司書教諭日誌

福島県の公立小学校勤務。小規模校勤務ですが、司書教諭に任命されました。
日々の取り組みや学級指導を綴るブログです。

今年の実践を振り返って

2013-01-30 16:00:31 | 研修
療養中に、小教研 学校図書館部会の宿題をやろうと思って、過去のデータを開けてみた。

19年度 1年 国語と学活の実践

〇1年生は入門期なので、読書指導を中心に実践してきた。
 授業で取り上げるほか、1学期は毎日1冊、2学期は週に1~3冊読み聞かせを行ってきた。
 読書は個人的な体験だが、コミュニケーションのツールにすることもできる。
 本を読んで得た楽しみを共有したり、
 本を通して友だちとつながるという経験をしたりすることで、
 読書経験がその子にとって実社会でもよい体験になれば、
 読書への愛着も増すのではないかと考えた。
 学級の児童の読書意欲は高く、読書タイムには集中して読む姿が見られる。
 また、学校図書館からの貸し出しも多い。

●国語の「じどう車くらべ」(説明文)の単元では、
 本や資料をもとに自分でも自動車図鑑を作る活動がある。
 資料を活用する力を育てる絶好の機会なのだが、資料になる本が少なく、
 本から欲しい情報を選んで自力で文章にまとめさせる力がついていないという2つの問題点があった。
 そこで、学校図書館の資料をもとに、教師が適切な資料を選択してコピーし、
 大事なところには傍線を引いてワークシートにまとめやすくしたものを資料として与えた。
 学級の1年生の実態では、そこまで資料を整えないと活用することができないと考えたのだが、
 はたして適切だっただろうか。
 個人差も考慮して、本を読む力のついている児童には資料をそのまま与えてもよかったかもしれない。
 学校図書館の資料の充実とともに、資料の与え方も考えていきたい。


20年度 2年 国語・生活・学活の実践

 ○資料提供の一手段として、今年はコピーも利用してみた。
  著作権法の例外「教育を担任する者は,授業の過程で使用するために
  著作物を複製することができる。(第35条)」
  により、コピーしたものは授業終了後に廃棄した。
  コピー使用の利点は、一人ひとりがじっくり資料を読むことができ、
  要点をきちんととらえて書き写すことができたことである。
  線を引いたり丸で囲んだりすることができたので、下位児童にも支援がしやすかった。
  入門期の児童には有効な手立てではなかったかと思う。
  読む力のある児童には、本のままで利用させた。

 ●学活の指導では、調べ学習などで学校図書館を利用するために本の種類や場所を教えると同時に、
  読書の幅を広げることもねらいにしたのだが、その後の児童の読書傾向はあまり変わらなかった。
  読書の幅を広げるための指導や呼びかけを工夫していきたい。 

21年度 4年 国語

「四年三組から発信します/選んで伝える」より  調べ学習のしかたを学ぼう

 NPO図書館の学校主催の講座
 「授業に図書館を活用する 調べ学習にチャレンジ! in 荒川区」を元に行ったもの。

22年度 1年 国語・学活・図工・生活

 国語ではブッククラブ(リーディング・ワークショップ)を3回行った

  第1回(9月) 思わず手に取りたくなるような楽しい本・兄弟など身近なテーマのもの
   ・ブックトークをして
   「もりもりくまさん」「ぜったいにねないからね」「あらまっ!」

  第2回(10月) 親子や家族をテーマにした本を親子で読む
   「あかちゃんてね」「ちいさな赤ちゃん、こんにちは!」「おとうさんがおとうさんになった日」
   「あなたをずっとずっとあいしてる」「だっこしていいこいいこ」「いのちは見えるよ」


  第3回(11月) 子ども自身の問題や友だち関係の本、自力で20分間で読めそうな本
   「いじわるなないしょオバケ」「ともだちや」「いがぐり星人グリたろう」「と・も・だ・ち」
   「はたらきもののあひるどん」「てとてとてとて」

23年度 2年 国語・生活科
 主に国語における図書館教育
 付箋読み、ブッククラブ、紹介文カード、味見読書
 図書館地図、リテラチャーサークル、調べ学習、詩の授業、お話発表会


その年なりに、けっこう頑張ってきたのだなあと(他人事のように)思う。
とくにおととし・去年は計画的に図書館教育ができたと思うのだが、
果たして今年は・・・?

正直いって、ぱっとしない。

一応、授業研究でペア読書やグループ読書の授業をして、トレーニング・ブックも始めたのだが
じっくり腰をすえて、計画的に、というわけにはいかなかった。
学年主任や大会などで多忙のせいもあったが、
片方はもう終わったのだから、多忙を言い訳にしてはいけない。

もう一つ、子ども一人ひとりを大切にしていこうと思い、
図書館教育にあまり重点を置かないようにした面もある。

あちこちで学ぶ機会はあったが、それを自分の目の前の子どもたち、
同じ学校の子どもたちに還元する場がもっとあればよかった。

何のために研修をつんできたのか。

決して怠けていたとは思わないし、時間もそれなりに費やしてきたのだが、
逆に、もっと欲張りになってもよかったのだろうか?






療養中

2013-01-28 20:38:02 | その他
インフルエンザになる前、ネットショップで注文したトレーニングブック用の絵本がどしどし届いている。
郵便受けが満杯になっていたので取りに出たが、本当はあまり触らない方がいいのだろう。
休み中に装備でもしようかと思っていたが、やはりウイルスが付いたらと思うと手もつけられない。

微熱が続いてだるいので、一日中ベッドでうつらうつらしながら、起きては本を読むの繰り返し。
積読しておいた「オクサ・ポロック」などを読み始めた。

インフルエンザ

2013-01-27 09:38:32 | その他
先週は、気合で風邪をひかないようにと連日深夜まで用事を詰め込んで頑張ってきたのですが
木曜日頃から体調がおもわしくなくなり、金曜日は掃除の時間に座って監視してしまいました。
保健室に行く子につきあって熱を測ったら37.3度。
無茶したツケで風邪をひいたのかもしれないと思い、医者へ。
念のためインフルエンザ検査もしてもらったら、判定が出てしまいました。
なんと、33年ぶりです。

うちの職場では「判定が出てから5日間休み」ですので、来週の水曜日まで休みです。
校長・教頭・同学年の先生に知らせたあと、帰宅し、休みの分の授業の補欠案を書いてファックスで送りました。
補欠案といっても、補欠に入る先生がやりやすいようにしたり、子どもたちの体調によって体育を外したりと
休んでいる人間が完璧な補欠案を作れるわけではありません。
ですから、今ここまで学習が進んでいて、次の時間はこういう活動ができますよ、
算数ドリルは何番までやって、余分なプリントはここにあります、といった内容を載せるにとどめました。

去年、インフルエンザで学級閉鎖になったときも自分はピンピンしていたので、
ちょっと過信してしまったかもしれません。
アフター5に歯医者、ジム、本の注文、掲示物作り、教材研究、ワークシート作りと色々詰め込んで、
気力使い果たして寝るのは連日12時すぎ、寝不足もあったのかも。
とにかく、今考えてみればインフルエンザになる努力をしていたとしか思えないので
これからは少し自重します。


情報収集

2013-01-23 22:57:55 | 司書教諭日誌
○絵本賞
 
 準備がぐだぐだな割には、投票がけっこう集まっている。
 廊下に並べているのがミソかな?

 品切れなどで24冊すっきり集まらないのがなんとも寂しい・・・(画策中)
 図書委員のポスターも、完成したのは8名のみ。
 スケート教室があるので催促しなかったけれど、明日からはしますよ。
 

○図書便りについて

 雑誌「学校図書館」を、読むヒマがなくてカバンに入れっぱなしだったが
 今日読んでみてびっくり、というよりも脱力。
 図書便り特集号だった!
 島根の新人司書さんの作られる図書便りの、なんとすばらしいこと!!
 これをコピーして司書さんに渡そうか、いや、雑誌そのものを貸せばいいのか。
 勉強&情報収集しないとダメだということを反省させられた。


○トレーニング・ブック注文

 今回は、ネット書店の中古品を注文してみた。
 リストアップしたものを元に、手数料・送料・状態などを検討しながら注文するのに
 2時間近くかかってしまった。
 金額は、新品の半額よりちょっと少ないくらい。
 さて、コンディションはどうだろうか?


結局、3箇所の展示の掲示を一気にやっているので、毎日やってもやっても終わらない。
いや、なんだかんだと用事が多くて集中しきれないのだろうなあ。

インフルエンザで、今日は4クラスが学級閉鎖になった。
人が集まる場所(図書館も)へ行くのを避けるよう指導しなくてはならないので
絵本賞への投票を放送などで呼びかけるわけにはいかない。
絵本も、毎日は無理だが、時々は消毒しないといけないだろう。
早く終結するといいのだが。




 

絵本賞、よろよろ開始!

2013-01-22 21:59:17 | 司書教諭日誌
昨日は午後から出張でしたので、時間になるまでに机を準備するのが精一杯、
そこで、職場に戻って担任の机上に絵本賞の説明と投票ハガキを置いてきました。
いよいよ今日から日本絵本賞読者賞への投票開始です!

・・・と、華々しくスッキリとスタートできればよかったのですが、
掲示は半端だし、インフルエンザは猛攻中だし、よろよろとしたスタートでした。

クラスでは、今日も2冊読み聞かせしました。

「シロクマくんのパンツ」
 楽しいしかけ絵本なので、受けるかな?と思ったら、そうでもなく。
 「だれのパンツかな?」と呼びかけると、1年生でもすぐに答えがわかっていました。
 簡単すぎて、つまらない?

「れいぞうこにマンモス!?」
 2冊読んだら、こっちの方がおもしろいという子が多かったです。
 これ、最後のオチがいいですよね。
 マンモスというものを知らない子がいました。当然でしょう。
 読む前に、ひとこと説明すべきでした。