私にはできない。

アンジー、アンジェリーナ・ジョリーが遺伝子検査で、母親から受け継いだ体質的なもの？？
乳がんにかかる可能性が87％　もあったので、かかる前に危険を回避しようと、乳腺を取ったとか、卵巣がんの可能性も50％あるから、次は卵巣も摘出するとか、、、なんだか、びっくりするようなニュースがあったわけだけど、すごいな～って思う。

だって、かからない可能性もあるわけでしょ。
あれだけのセレブな女優さんなんだから、定期健診とか、すっごく頻繁にしてもらって、めちゃ早期発見が可能、ということもあったと思うのに。
見つかったとしても（とても早い段階で）処置する、という選択肢はなかったのかなって思う凡人。。。

だってね、私の周りには乳がんを患った友達も何人もいる。
腕の筋肉と胸の筋肉って地続きだから、手術後、腕を上げるのも大変で、そっちのリハビリがきつかった、という声も聞いた。
卵巣だって、とったら、更年期みたいな症状が出た、というのもきいている。

もちろん、アンジーがどんな手術を受けたのかなんて細かいところまで知らないし、癌にかかるリスクは軽減されたとしても、取ってしまったことによる副作用、的なことは当然、分かった上でのことだったとは思うけれどね。

私、数年前に歯周病が高じて、上の奥歯を抜いたことがあるの。
で、歯っていうのはかみ合わせもあるし、抜いたら抜きっぱなしにしとくと良くない、っていうんで、抜いたところにブリッジで、偽物の歯を入れた。
その時、ブリッジ処置のために、虫歯でもなんでもない、健康な歯を一回り小さく削る必要が出て、、、ダメになった歯はともかく、健康でなんともない歯まで削ったことにものすごい抵抗感、罪悪感があった。

なんかね、その時の苦い思いが染みついているから、そりゃあ、将来的に癌にかかるかもしれない、とはいえ、今現在、なんともない部分を摘出する、っていうのがちょっと理解しにくい。

しかも、乳房とか卵巣とか、女性にとってはかなり大きな意味合いを持つ部位でもあるわけで、彼女の母親が56歳という若さで亡くなって、自分も娘として悲しい思いをしたから、、、自分の子供らに二の舞をさせたくない、という気持ちはわかるとしても、その決断ができたことをすごい、としか思えない。

ま、私は彼女の亡くなったお母様の歳も越してるし、親も癌で死んだから、癌に関してはいろいろ思うところもあるんだけど、とりあえず、その時はその時、っていう思いで生きてるわけ。
発病する前にとっちゃえ、という考えがあった、というのは初めて知った次第。