最後の一人まで

毎度毎度書いておきながら、相変わらず勉強不足で、何が何やらさっぱり分からないことの一つに、イスラエルとパレスチナの紛争。

去年もあまりに分からないので、漫画『パレスチナ問題』という、ひょっとしたら私にでも分かるであろうレベルに落としてもらっている本などを読んで？もみたのだけれど。
いったい、紛争当事国の彼らの胸には何が巣食っているのだろうか。
よくもまぁ飽きもせず、戦争を繰り返すなぁというのが、私の素直な感想。

その・・・聖地がどうだとか、宗教観の違いとか、崇める神のうんたらかんたらは、こんなに何千年も憎しみ合い、殺しあわなきゃならないほどのものなんだろうか。
チャペルで結婚式を挙げ、子供が産まれたらお宮参りに行き、死んだら坊さんにお経をよんでもらうわ、なんてごちゃまぜ楽母からすれば、理解できない。
もっとも、彼らからすれば私の方が考えられないことだろうけど。

私が覚えてる限りでも、この地区が平和で穏やかだったというのはほとんどない。
いつだって、どっちかが侵攻したりロケット弾なんて撃ち込んだりという血なまぐさい事が続く。
例えば、ちょっと譲り合うとか、相手の事も認めてみる、なんていうレベルのものじゃ解決しないのだろうか？　そんなに何千年と対立しなきゃならない宗教なら要らない、と思うんだけど。

親や兄弟、子供、大切な人を失って悲しみにくれている彼らが、そこから二度とこんな思いはご免だとばかりに、平和的に仲良くしましょうよ、という思いにはなれないんだろうか。　やられたらやり返したるねん！って取れるのよね、私には。

無神論者で、頼れるのは自分とお金よ、なんて言ってのける私がいうのもナンだけど、神は、もし居るのだとしたら・・・この繰り返される争いをどうご覧になっているのだろう。殺しあってでも自分の教えを忠実に守れというのだろうか？　いや、そもそも自分の教えが正しく伝わっているとでも思っているのだろうか？

テレビを見ていたら、この中東の紛争のお陰で、またもや原油高になり、その代替エネルギー源であるバイオ食物？　とうもろこしや小麦の相場も急騰していると言っていた。　よその宗教紛争では済まされない事態に陥っていく。
人間はなんと愚かなのか、なんていう気はさらさらない。愚かなのは充分承知だけれど、20世紀が戦争の世紀で、21世紀は平和の世紀になればいい、とミレニアムの時、いろんな人たちが言っていた言葉は、絵空事。