モペッドライフ

神奈川県の小さなバイク屋によるトモスやチャオなどのモペッド(自転車バイク)などの話とか。

春に向けて。

2009-02-08 15:35:34 | Weblog
今日は日曜なので、朝からツーリングに出かける人たちをよく見ます。
うちの店は江ノ島に行く道(国道467号線)沿いにあるので、そちらへ行く人や、途中で繋がる国道一号線を経由して箱根へ向かう人などそれぞれです。
まだ寒いですが季節柄、富士山が大きく綺麗に見えるので「外に出かけよう」という気持ちにも成れるのでしょう^^。
節分も終わって、もう直ぐ春です。オートバイを冬眠から目覚めさせる準備をされる方も多いことでしょう。

モペッドもそれはいえるところで、簡単なところでギアオイルの交換、キャブレターの洗浄、サスペンションなどのオイル交換やグリスアップ、
手の掛かるところで燃料タンクの洗浄、マフラー内部の洗浄です。

古い2ストのスクーター等で、マフラーの出口からオイルを垂れながら走っている人をたまに見ます。
2ストのスクーターはエンジンの構造上、オイルを燃やしながら走ります。

これが完全燃焼しているのなら良いでしょうが、実際はそんな事はありません。仮にしてしまったら、エンジンが焼きつきます。
なので、多少の「残りカス」がどうしても出てしまうのです。
そしてこれを放っておくと、次第に堆積して出力の低下や燃費の悪化の原因となるのです。

また、2ストに限らず4ストも同様に「高熱が掛かる部分」であるために、メーカーの認識としてマフラーは「消耗品」ということに成っています。

さて、古いバイクなどで価格の高い物、生産終了に伴い純正マフラーそのものがない場合があります。
そんなときはどうするのか?

先に上げましたが「洗浄」です。

方法としては、BBQの網についた炭の除去と同じ様に「焼く」ということもありますが、落ち方も非常に効率が悪く、火の準備や後片付けなど大変です。
そこで、薬品を使っての洗浄となります。

先日も依頼があって、行ないました。すると出るわ出るわと「ヘドロの状のもの」がボタボタと・・・(^^;)
こんなものが詰まっていたら、そりゃあスピードも出ないですし、オイル垂れ流しで後ろを走ってる人に嫌な思いをさせれるしで、碌な事がありません。

洗浄自体は数時間ほどで終わります。終わった後は詰まりの状態にもよりますが「体感」出来るぐらい変わります。
マフラーの先から息を吹いても、後ろの出口から殆んど出ないものが、「出ます」。
水を撒くときにホースを踏んだり、曲げたりして出辛くなったものが、一気に出るという感じです。

小さい排気量のものは、こういった「ちょっとした事」で大きく変化するのを体感できるのも面白いところです^^。

画像はピアジオ社のモペッド製造ラインです。「VESPINO」という車種のようです。