モペッドライフ

神奈川県の小さなバイク屋によるトモスやチャオなどのモペッド(自転車バイク)などの話とか。

箱根へ行く

2010-04-15 14:55:53 | Weblog
4月というのに、冬物を使用しないといけないと言うのは・・・今って春ですよねえ(^^;)

昨日の定休日に、トモスで箱根に行ってきました。
名目上は、山の上なので遅咲きですから「桜見物」といったところでした。

箱根は日本では有名な観光スポットです。温泉や美術館などが有名です。
小田急のロマンスカーに乗って、出かけるのも良いですね。
バイクや車で行くなら、ターンパイクや椿ラインを走って大観山に行くとかも良いでしょう。

さて、今回はトモスで行きました。ボアアップしているとは言えAT車の原付(二種)です。
以前にはGILERA RUNNERかDUCATI のSS900で行っていました。
最近そちらは乗っていないというか動かしていないのですが、それらと比べますと・・・

遅い・・・ 特に登りが。

行きは国道一号線を走っていたのですが、さすがは「天下の嶮」と言うだけあって勾配の急な坂が続きます。
トモスは加速してスピードが乗ってくると良いのですが、坂道発進などを行ったときの登坂力は大してありません。

国道一号線はいつでも混むところですから、坂の途中で止まったり進んだりするわけです。
昨日はそれほどでもないとはいえ、中には食事しながら運転する人もいましたから大変でした。
途中で何回か後続の車に道を譲ります、それでこちらのスピードが乗ってくると譲った車に追いつきます。
でも、それらの車がブレーキを踏むとまた「ガクン」とスピードが落ちますから、それまでに追いついてきた後続の車に道を譲り・・・
とこんな感じで、「えっちら、ほっちら」と登っていきました。

時期が中途半端だったのか今年が寒すぎるか、今回向かった先の桜は「まだ咲いていない」のでした。
気温も麓は15~6度でしたが大観山辺りは7~8度と寒く、お弁当のおにぎりは冷たくドライブインで暖かいラーメンを食べました。
まあその代わり、気温が低いので見晴らしは良かったですね。(^^)b

行きに比べて、帰りは下りですから快適なもので「タイヤを端まで使った~」と一人で喜んでいました。
それにしても、平日とはいえツーリングの集団や「椿ラインを攻めている人達」もおりましたが、モペッドや原付の姿はなく寂しいものですねえ。(^^;)ゞ

今回、往復120Km位ですがさすがはモペッドです。燃料は2リットルぐらいしか使っていませんでした。
ツーリングの成果としては「取り合えず、トモスでも登って行ける」という事が分りました。
そういうことで、そのうち「坂道発進が非常に苦手なCIAO」で行ってみようと思います。

画像は大観山ドラブインの駐車場です。ご覧通り・・・周囲はリッターバイクなど軽二輪以上です~。
こう見るとトモスって小さいですねえ。(^^)

PIMP

2010-04-09 13:54:03 | Weblog
サクラが満開です。もう散り始めも始まっている?
店が定休日の時に限って雨が降るので、花見ツーリングに行けずに凹んでいます・・・(T_T)

少し前から、私や常連さんの中で流行っている言葉があります。
それは「PIMP」という言葉です。
知っている人は非常に多いと思うのですが、アメリカのMTVという音楽チャンネルで放映された「Pimp My Ride」という番組から来ています。
単純な意味としては「ヒモ」とか「売春婦の斡旋人」とか言うらしくあんまり良くないのですが、言葉というものは常々変化するものでしてニュアンスや雰囲気から
感じ取っていると「かっこいい」とか最近は死語みたいですけど「イケてる」というようです。
番組自体は「MYV JAPAN」で放映されてますから無料で見れます。
コチラ http://www.mtvjapan.com/tv/program/rg_pmr
身近な日本車のそれも多いので面白いと思います。

番組の内容としては、古くボロボロの車(日本でここまでの状態で乗っている人は非常にまれです)をPIMPするというもので、
アメリカの番組らしく、「ジョークやオーバーアクションを交えつつCOOLに仕上げる」という感じで見ていて非常に楽しいものです。(^^)b
最終的に掛かった金額を聞くと・・・それらもアメリカらしいなかなかのモノです。(^^;)ゞ

こういったジャンルを行う人は日本にもいます。これまで、私は「その範疇ではない」とよく思っていました。
それは、「この手のジャンルを知っていたものの、具体的にどういったものなのかがよく解からなかった」からです。
番組を見ていると、とても楽しくなってきます。
古い家を改造する「ビフォー、アフター」という番組がありますが、家というモノである為に正直ピンと来る物がありませんでした。
それに比べて、「車」というまだ身近で触れやすい物だからこそ興味が湧いてきたと思うのです。

さて、私はバイク屋ですから車も好きですが、それよりバイクが好きです。
車でのPIMPをバイクにも出来ればなお楽しいでしょう。そしてさらに「手軽に楽しむ」ことが出来ればなお良いという感じです。
PIMPの大本の一つは、「見た目を大きく変える塗装とボロボロを直すリペア作業」です。
手始めに「店車輌兼私の所有物」であるZIP50を手軽にPIMPすることをはじめました。完成したら画像を載せます。

ちなみに「手軽に」とは言っても、場合によってはその道のプロに任せたほうが最終的に「見た目」も「出来具合」も「耐久性」も良いということはよくあることです。
そこで知り合いのショップさんと相談したところ「出来るよ」とのご回答を得ました。
物の状態や注文の内容にもよりますが、単色塗装限定で一般の価格帯よりも安く提示できそうです。
内容としては、外装やホイールのリペアや塗装とシート類の軽補修と塗装などです。

まあ、とにもかくにも物事を行うときは「楽しむ」ということが一番です。
おしゃれするにも、バイクや車を運転するにも、食事をするにも、仕事するにも、寝るにも、住むにも・・・
春の心地よい風のように重く考えずに、軽い気持ちで楽しむのはとても気持ち良いものとなるでしょう。

画像はPIMP計画の一環と言うわけで、常連さんが注文されたヨーロッパ直輸入のステレオKITやアルミフロアとかです。
50ccスクーターのメットインにすっぽりと入るタイプで、「どこかを切ったり、貼ったり」という大掛りな取り付け作業はありません。
電源をONにするとスピーカー周辺のLEDがまぶしいですね。アンプも300Wのタイプが付いていますので、カスタムベースとしてもナイスです。(^^)b

チェーンの遊び

2010-03-19 16:17:06 | Weblog
ラジオを聴いていると、学校の合格発表とか卒業式の話を耳します。
後わずかで、日本人にとっては幸福な桜の季節となりますね♪
気分はこんな感じです。↓
http://www.youtube.com/watch?v=ybJJ5AIQ_k0

以前にも書いたかもしれませんが、バイクシーズン到来ということなので愛車を冬眠から覚ます人もいることでしょう。
それにあたり、まあ普通は各部の調整やチェックを行うものです。
といいますのが、折角出かけたのに「出先で」とか、あるいは「出かける前」などに「動かねえ~」というのはシャレにならないからです。
そういうことで、事前のメンテナンスは必要不可欠なのです。

メンテナンスといえば、購入時のオーナズマニュアルとか取り扱い説明書、サービスマニュアルに記載されている通りに行えばいいわけです。
作業としては「書いてある通りに行えばいい」のですが、一つだけ厄介な表現があります。
それは「遊び」というやつです。

メンテナンスでいう「遊び」というのは、「余裕」と言いますか、
例えばアクセルを回すとワイヤーが引っ張られて、キャブレターやインジェクションのスロットルバルブやバタフライバルブが動きます。
極端な話ですが、アクセルを開けた際にすぐに反応するようにした場合だと常にワイヤーにテンションが掛かっているのです。
そうすると、ワイヤーが長持ちしないという以外に「切れ易い」ということにも繋がります。
走行中にそうなると、大事故にも繋がりますから非常に重要な事項なのです。

厄介なのは「具体的にどれぐらい?」というのが中々表現しにくいトコロです。
「指で押してこれぐらい」とか「少し余裕を持たせる」とかですね。
こればっかりは、経験するしか伝えようがないので仕方がない事なのですから、自信のない人はプロに任せたほうがいいでしょう。

さて、先日、トモスのドライブチェーンの交換をしました。
純正と違うサイズなので、相性はいかがな物か?と注意していたのですが、さほど問題もなく馴染んでいます。
チェーンも張る物ですから「遊び」が必要になります。ではどの程度?となるわけですが・・・

ドライブチェーンはエンジンのフロントスプロケットをから、リアホイールに付いているリアスプロケットまでにかけて繋がれています。
もし、取り付け元である「エンジンとリアホイールが完全固定であれば」遊びというものはほとんど必要ありません。
しかし、リアホイールはスイングアームやリアサスペンションの影響を非常に受ける場所ですから動く幅がとても大きいのです。
と言うことは、波状路などを走行した場合、上に下にと動きますので「チェーンの必要な長さ」というものは常に変わるのです。

この場合、例えばセンタースタンドを掛けたけ状態でチェーンに遊びが無かったとしたら、
ホイールが上下に振られた場合の「チェーンの必要な長さ」はそれよりも長いので非常に大きなテンションが掛かります。
走行中の衝撃は何トンもの力が加わりますから、「切れる危険性がとても高い」のです。
金属部品とはいえ、耐久の上限を超えると一撃です。

昔、高校生の時にTZR50に乗っていました。
その時に、走行中に切れ無かったものの、外れたことがあります。かなりのスピードが出ていたので、危うく死ぬところでした。
単純に外れるだけでなく、車輪に巻き込んで後輪をロックさせたり、それで千切れて飛んでくる時もあり、大怪我をした人もいます。

とまあ、こういったことがあるので分らなければ、お金をケチらずにプロに依頼したほうが良いでしょう。

画像は前日交換したチェーンです。
特に大きなガタもなく、遊びも「多すぎず、少なすぎず」です。

ドレスアップのやり方

2010-03-13 17:21:21 | Weblog
ようやく春らしい天気です。
今日は埼玉から友人が来てくれました。
スクーターのオイル交換ついでという名目ですが、何にせよありがたいことです。(^^)
それでせっかくなのでお昼ごはんを食べに行きました。
ここ藤沢市の湘南台-長後地区には名店が幾つかありまして、今回は湘南台駅近くの「八田」という店に行きました。
特にランチは値段も安くてとてもハイクオリティーな内容です。寄ってみる価値は大有りです。(^^)b

春ということでこの時期になるといろいろなツーリングイベントが始まるようです。
MIXIとか見てると、結構告知がされています。タイミングが合えば参加したいですねえ。
それでシーズンに合わせてか、最近カスタムに関する問い合わせが多いです。
「折角走るのであれば気持ち良く」というところで、「出来ればさらにより良く!」という感じです。

私もそうなのですが、例えば速くする為にエンジンなどの改造をして、結果速くなったとします。
そうしたら、見た目も「それに見合うようにカッコよく」したいと思います。
そこで、ドレスアップパーツの出番です。

ドレスアップパーツといえば、大体が外装部品でカウルであったり、サブフレームであったりします。
値段もピンきりですが手馴れた人でなければ「簡単に個人で作れるものでもない物」なのでそれ相応のものといえます。
これらは、大体が専用部品ですから「ポン付け」できる物が「殆ど」です。
例によって値段が高ければ精度が良く、悪ければそれなりにというのがセオリーです。

ところで、「殆ど」というのはどういうことか?と言えば中には多少の加工が必要という物があるからです。
それはどいう物なのかと言えば
1、基本のベース車輌があって、「少し違う」程度のバリエーションがいくつもある車種 JOGとかDIOとか
2、部品を造っている場所が某国で、樹脂成型技術が未熟な為に部品の個体差が多い場合
3、ドレスアップの考え方が違う物を無理につけようとした場合で、純正とはまったく違う形にすることが前提の部品

これらを取り付けようとした場合は「ヤスリで削ったり」、「ステーが別途必要」であったりするのですが「現物合わせ」が基本です。
つまりは「物を見もって車体に合わせもって」としなければいけません。
ですから、たまに「どうして付けたらいいのか?」と聞かれても「削るとか、曲げるとか・・・」しか言えないのです。

ちなみに、私がこの手の作業を仕事で受けると「大体の取り付け図」を頭でイメージしてから、それに合いそうな物をホームセンターで探します。
この作業は経験かセンスかが問われるといいますか「結果が顕著に現れる」ので、下手な付け方をすると非常にカッコ悪くなります。
一番分りやすいのは、例えば「本来見えないはずの配線」が露出していたりビニールテープやタイラップ目立っている車輌です。
結構な違和感が出ますので、よく全体像を考えてから作業したほうが良いでしょう。
仮に配線が露出しても、スパイラルチューブなどを使用すれば、見た目や配線保護という点でも大分と良くなるものです。

まあ、カスタムショップに依頼すればこういった作業に手馴れているのでセンス良くまとめる事が出来るでしょう。
たまに、センスのかけらもない「ただ付けただけ」の仕上がりで出す店もあるようですけど・・・(^^;)。

画像はドレスアップということで、その一つでもある「ハンドルグリップ」です。
ハンドルグリップはパーツショップなどに行けば沢山売っていますので、お好み次第と言えます。
写真の物は取り引き先であるDOPPLERの物ですからフランス物です。
たぶん付けているのは日本では私ぐらいでしょうか?個人的には結構気に入っています。(^^)b

よくある光景

2010-03-11 16:42:38 | Weblog
天気が良いです。
もうすぐ桜の季節ですね。今年こそは、トモスで箱根の桜でも見行きましょうか・・・(^^)

モペッドはとてもシンプルな構造です。
ですから、故障する時も非常にシンプルな壊れ方(?)です。
ただ、そのシンプルさゆえに「故障したまま」とか「消耗品の交換時期を超えて」いたりする人が多いようです。
一番良い例が、エンジン始動に関する箇所です。
モペッドはキッククランクとペダルが兼用ですから、「ペダルを漕いで」懸けます。
たまに、何回も何回も漕いでいる人を見ます。
でも、それは「故障もしくは要メンテナンスの状態」なのです。

モペッドのエンジンは
1、ペダルを漕ぐ(普通のバイクで言うキック)
2、ペダルを漕ぐ動力で遠心クラッチが開く(トモスは直接クランクを回すのでこれとは別)
3、クラッチとクランクが繋がって、クランクが回転する
4、エンジン始動
という風になります。
これは、一般的なキック始動のオートバイやスクーターと「クラッチの場所が違うだけ」でほぼ同じです。

となりますと、正常な状態というのは「最初の踏み込みでクラッチが繋がってクランクが回る」ことです。
YOUTUBEなどで、海外のモペッド乗りの動画を見ていましても、大抵は正常な状態です。

よく昔のシロクロ映画や、その辺りを舞台にした映画の中でプロペラの飛行機が出てきます。
それで、エンジン始動の際に「棒を差し込み、グルグルと回して」エンジンを懸けるシーンがあります。
何故あんなことをするのか?というと「懸かりが悪いから」というだけの話です。
そういう時代といえば、今でこそ基本的な「良い圧縮、良い混合気、良い火花」が確実というレベルでは有りませんでした。
エンジン本体の鋳造技術や、燃調の確実な調整、点火タイミングなどは今の某国製品以下です。
基本的なものが世界的に黎明期なので、未熟なのは当り前の話なのです。

身近なところでいえば、オートバイのフロントフォークで「倒立フォーク」と呼ばれる物(油圧)は20年ぐらい前は「完全なレース用」と
いわれたぐらいに、「オイルシール」が弱くてとても一般の市販車には使えない物でした。
「正立フォークと逆向き」ですからフォークオイルがシールの隙間からすぐに漏れ出して、フォークの効きが悪くなるからです。
仮に搭載しても「オイルシールの定期的な交換」が必要で、それらのメンテナンスが「消耗品の交換程度に出来る客層」にしか販売できなかったのです。
そういう感じで技術という物は日進月歩といいますか、進化するのに時間が懸かるのです。

さて、これらはあくまで昔の話です。
モペッドも見た目はクラッシックなデザインでも、設計がシンプルでも、それらを製造する技術は現代のものです。
ですから、最初にあげたペダルを何回も何回も漕がないとエンジンが始動しないのは「故障もしくは要メンテナンスの状態」なのです。
そこで、「モペッドはこんなもの」と思い込んでいる人はすぐにその認識を捨てたほうが良いでしょう。

ちなみに
「故障もしくは要メンテナンスの状態」、あるいはしばらくエンジンを懸けなかった場合
http://www.youtube.com/watch?v=sMQsxZpQGQs&feature=related
正常の状態
http://www.youtube.com/watch?v=N1JTxYRdFPc&NR=1
これらは同じ車輌です。Peugeot 103(日本名:プジョー ボーグ)
まあこの状態というのは普通のバイクと同じです。
*よくみると正常なほうの車輌は102でした。(日本未輸入)でも、エンジンは殆ど同じです。

画像は久々にメンテをした「MY TOMOS」です。
チェーンが伸びてしまい「出だしに影響するレベル」でかつ調整シロの範囲外になったので交換しました。(1サイズUP/交換理由:安かったから(^^;)ゞ)
あと、リアのキャリアを眠っていた黒のタイプに変えました。そうすると大分と雰囲気が変わりました。前に比べて落ち着いた感じ?(^^)b

独善的なMOPED比較

2010-03-09 17:08:02 | Weblog
今日は雪が降っています。
先週まで、「もうファンヒーターはいらない」と思っていましたがいやはや・・・(^^;)

ブログを更新しないときは「ネタがないか、気分が乗らないか」なんですが、ここしばらくの間は後者でした。
寒い時やお腹が減ったとき、物事が上手くいかない時は良い事はないものです。
しかし、悪いテンションを引きずって仕事をするのも健康上よく有りません。
ということで、景気付けに「行商でもしてこようか?」と思いました。
とりあえず、3月21日に相模湖ピクニックランドで行われる部品交換回にでも参加することにしました。
昔仕事で「鈴鹿サーキットのファン感謝デー」に行った事がありまして、バイクや車のメーカーやカスタムパーツメーカーも
沢山参加してましたから本当にお祭りでした。最近はどうなんでしょうか?
一応、今回参加予定の部品交換会は事務局によると、だいたい100店舗ほど参加するようなのです。
そういうことですから、中々のものなのかな?と思っています。


今、フランスのモペッドである「プジョーヴォーグ」の修理を依頼されています。
作業内容的にも、エンジン周辺を触れています。

これまで、ブログとか店に来られた方たちにも口頭で話していることがあります。
それはモペッドの特徴といいますか、私の独断度偏見での評価です。
プジョーのボーグは所有したことはないので、今依頼されているお客さんの車輌を直したり、試走したりという程度の物ですから
確実にこうとはいえませんが大体の感想というがこれです。(-_-)

1、デザイン(好みは人それぞれです)
TOMOS(クラッシック1):全体的に色のバランスがよく明るいイメージ、見た感じとしても「楽しそう」
Piaggio CIAO:車体が非常にスリムで、直接エンジンが見えないので自転車?と思ってしまう。私の言葉ではないですが「エレガント」とすら思える
Sachs OPTIMA50:ドイツ製らしい重厚な印象で、お洒落というよりは「カッコいい」というところ
Peugeot Vogue:一見すると派手さはないものの、色々な意味で「個性的な車輌」  

2、乗り味(ノーマルでは普通のスクーターよりも遅いです)
TOMOS(クラッシック1):全体的にスムーズ
Piaggio CIAO:出だしが遅く、坂道ではペダルを漕がないといけない場合もある
Sachs OPTIMA50:ミッション車なので変速に慣れるまでは乗りにくいが、慣れると最も扱いやすい *他のモペッド同様にAT車も有る
Peugeot Vogue:CIAOよりは速い *バリエーター有りのSPだとTOMOSよりもスムーズで速いらしい

3、整備製(モペッドは基本的に整備は容易です)
TOMOS(クラッシック1):一番整備が面倒くさい。場所によっては煩わしいと感じる 
Piaggio CIAO:「リアタイヤ周辺の作業以外」は簡単でエンジンは一番小さくて片手で持てる
Sachs OPTIMA50:見た目ほどに大変なことはない
Peugeot Vogue:見た目ほどに大変なことが泣く、一番整備がし易い車輌

4、故障(モペッドは現地販売価格は10万ぐらいですから、使用されている部品も安く「壊れたら交換」程度の耐久性です)
TOMOS(クラッシック1):塗装、メッキ、樹脂パーツ、ゴムパーツなど一番弱く、野晒し駐車などとんでもない。
Piaggio CIAO:消耗品以外はノーメンテナンスでなければそんなに壊れない
Sachs OPTIMA50:消耗品以外はノーメンテナンスでなければそんなに壊れない。部品点数が一番少ない
Peugeot Vogue:消耗品以外はノーメンテナンスでなければそんなに壊れないが、消耗品が多いので交換部品も多い

5、部品の流通(カスタムパーツの多さや手に入り易すいか?ということです。うちの店はオールOKです)
TOMOS(クラッシック1):まあそこそこあるが、多くもなく少なくもなく
Piaggio CIAO:あるがそんなにない
Sachs OPTIMA50:ほとんどない
Peugeot Vogue:形を変えてしまうぐらいにある

まあこういったところです。
モペッドはバイクの原型といいますか、ほぼ基本というべきシロモノですから、今のバイクのように「センサーやら配線やら」が沢山ついていません。
ですから、メカ的要素が多くまさに「アナログ」といえます。
昔、小学生の時に「学研の付録」で工作セットというのがありました。今だと、大人の化学?だったか・・・
それぐらいの感覚で触れるし、乗れるし、遊べるのです。

そうそう、先日フランスからヴォーグ用のペダルレスキットとサブフレーム(センターフレーム)が幾つか入荷しました。
気になる人はどなたか買ってください。<(_ _)>
着けてる人は殆どいませんので非常に目立つでしょう。(^^)b
画像は欧州物ですが、上のレスキットとサブフレームが付いた車両です。
このようになります。

アプリリア

2010-02-27 15:21:19 | Weblog
二月も末です。暖房器具も片付ける時期ですね。
寒暖の差が激しいのか、私は毎年この時期になると体調を壊します・・・(T_T)

昨日東京からアプリリアに乗ったお客さんが来られました。
元々は私がヤフオクに出品していた部品が縁となって、今では常連さんの一人になって頂いた方です。
今回アプリリアのSR50を購入されたので、「慣らし運転とお目見えついで」に来られたのでした。
外車のスクーターで、とりわけヨーロッパ車は日本メーカーの車輌に比べて(日本国内で販売されている)速いです。
単純に輸送経費を除いた価格の差だけ見ても、それらよりも高価なので「それ相応」といったところです。
アプリリアのSR50は車種がとても多く、搭載しているエンジンもMORINI(イタリア)、PIAGGIO(イタリア)、MINARELLI(イタリア(ヤマハ))、
SUZUKIなどとありまして、今回の車輌はPIAGGIOエンジンです。

さて、速いと言いましてもヨーロッパでも「速度や環境への規制」がありますのでいわゆるリミッターというものが着いています。
一昔前の日本の車輌ではCDIや駆動部品にそういった物を着けていました。
ですから、それらをカスタムパーツに交換することで本来の力を出すようにするのです。
物にもよりますが、それらを取り付け「リミッターカット」の状態にして、速度が10KmUP位が大体の相場というところでした。
それでも「物足りない」とか「もっと速くしたい」と思い出すと、マフラーやチャンバーの交換や、キャブレター、バリエーターなどの駆動部品、
そして、排気量を上げるボアアップという感じでカスタムされていきます。

リミッターを解除した上で「速度を上げたい!」となると、排気なり駆動なりを純正からカスタムパーツに交換するのが手っ取り早いです。
ただ、車体は純正部品で構成されています。それは言い換えれば「純正部品同士でバランスをとっている」ということです。
一応、「ある程度の負荷」に耐えられるような設計がなされているので、「少々のカスタム位」では特に危機的なことにはならないはずです。
まあ、人によっては「どこまでが少々なのか?」というところが別れますので一概に「ここまで」とは言えませんが・・・。
とはいえ、「純正に比べて速度を上げる」ということは純正に比べて、
1、エンジンの発熱量が増える
2、振動が増える
3、車輪の回転数が増える
という事になります。

となると、それらを「受け止める部分」である車体やサスペンション、ブレーキもそれに合わせて強化するというのがセオリーといえます。

で、今回乗ってこられたアプリリアも「リミッターが着いている」ので「見た目の割には国産スクーター並みに遅い!」というレベルでした。
そこで、取り合えず簡単なトコロから・・・ということで、小さいリミッター部品を外し、その大元であるチャンバーを交換しました。
後はそれに合わせて、キャブレターとウェイトローラーを簡単にセッティングしました。
ということで、作業としては
1、リミッターをカット(負荷になっている部品を外す)
2、純正チャンバーから社外チャンバーへ交換(何故かうちの店に置いてあった)
3、純正のウェイトローラーから、セッティングのために少し変更
4、キャブレターのジェットを、少し変更
というところです。

それで結果はといいますと・・・

画像はそのSR50です。
最高速+40Kmという、とんでもない結果となりました。( ̄  ̄!)
帰宅後、オーナーからトテモ興奮した口調で電話があり、「何事か!?」と思ったらそんな内容でした。
車体のほうも元が高価なだけあって、殆ど問題らしいところもなく取り合えず安全のために「ブレーキだけ強化しようか?」と仰ってました。
純正のチャンバーは社外チャンバーのような形状をしているので、変化してもそれほど目立たないというのがポイントです。
元々カッコいいデザインですので、下手に触ると変なことになるかもしれませんね。
ちなみにチャンバーは私がヤフオクに出してた物で、国内販売価格よりも4割安い価格だったのですが
「それでも高い」という人が多かったようで結局売れなかった物です。
「残り物には福がある」とはよく言ったものですね。

それにしても、当初の目的は「慣らし運転とお目見えついで」だったんですがねえ・・・。(^^;)ゞ

久々にTOMOSを

2010-02-09 21:28:49 | Weblog
今日は、春の陽気と言える位に暖かかったです。
今日が定休日であるならば一番良かったのに・・・(^^;)

昨日の件もあってか、気分転換がてらに空いた時間でTOMOSを触っていました。
ブログ題名がモペッドライフという割には、モペッドから遠ざかっていた感じですねえ。
まあ、スクーターもモペッド(原動機付自転車)なので、あながち間違いではないのですけど。

店のバイクを洗車するときには「ついでに洗う」ので、劣化しているということは無いのです。
ただ・・・ナンバーがいつの間にかもげてなくなっていました。(T_T)
TOMOSに有りがちなトラブルなんですが、ずいぶん前に「千切れ防止」のためにホームセンターでプレートを買っていたのですが、
タイミングよくお客さんに持っていかれたまま忘れていました。(^^;)ゞ
そういうわけで、明日の定休日に市役所へ行く用事が出来た次第です。

さて、前にTOMOSに乗った際に「出だしに違和感」がありました。
スクーターなんかと違ってバリエーターというものが無い「2AT」ですから、車のATみたいな変速をします。
ですから、「出だしがダルイ」という感じは元からです。
だからか、大きな違和感というわけではなく「ボアアップとかチャンバーが着いている分」気になるようになったのか?というぐらいでした。
で、とりあえず「ギアオイル交換ついでに」クラッチの様子でも見ることにしました。
当初は、先理由から「クラッチの軽量化でもしてみるか?」と思っていたからです。

TOMOSは湿式クラッチなのに一般的なプレートが無くて、スクーターや他のモペッドのような「遠心クラッチがオイルの中に浸かっている」という
あまり見かけない変わった構造です。まあ、その変態的な構造がマニア心を擽るのかもしれませんねえ。(^^)

オイルを抜き、ペダルを外してクランクカバーを外すとすぐに出てきます。相変わらずギアオイルの匂いは臭いですねえ。
それで、クラッチを外したら・・・

画像はそのクラッチです。
なんと「自己軽量化」されていました!さすがはスロベニアクオリティです。( °o°)
実際はそんなアホは話はあるわけなく、普通に減っていただけです。
右が元のクラッチ、左が交換するクラッチです。一目瞭然ですね♪

ようやく片付いたこと

2010-02-08 15:04:18 | Weblog
うちの店の近所にはスーツ屋さんが2件あります。
昨日、前を通ったら「礼服」とか「リクルートスーツ」などの商品コーナーが出来ているみたいでした。
もうそういう時期なんですねえ。(^^)

以前に海外からの輸入でトラブルがあった話を書いたことがあります。
日本国内でも「通販などでトラブルになった」という話を聞きますから、そうなるリスクは高いと言えるかもしれません。
ですから、「信用性の高い相手を探す必要」というものは重要なことです。
一見、「見やすくて、思わず商品が欲しくなるようなサイト」を運営していても、相手の人間性とか信頼性は取引するまでは分りません。
そういうわけで、大きな金額を使うのであれば「下調べは極めて重要」と言えるのです。

私は海外メーカーの輸入代行もしています。
まあ、出来る物と出来ない物もありますが、依頼されればそれを行います。
よくお客さんから聞く話が「日本の代理店価格と海外では同じ物が倍ぐらい違う」ということです。
単純に金額だけ見ればだいたいその通りです。

しかし、そこには根本的に抜けている点が有ります。
それは
1、商品がきちんと到着するのか?
2、支払うのは表示されている金額だけなのか?
3、商品が壊れている場合、「相手先にクレームなり交渉なりするのは自分」
ということです。

まず、1の問題です。
購入先がよほどしっかりした企業でない限りは、追跡番号も発行されませんし、使用する輸送業者も一つでは有りません。
私がこれまでに経験した最も多い場合は、ドイツから日本まで6社が咬んでいました。
そのサイトにはDHLを使用すると謳っていました。
確かに使用されていました。「その企業から次の企業へ送られるまではDHL」でしたから。
その時は無事に到着しましたが、時間は非常に掛かり、梱包されていた箱もボロボロでした。
酷い場合は送料も航空便並みに高いのに、半年掛かったという事もあるようです。

次に2の問題です。
支払いの際に表示される金額は
1、商品の本体価格
2、送料
3、現地での税金
です。
海外に限らず、日本でも「契約書が何においても最優先事項」ですから、他に金額が掛かる場合は支払い前に連絡があるか、
注意書きが有りますので読めば分ります。
それで、表示されていない金額というのが「関税」です。これは基準があいまいで、掛かったり掛からなかったりします。
購入先や輸送業者の輸出時の申告の仕方で有ったり無かったりします。

ところで、これら以外に請求が来る場合があります。私も以前体験したことがあります。
それは「不法請求」です。
「関税」というのはれっきとした税金で、その際に「通関手数料と消費税」も掛かります。
これらは「紛れも無く税金」であることは確かです。
では、「何が不法?」といいますと
「税金分を立て替えたから払ってくれ」というケースです。
どの商売でも「見積」というもがありまして、例えば私がお客さんにバイクの修理工賃を3千円請求したとします。
それで、見積もりの段階で(契約前)「3千円」とした場合、お客さんは「総額3千円」という解釈になります。
もし、「大体3千円位」と言った場合は「不確定」ですから「上がる場合もあるし、下がる場合もある」となります。

さて、「3千円」とした場合の要点は「全ての経費コミ」ということです。「税金も経費」ですからその中に含まれるのです。
これは以前、弁護士と経済産業省から「同じ回答」を貰いましたので、法改正でもされない限りは確定事項です。
それでも、「契約書に別途徴収する」という記載事項があれば請求されても不法ではありません。

では「不法というのはどういった場合?」といいますと
1、契約書に一切記載されていない(これだけで確定事項)
2、相手先に問い合わせたが相手先も「知らない、もしくは払う必要はない」と言った
3、財務省や国税局といった国の機関からの請求ではない(国からの物であっても請求書には「異議申し立てする場合」の問い合わせ先が書かれている)
*3は「契約書に記載されていない」という場合のみで大体が「税金立替分」という名目であって「国に対する税金の支払いとはなんら関係ない」
というときです。
ようは、二重取りする為に「税金」と言ってしまえば「払わないといけないもの」と錯覚する霊感商法みたいなものです。
一度払ってしまえば、「返却は非常に困難」なようです。法律は自分で分らなければ専門家や公的機関に確認しないと酷い目にも遭います。
自分の思っている解釈が正しいとは限らないのです。

最後に3の場合です。
どの時点で壊れたのかは分りませんし、酷い場合は壊れた物を平気で送って来たりします。
酷い場合は「商品送らずに、料金だけ騙し取る」ケースも有ります。
日本でも「あからさまにエンジンの壊れているバイク」を、その記載や説明も無く「壊れていません、良好品です」といって販売するバイク屋がいます。

代理店の価格が「現地の倍以上」というのは、高い送料に加えて「それらのリスク」も請け負っているからです。
「タダ同然の物を極めて高額で販売している」といのであれば文句が出るかもしれませんが、実際のところは『欧州部品』は「それほどでもない」というトコロです。
ですから、代理店によっては航空便を船便にしたりして何とか利益が出るようにしているというのが現実です。

それでも、安くしたい場合は「自分で探して、自分で購入して、自分でリスクを負う」という完全自己責任しかないでしょう。
あるいは、「凄い人脈を作ってそれを利用する」とかですね。

本日ようやく私の手を離れたのですが(8割がた)、海外の相手と揉めていました。それも、約半年の間。
相手とは何回か取引したのですが、今回3の対応をされたので揉めました。
契約やその後の約束(書面での)は破る、証拠を上げても返金は応じないはと非常にややこしい相手でした。
「相手は販売だけ」のようなので、念のために部品の製造メーカーにも確認の問い合わせまでしました。

一応私は「保険」ということで、トラブルになった場合に備えて「そういった会社」と契約していますので最終的にはそちらに依頼しました。
その企業は日本人なら誰でも知っている一部上場企業ですから、私と相手のやり取りで「私に落ち度が有れば」はっきりと「ダメです」と言われます。
で、「私と相手のやり取りの内容」をその会社に送りまして、その後担当者の方と話をしていても「相手が悪い」という事でした。

今回、「この企業の名前が出たとたんに」返金が行われましたが、「返品分の送料などで支払うと約束したのにもかかわらず」まだごねています。
いやはや、日本だけでなく世界中に「この手の小ざかしい人間」は存在しているのです・・・。
「相手は海外の会社」ですが(グーグルでSCOOT PARTSと入力すると一番上に出てくる「オランダの会社」です)、その行為が自分の国の評価も下げるとは思わないのでしょうか?
まあ、他のその国の企業はそれほどでもないので「この個人と会社」にのみ、腹立たしいというか不快感があるだけです。

非常につまらない話でした。

画像は相手先に送り返した際に掛かった返品費用です。
商品の「一部返品」と仕事とはいえ無駄な経費です。
ちなみに、最近こういった不快感を緩和する為にニコニコ動画で「冒険野郎マクガイバー」を連続鑑賞していました...。

当店の犠牲者

2010-02-04 14:20:18 | Weblog
二月に入っています。一昨日の大雪には参りました。何故なら、うちの築30年以上の店舗では流石に寒くて・・・ 
とり合えずタイヤ外しのタイムアタックなどをして体を動かしていました。(^^;)

最近ブログの更新をしていなかったのですが、「忙しすぎて!」というわけでもなく「話のネタが無かった」という次第です。
しかし、初めてうちの店に来られる方には「ネタが豊富な店」らしいです。(^^)

Kymco SUPER9というスクーターがあります。
台湾製の車輌で見た目も国産の同クラスに比べ、大きくてカッコよく知らなければ欧州車にしか見えません。
残念ながら生産終了になっていますが、世界中で人気が高くカスタムパーツもヨーロッパを中心に沢山あります。
ただし、ノーマル車輌(メーカー出荷時)は見た目に対してとても速度が遅く話にならないそうです。
私もお客さんの車輌に乗ったことは有りますが、始から非常に速くて一クラス上の「グランドアクシス」「や「アドレスV125」を引き離す状態だったので
ノーマルの状態(普通の状態)というのを詳しく知りませんでした。

さて、「幸か不幸か」昨年うちの店を知っていただいたお客さんがおられました。
私やうちの常連さんと話し込むうちに、過激な方向へ洗脳(?)が行われチューニングが行われました。

カスタムの定番であるボアアップで、日本で定番といえばイタリアのマロッシというメーカーの物です。
物の作りも定番でというだけあって悪くなく、内部のポート形状も「まあ普通」という代物です。
乗った感じも「悪くない」というぐらいで「可は有って不可は無い」といったところです。
ただし、これは「あくまで一般的なタイプ」の話で最上級グレードである「TEAM」というものは値段相応に内部も過激なシロモノです。

ヨーロッパは分野問わずに「最上級グレード」というものには「神懸った」という位に「通常グレードとはまったくの別物」を造る習慣があるようです。

で、過激というからには定番商品は「面白くない」という理由で使用はしません。だからと言って「出所不明の怪しい物」も使用しません。
使用したした物は「AIRSAL」というスペインメーカーの物です。
このメーカーは日本では「モペッドのトモス」では一部知られていますが、れっきとした「エンジン屋」です。会社創業以前から数えて50年位エンジン屋をしています。
「だから」なのか、全てが他メーカーには無い工夫が凝らされていて、通常グレードでも「マロッシのTEAMに匹敵する形状」で生産されています。
その辺りがラテンの本場であるスペインならではといえますか・・・。情熱を感じます。
実はスペインて「ヨーロッパ一レースが盛ん」と言われるぐらい、F1でもMOTO-GPでも一つの国で「ワンシーズンに3回」レースが行われる「唯一の国」なのです。
一レースにも「約20万人以上」動員するアツイ国です。
ですから、こういったものが造られることに何ら不思議は無いのかもしれません。

ここで、簡単なお話です。
エンジンには冷却装置が付いています。
空冷であれば「冷却ファンや冷却フィン」が、水冷であれば「ラジエターコアやウォータポンプなど」です。
エンジンは内部で燃料を爆発させて動力にしています。
ですから、それが繰り返されれば発熱量がどんどん増えて、やがてはそれらを受け止めているピストンやエンジン本体が「熱で変形するなり溶けていく」のです。
大雑把に言えば冷却装置は「そうさせない為の装置」なのです。
純正の冷却装置は「あくまで純正用」なのですが多少は安全を見て大目の容量を持っています。
ただ、カスタムもやりすぎるとそれを超えてしまいますので「対策」が必要です。

マロッシのボアアップキットも通常グレードで「通常の使い方」をしていればそんな事はしなくてもいいでしょう。
最上級グレードの「TEAM」に匹敵する形状のAIRSALでも「優しく使う分」にはそんな必要も無いかもしれません。

しかし、パワーバンド(エンジンで最も力が出る回転域)をそれに見合ったレッドゾーン(危険域、タコメーターの赤い表示域)を超えるトコロにするならば・・・
結果こうなるのです。(-_-)b

画像は「こうなった」SUPER9です。ラジエターコアが二つ付いています。
パワーバンドはレッドゾーン越えの「一万回転辺り」です・・・。
使用しているカスタムパーツって、ボアアップキットとチャンバー、バリエーター、エアクリーナーの他は調整パーツのみです。
実のトコロ、想像以上にお金は掛かっていないのです。でも、その割にはトテモ速いですよ(^^)b。
これは一応「町乗り用」です。