学図研ニュースで紹介されていた本を読んでみました。
小布施町立図書館「まちとしょテラソ」の前館長・花井裕一郎さんが書いた「わくわく演出マネジメント」というサブタイトルのついた本です。
単なる図書館の施設紹介ではなく、小布施の町作りという広い視野から図書館を作っていった様子がわかります。
花井さんは、テレビ番組などを制作する映像演出家でしたが、取材で訪れた小布施の町と人々に魅了され、家族で引っ越してきます。
新しく図書館を作る町民の会に入り、さらに公募された館長に応募し、見事に選ばれます。
小布施は江戸時代に商業の町として栄え、他の土地から文化や技術をもっと客人を受け入れる伝統がありました。
高井鴻山という豪商が招いて世話をした北斎は、小布施にたくさんの作品を残しました。
現代の北斎のように、花井さんはそれまでのキャリアで得た人脈や映像・演出の技術を、図書館の運営に生かしていきます。
まちとしょテラソは、図書館の施設そのものよりも、町民の交流や文化交流の拠点としての活動が評価されているようです。
旅行口コミサイトの「死ぬまでに行きたい世界の図書館15」にも選ばれています。
感想
・「わくわく」や「ときめく」など、人が行動する原理に感情を据える手法があるのだな、と思いました。
ときめかないものは捨てるとか、「わくわく」するにはどうすればいいか考えること。
頭ではなく、気持ちで動くというのは、プリミティブな分だけ強いかも。
・デジタルアーカイブに力を入れているところが、さすが映像のプロ。
人脈を生かして呼んだゲストの講演会もDVDにして貸し出しているという。
これ、ぜひ学図研の全国大会でもやってほしいです!!
いつも出る分科会をどれにしようか迷うのです。どれも見たい、聞きたい、学びたい!
DVDにして、支部会でだけ上映可、複製禁止などの条件をつけて貸し出しできるようにしたらいいのに・・・
などと思ってしまいました。
・連想検索「想」
公共図書館でこれを設置しているって、進んでいるなあとうなってしまいました。
情報提供に関する意気込みや心構えが違うって感じ。
私も、自宅でカーリルやwebcat+で検索して図書館にリクエストしたりしますけれど
あくまで図書に限られています。
もっとも、スマートフォンがこれだけ普及したご時勢ですから、こういったサービスもすぐ普及するかもしれません。
ここの取り組みがよいお手本になるかも。
・振り返って
うちの学校の視聴覚教材も整備すれば、図書館で貸し出しできるようになるかも?
(司書さんに聞いてみたら、本の付録CD・DVDなどは貸し出しているという)
地図を拡大して床に敷くアイデア。
うちの学区の航空写真が何枚かあるので、そんなふうに使えないか?
はなぼん ~わくわく演出マネジメント | |
クリエーター情報なし | |
文屋 |
小布施町立図書館「まちとしょテラソ」の前館長・花井裕一郎さんが書いた「わくわく演出マネジメント」というサブタイトルのついた本です。
単なる図書館の施設紹介ではなく、小布施の町作りという広い視野から図書館を作っていった様子がわかります。
花井さんは、テレビ番組などを制作する映像演出家でしたが、取材で訪れた小布施の町と人々に魅了され、家族で引っ越してきます。
新しく図書館を作る町民の会に入り、さらに公募された館長に応募し、見事に選ばれます。
小布施は江戸時代に商業の町として栄え、他の土地から文化や技術をもっと客人を受け入れる伝統がありました。
高井鴻山という豪商が招いて世話をした北斎は、小布施にたくさんの作品を残しました。
現代の北斎のように、花井さんはそれまでのキャリアで得た人脈や映像・演出の技術を、図書館の運営に生かしていきます。
まちとしょテラソは、図書館の施設そのものよりも、町民の交流や文化交流の拠点としての活動が評価されているようです。
旅行口コミサイトの「死ぬまでに行きたい世界の図書館15」にも選ばれています。
感想
・「わくわく」や「ときめく」など、人が行動する原理に感情を据える手法があるのだな、と思いました。
ときめかないものは捨てるとか、「わくわく」するにはどうすればいいか考えること。
頭ではなく、気持ちで動くというのは、プリミティブな分だけ強いかも。
・デジタルアーカイブに力を入れているところが、さすが映像のプロ。
人脈を生かして呼んだゲストの講演会もDVDにして貸し出しているという。
これ、ぜひ学図研の全国大会でもやってほしいです!!
いつも出る分科会をどれにしようか迷うのです。どれも見たい、聞きたい、学びたい!
DVDにして、支部会でだけ上映可、複製禁止などの条件をつけて貸し出しできるようにしたらいいのに・・・
などと思ってしまいました。
・連想検索「想」
公共図書館でこれを設置しているって、進んでいるなあとうなってしまいました。
情報提供に関する意気込みや心構えが違うって感じ。
私も、自宅でカーリルやwebcat+で検索して図書館にリクエストしたりしますけれど
あくまで図書に限られています。
もっとも、スマートフォンがこれだけ普及したご時勢ですから、こういったサービスもすぐ普及するかもしれません。
ここの取り組みがよいお手本になるかも。
・振り返って
うちの学校の視聴覚教材も整備すれば、図書館で貸し出しできるようになるかも?
(司書さんに聞いてみたら、本の付録CD・DVDなどは貸し出しているという)
地図を拡大して床に敷くアイデア。
うちの学区の航空写真が何枚かあるので、そんなふうに使えないか?