月の裏側

恩田陸　著　幻冬舎文庫　　平成２９年　１月２５日　２８版

ソフトホラー？？とでも言うんだろうか。
ホラーはホラーなんだけど、ぎゃーっと叫びだしそうなほどではない。

SF？？　ジャンルはよく分かりません。

ただ、おそらく九州の水郷・柳川をモデルにしたと思われる架空の都市を舞台に話は展開していく。

私は妄想族なので(笑)　結構しょーもないことを考えることがある。
例えば人がいっぱいの交差点。　信号が変わって歩き出したとたん、前方から歩いてくる人のなかに本当は地球外生命体がいるに違いないとか(笑)
缶コーヒーのCMみたいに、人間とまったく同じような姿かたちをしているけれど、実は宇宙人が何気ない顔で紛れ込んでいる、、、とか。

人間の進化なんていうものは、何代にもわたって行われるものだと思うのに、例えば、母娘でびっくりするほどスタイルが違うとか。
学休期間になると私の通っているジムでも小学生のスイミングレッスンが行われたりする。
そこに集まる子供たちを見ていると明らかに我々の子供時代と違って、顔が小さく手足が長い。
私はおばあちゃん世代だから(笑)　たった５０年、子供→孫、というそれだけの間隔でスタイル、あるいは体のバランスというものが違ってきているのを実感する。


そんな時、『何か』の『意思』のようなものを思わないでもない。

この小説にもそんな箇所が出てくる。

あたしの隣にいる人は、本当はあたしの思っている人ではなく、地球外生命体や人間もどきかもしれない、、、と思うのはかなり怖い。

いやそれ以上に、そう思っているあたしも実は・・・と思う方が恐ろしい。



☆
昨日の台風２４号、先の２１号の怖さがまだ残っているうちに来たので、かなり警戒していましたが、おかげさまで雨が少々きつかったぐらいで風も暴風にまで感じませんでした。
今朝は台風一過の綺麗な青空が広がっています。　被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。