の工賃相場目安として一万円/一時間位です。
これは、事故保険やメーカークレームの修理価格が元になっています。
工賃とは「作業を行ったことに対する対価」です。検査も「作業」です。病院で検査しても有料ですからわかりやすいと思います。
しかし、例えば元が十万円のバイクで「その工賃計算で修理した場合10万を超えた」となればどうでしょうか?
安くする為に時間をケチって、工程を何箇所か省略して良いのであればするでしょう。
安全かどうかは知りませんが...それを平然と行う店もあれば、しない人も店もあります。

4、その他
「時間が懸かった」
バイク屋が「修理という作業をできなかった」という以外で、
1)例えば絶廃車や正規代理店のない外車でよく有りますが「部品の入手に時間が掛かる場合」
2)店の修理車輌が多くて順番待ちの場合
これらの場合、「最終的に誰が悪いのか?」という話になったとき・・・

とまあこんな感じで、「少し考えれば」無駄に傷つくことも、怒ることもないでしょう。
「折角見つけた店に行けなくなった」というのは勿体無いことです。
ちなみに「店側が悪い場合」ならば「お客さんを失うだけでなく評判も悪くなる」のでまったく良くないのです。


「簡単な修理でも契約書を書く店」というのはあります。
この行為に信頼を覚える人もいるでしょう。店にとっても「後で文句を言われないための保険」ですから良いことなのかもしれません。

ただ、それを「せちがない行為」と考えているのはバイク屋だけでなく、その他多くの業種でも存在します。

どちらが良いでしょうか?(;-_-;) ウーム

画像は当店のコーヒーセットです。
UCCのコーヒーとシナモンシュガー、砂糖でお好みの調節が可能です。(^^)b
最近は「ホームページをもっと見やすく」という天の声を頂きましたので改良しています。
素人作業なので午前様が続きますから、温かいコーヒーはありがたいものです。
プジョー ボーグの部品ページも作りましたのでどなたか注文してください。<(_ _)>

ふと考えたこと

2009-12-13 17:38:03 | Weblog
年の瀬が近いのか、最近はバタバタしています。
こういうときユニクロのヒートテックと、常連さんから頂いた電気ポットがとてもありがたいと思います。(^^)b

少し自己啓発セミナー的な話なのですが、うちの店は「スーパーのような生活必需品」の店では有りません。
まあ、どちらかといえば趣味的な店といえるでしょう。お客さんも、そういった趣向の方が殆どです。
ですから店に来て一日中「改造談義とか世間話」でしゃべっている常連さんもおられます。(^^)

以前とある話で「最近の若者は車に乗らない」というのを耳にしました。
まあ、東京圏などは電車などの交通機関が発達しすぎていますから、利便性的に言えばそうなるのも仕方がないかもしれません。
「では、それ以外ではどうなのか?」といった場合、別原因であるといえるでしょう。( ̄~ ̄;)

「欲しい車がない、バイクがない」というところが一番の要素であると思います。

しかし、個々の性能的には過去に比べて良くなっています。
「では何故なのか?」と考えると、色々な意見が出て来るでしょう。

私は「憧れがない」からと思うのです。
一昔前の高度経済成長やバブルという時代背景もありましたが、「憧れがあった時期」にはそれ以外の要素もあるのではと思います。
例えば、レーサーレプリカブーム(私より少し前の世代)というのが有りました。

「バイクのレース」というイベントはもちろんですが、峠などで「走り屋」と呼ばれる人たちもいました。
それらの良し悪しは別として、「何故そこに意識が向いたのか?」と考えましたら、
おそらく「そこに気軽に参加できるコミュニティがあった」ということです。

当時の峠やサーキットには人が集まりました。
走り屋の「チーム」も沢山有りました。参加している個人の感覚としては「学校にはないクラブ活動」という感じです。(^^)b
そして、「バイクレースの最高峰WGP(現MOTO-GP)」には、多くのレーサーに加えて華やかなレースクイーンやメーカー同士の競争という
掛かっているお金も、非常に高額な「一般とは次元の違う世界」でしたから、クラブ活動の最終目的(目標)としても「憧れる要素」が盛り沢山でした。
今で言えば、サッカーのセリエAとか野球のメジャーリーグのような感じでしょうか?

人が集まった一番の要素、なによりも「居場所があった」ということだと思います。
自分が速くなれば賞賛されたり、そうなろうと練習していてもコミュニケーションがあり、改造して「成功しても失敗してもそれに対する反応が有り」という感じです。
今はそれが、ネットなどに移ったのかな?と考えたりします。

まあ、そんなことを考えながらホームページを改良したりしています。
「目指せ、みんカラ!」と行きたいトコロですね。(^^)

画像は今月の5日に行った、横須賀のイベントです。空母の甲板ですが強い雨にもかかわらず、米軍横須賀基地には「遊びに来た人」が大量に居ました。
「空母ジョージワシントン」というとんでもない目玉があるとはいえ、マニア要素が強い(?)軍事関係のイベントです。
それでも、人は集まります。家族連れも沢山いましたよ。(^^)b

あらためて、原付は面白いと思う

2009-12-07 13:22:39 | Weblog
今日も昨日も晴れでした。
先日行って来た、横須賀のイベントはあいにくの雨で疲れました(*_*)
個人的には、当分の間は晴天でいてもらいたいところです。

昨日、Peugeot VOGUEをお持ちのお客さんが来られました。
私のブログとかを見る限りでは、「VOGUEを触ってそうな感じ」に見えるかもしれません。
でも、触ったのは初めてでした。(^^;)ゞ

とは言え、今回は「ボアアップ」のご依頼でしたので、事前に何だかんだと調べました。
それでもいざ実車を見ると「おおっ!」と思うところが沢山ありました。

全体を見たわけでは在りませんが、今のところの結論としましては「きちんと設計されている」と思いました。

たとえば、「アクセル」です。
他メーカーのモペッドでは、アクセルを開けて「戻す際の動力」はキャブレターのバネだけです。
しかし、VOGUEはそれに加えてアクセル側にもスプリングが付いています。
ですから、他のモペッドではよくある「アクセルが渋ってくる」という事が「ほとんどない」といえます。
また、私がこれまでに触ったモペッドの中で、一番整備し易いと思いました。
外装を止めているボルト、ナットも少なく、今回のボアアップ作業も時間が懸かりませんでした。
さすがはPeugeotです。あのライオンマークは伊達ではありません。(^^)b

さて、昨日は休日ということもあって「店の人口密度」が多い日でした。
そして、いつものマニアックな常連さん達も「当然」お見えになりました。(-_-)b
大分前にうちの店で知り合われて、昨日は一方の方の「APRILIA SR50のエンジンを改良する」という作業をして来られました。

このSR50は日本に輸入された初期型なのですが、当初から調子が良くありませんでした。
メーカー出荷時のセッティングから変更はされていないのですが「どうもおかしいなあ」という感じでした。
パワーとかトルクが図体ほどに感じられないのです。
で、ちょっと前にレオビンチのチャンバー(ZX)を注文いただきまして、交換したら純正チャンバーには「カーボンがびっしり」です。
エンジン側を見ると、一般的な車両の排気ポートは(外から見た)ほぼ真円状です。
しかし、SR50は半月状なのです。昔のヤマハ系エンジンには良く見られた構造であるとか?
とはいえ、これでは「期待通りの力は出ない」ということで・・・

改良作業と「ついでにセッティング」してきたそうで試走させてもらいましたら、「GOOD!」でした。(゜-゜)!
ただ、「もうちょっと詰めれそうですね」と私が言ったら・・・後日改善されるようです。
ちなみに、「メーカー基準のセッティング」は・・・話になりません。ま、現在はそうではないのでしょう。(^^;)

画像は、その常連さんに奪取された(?)当店展示車用のチャンバーです。車両はPiaggio DNA50です。(SRの持ち主の方とは別の方です)
もともと、レオビンチのTTが付いていましたが、前回来られた時に展示車のエアクリーナーも奪取(?)されました。v(≧∇≦)v
しかし、どうも「容量不足でパワーが出ない感じ」ということなので移植されました。当初は「試着」だったのですけど・・・
ちなみにこの車両は見た目ほどに部品は付いていません。(゜-゜)!
「ボアアップキット」と「ハイスピードプーリー」、クラッチの「センタースプリング」、「エアクリーナー」、「チャンバー」です。
あとは「タイヤが150」でそれ以外は装飾パーツです。
最高速は昨日のポン付け状態で「3桁」らしいです。(^^;)
次のステージとして「カリカリチューンのシグナスXに勝利する」ためにディスカッションが行なわれます。

人次第であるということか・・・

2009-12-01 18:37:05 | Weblog
12月が始まりました。
忘年会とか営業さんのカレンダー配り行脚の時期でもあります。郵便局からは、年賀状の受付のお知らせとかですね。
不況だろうがなんだろうが、いつもとかわらぬ「毎年恒例の光景」があります。( -_-)旦~ フゥ

今日、とある国から荷物が届きました。
以前にお客さんから注文いただいた商品が到着したからです。
「輸送のトラブル」とかで予定が大きくずれたのですが、特に破損等がないので一安心です。(^^;)

さて、海外通販などをされた方で嫌な思いをされた方もいるかもしれません。
内容は色々でしょうが、日本国内で通販をしてもそういったことはあります。

以前にとある国の会社からバイクのエンジンパーツを取り寄せました。
一般に言う「ボアアップキット」という商品です。
その商品は遠方のお客さんから注文いただいたものですが、「せっかくだから」と言う事でわざわざ引き取りにこられました。
箱は潰れている訳でもなく、中身も綺麗に梱包されていました。ですから、「特に問題はないと判断して」そのままお渡ししました。
引き取られたお客さんも、満足されて喜んで帰って行かれました。(^^)b

ここまで良い話でした。 が、その晩・・・
「加工不良の為、使用不能」との連絡が入りました。!Σ( ̄□ ̄;)

その時は電話で話を聞いただけだったので、詳しくは分りませんでした。
とは言え、すぐに代替品を再び注文しました。
ただ、注文した企業はその際の注文でも誤品が何点かありました。
ですから、念のために同じ商品を扱っている別の商社を探して、注文を行ないました。
私としては大損害ですが、お金を出して購入されたお客さんにとっては「ふざけるな!」というものです。
ちなみに「加工不良」のボアップキットは修正をしないと使うことは出来ない代物でした。(T_T)(一見分りません)

その後到着した商品は、「良品」でした。しかし、この企業は「それ以外にも約束を守らないことが多い」ので取引は二度としません。(--メ)

ところで、もう一軒の商社に注文した商品はというと・・・
「開封された跡」がありました。箱自体も、その会社のテープが張ってあり中身も、梱包し直されていたのです。゛(・・ ンッ?

昔、「製品の梱包作業」を経験していましたので、その理由はすぐに分りました。
それは「自社において出荷前チェックを行なっている」という事でした。
ちなみに、「ボアアップキットの加工不良」の話は私とお客さん、そして購入先の担当者しか知りません。
ということは、「そういった連絡が有ったから」という訳ではなく「自主的に行なっている」ということなのでしょう。w(°o°)w おおっ!!

商品の梱包自体は、不良品を送ってきた会社のほうが綺麗です。
しかし、「製品が製品として使えるのかどうか?という基本的な事」をクリアしていないのであれば、それも意味はありません。( ̄~ ̄;)

相手が外国人でトラブルが有った場合、大体が万国共通で「あそこの国の人間はダメだ!」ということになることが多いようです。
今回の場合は、発注したのは「どちらも同じ国の企業」です。
ですから「今回はたまたま」ですが、そういった感情になることはありませんでした。

画像は今日到着した荷物の箱です。見事に凹んでいます。
それでも、中の商品は潰れていなかったので「良し」といえる十分なレベルです。
DOPPLERも初回はこんな感じでしたが、二回目からはすぐに対応してくれました。
人次第というところですね。(^^)b