司書教諭日誌

福島県の公立小学校勤務。小規模校勤務ですが、司書教諭に任命されました。
日々の取り組みや学級指導を綴るブログです。

北の大地で夏学校

2016-07-24 20:35:15 | 学級・学校
村が交流のある北海道のS市へ、子どもたちの交流学習の引率で行って参りました。
全行程6日間のうち、2日間はむこうの学校で学びます。
昨年までは「1学期の終業式が終わって夏休みになったというのに、また学校に行くなんて可哀想」などと思っていたのですが、実際に目の当たりにすると、20数名のクラスに入って交流することは、うちの学校の子どもたちにはとてもいい体験になるだろうなあと思いました。
先方の学校には、学期末前の忙しい時期に、クラスに3~5名もの児童が入ってきて大変だったと思います。
よくぞ引き受けてくださったと、頭が下がります。

私たちにとっても、他の学校を訪れるといろいろな勉強になります。
たとえば、掲示物ひとつをとっても、「なるほど、こういう工夫があるのか」「うちでもやってみようか」という具合に、参考になります。
今回も、トイレの中のちょっとした工夫がいいなあ!などと思いました。

学校図書館ものぞかせていただきました。
ユニークな形で、それほど広くはありません。
でも、本はよく整理されていて、昼休みには多くの子が利用していました。
ただ、図書委員が貸し出しに当たっていて、先生の姿はありません。
お便りや新刊紹介などに先生の「影」は見られ、きめ細かいと思ったのですが。

この事業については、私も「中の人」の一人なのでどうのこうのとは書きませんが、個人的にはすごい体験をさせていただいたなあとありがたく思っております。
観光では行けないような、ダム湖の中やスキージャンプ台、自動車のテストコースなどを案内していただいたのも嬉しいことでした。

辛かったのは、スキージャンプ台のてっぺんから階段を走って下りる子どもの真似をしたらひどい筋肉痛に襲われたことです。
子どもたちは次の日もピンピンしていたのに・・・


夏休みの図書貸し出し他

2016-07-16 18:19:15 | 図書主任
1学期は15日で終了しました。
夏休みの図書貸し出しは、ひとり5冊まで。
ほとんどの子が5冊借りていきました。

今年も、朝の時間に借りに来る子が多かったです。
中には、1日目に2冊、次の日に3冊と、分割して借りていく子もけっこういました。

今年は学校のプール開放がないので、学校図書館は8月上旬の1週間、
午前中の2時間のみ、いつ借りに来てもいいことにしました。
はてさて。
(と、毎年書いている気がします)

今学期は読書ビンゴが好調で、1年生から3年生までが必死に取り組み、
高学年も昨年度よりはかなり多いペースで読まれています。
夏休みに読書感想文用の本を借りに来た子もいたので、
「今までに読んだビンゴの本のなかから、いちばんおもしろかったのを選ぶといいよ」
などとアドバイスしました。

図書館の入り口は一面窓ガラスになっているので、
ホームセンターで買ってきた鏡やガラスに貼って遊ぶ粘着性のある魚などを貼ってみました。
低学年の子が通るたびに動かしていくので、魚たちの形が変化して面白いものになりました。

あとの悩みは、6月に頼んだ本がまだ届きません・・・・
何度も子どもたちから「マチトムの続きはまだですか」「グレッグのだめ日記は」などと聞かれているのに。
課題図書も入らなかったのです。なんですかね・・・・・

5年ブッククラブ始末

2016-07-16 17:38:15 | 学級・学校
1学期は15日で終了。
最後の1週間に、国語の読書単元で「ブッククラブ」という名のリテラチャー・サークルを行いました。

選んだ本は3種類
「ローワンと魔法の地図」エミリー・ロッダ
「びりっかすの神さま」岡田淳
「鈴とリンのひみつレシピ」堀直子
読書レベルは上が難しく、下が易しい作品です。

○月曜日 
 明日からブッククラブをやりますと伝え、本の簡単な紹介をして、手に取って選んでもらいました。
 女子は表紙の可愛らしさから「ひみつレシピ」に飛びついた子が多かったですが、
 この本は本当は4年生くらいが丁度いいので、メンバーをみると「きっと物足りないだろうなあ」と思わないでもありませんでした。
 でも、読みたいと思う気持ちを優先させました。
 一方、3人しかいない男子は「びりっかす」に集中。

○火曜日
 初回なので、どんな役割があるのかから説明しました。
 2年生とは違って、5年生なので飲み込みが早く、スムースに進みました。
 でも、読むページ数が長い「ローワン」は大変そうでした!
 ページ数は、今回は日程が詰まっているので、4回のページ数調整は私がしました。
 紙の帯を巻いて続きが読めないようにしましたが、不要だったかも。

○水曜日
 始まる前のミニレッスンがわりに、流れについて説明。
 読むのにかなり時間がかかった子がいたので、共有の時間では、あらかじめ読んでおくことを勧めました。

○木曜日
 話し合いが盛り上がらないという反省があったので、最初のミニレッスンで取り上げました。
 何が大事かと子どもたちに聞いたところ、
 「反応」が大事、頷く、意見を遠慮しないで言うなどの考えが出ました。
 あとは、もう慣れて自分たちでどんどん進めていました。
 「びりっかす」のグループの反応がとてもいいです。
 この作品は、今のこの子たちに合っていたのでしょう。
 毎回、鋭い質問が出されて、一生懸命自分の意見を言う姿が可愛かったです。

○金曜日
 終業式です。1学期ラスト!
 あらかじめ読んでいる子が増えたせいか、全員読み終えて、話もそれなりに出来た様子。
 「おもしろかった」
 「こんな(長い)本、今まで読まなかったけど、読んでみようかな」
 「自信がついた!」
 「同じシリーズを読んでみたい」
 こんなよい反応が続々と!!

 たしかに、目の前にいる5年生になった子たちを見ていると、
 ある程度の長さのある1冊の本を最初から最後まで読み通した経験がない子も多いのではないでしょうか。
 少なくとも、授業中に読み通した経験は皆無でしょう。
 低学年のうちは、絵本を読み聞かせてもらったり、授業で読む機会もあるでしょうが、
 中学年以降の読書は授業ではあまり取り上げません。せいぜい「並行読書」。
 
 だから、1冊の本をちゃんと読み切ったという成功体験は大事なのです。
 そして、思春期のせいか口が重くなってきた子のいる5年生では、
 みんなで遠慮なくわいわい話せる共通のネタ(本)を与えることも大事なのだなあと思い当たりました。
 そんなふうに話せるって、楽しいですものね。
 忙しい日程でしたが、やってよかったと思います。

 改善点
 ・本の選択をもっと練ること。
 ・今回はワークシートを使用したけれど、次回からは読書ノートも活用したい。
 ・話し合いを充実させるためのミニレッスンをしっかりやりたい。
 

 



ブッククラブの本さがし

2016-07-04 17:49:55 | 学級・学校
来週、5年生のクラスの国語でブッククラブをやろうと、今週末は本探しに奔走しました。

・・・毎回、こんなことをしていると思うと気分が落ち込みます。
こんなことがないよう、数週間前から徐々に準備してきたのですが、やはり間に合いませんでした。
結局、市内の古書店を回ったり、ネットの古書店で探したりするはめに。

市内の古書店は、約3時間で6軒回りました。
古書店巡りは好きですが、ブッククラブの本探しのときは罪悪感で嫌な気分になります。
「古本屋に売られているような本を子どもに読ませていいのか」
もちろん、古本屋で売っているからといって中身には全く関係がないのですが。

かといってリアル書店にはもう在庫がないし、ネット書店で新刊を揃えると高額になるし
市立図書館は同じタイトルの本を複数冊貸してくれないし、
県立図書館は市立図書館が所蔵している本は貸してくれないし、
他の学校から相互貸借するシステムは整っていないし・・・というわけで
いきおい、古本屋に頼ることになってしまうのです。
過去の課題図書や推薦図書などは、けっこう手に入りやすいのですが・・・。

学校司書さんに一言相談するだけで揃えてもらえる環境の学校が羨ましいかぎり。
これも教育格差なのでしょうか。

まあ、愚痴を言っていても仕方がないので、対応策を考えます。

今回、遅くなってしまったのは、クラスの子どもたちに合う本を選ぶのに時間がかかったことと
狙っていた本がネットでも入手しづらくなっていたことに気づくのが遅かったことです。

だから、次回は本選びを早め早めに行って、予めネット古書店などで探しておきましょう。



小さな働きかけ

2016-07-03 17:12:22 | 100連発
図書館前の一つのテーブルに、今は七夕関係の本を並べています。

「七夕の本 ゆらい・かざりの作り方
 七夕集会の準備にお使いください」
という一言を添えて。

先日、イラストレーターのかとーゆーこさんの講演会で購入した「子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本」は、七夕集会の実行委員にさっそく借りられていきました。

同じテーブルの端っこには、お勧めの絵本を数冊置いた本立てがあります。

「おすすめの絵本です。手に取ってごらんください。
 先生方へ 教室での読み聞かせにいかがですか?」

先日、低学年の先生がここからもっていったらしき本を教室で読んでいるのを見かけました。
利用していただけているようで、嬉しいです。
ずっと同じ本を置いておくのもなんなので、少し入れ替えてきました。

七夕前といえば、やはり「おこだでませんように」
どちらかというと、読んでいただきたいのは先生の方・・・。