エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

風に訊け

2022-06-10 17:13:59 | 
空也十番勝負(七) 風に訊け

佐伯泰英 著  文春文庫  2022年 5月10日 第1刷

居眠り磐音の息子、空也に主人公が変わってからの新シリーズも7巻目。

いま、羽州ぼろ鳶組のシリーズも読んでいるから、すっかり頭の中は江戸時代(笑)
それも、あまり時代的に差がないのよね。

磐音は宿敵だった田沼意次親子に打ち勝って(別に剣で勝負してないけど)江戸で官営道場とも呼ばれる尚武館を継いでいる。
すでに、時の権力者は田沼ではない。

ぼろ鳶組は、田沼の時代。
この時代って作家にとっては魅力的なのかな。
同じ田沼でも、主人公との関りでずいぶんと評価が違うし。

空也は長崎を離れ、今度は長州藩、萩の城下に降り立った。
萩は、先日までいた長崎とも関係があり、長崎の交易船を襲って、奪ったものを京などで売りさばいていた。
いわば敵対するような地。

政とは関わらず、ただ剣の道を究めたいはずなのに、なんで萩に行くかなぁ(笑)
いくら身分を偽ってもいずれ正体がばれるのは毎度のこと。

萩城下のお家騒動に巻き込まれてしまうのもまぁ、、、予測できる。

というんで、こっちは周りに空也と行動を共にする萩藩士もいるが、言ってみればすご腕空也の独り舞台的なもの。
ぼろ鳶組は火消し集団のチームプレイ。

親である磐音の時から、時代物をあまり読んで来なかった私は夢中になったものだけど、今は羽州ぼろ鳶組のシリーズのほうがずっと面白く感じてるなぁ。




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