司書教諭日誌

福島県の公立小学校勤務。小規模校勤務ですが、司書教諭に任命されました。
日々の取り組みや学級指導を綴るブログです。

7月

2015-07-24 22:48:56 | 図書主任
7月
ぼやぼやしているうちに、あっという間に1学期が終わってしまいました。

「読書ビンゴ」
 2・3・5年生を中心に、けっこう読まれています。
 個人差があります。
 読んだ本について尋ねると、「おもしろかった」と好感触です。
 あと一つ、何か子どもの背中を押す声掛けがほしいと思います。

「4年生 戦争の本コーナー」
「一つの花」の学習を終え、感想文と本を展示するコーナーを担任が作っていました。
戦後70年の読書特集ポスターをこっそり脇に貼っておきました。
担任の話では、子どもたちは戦争についてほとんど全く知らなかったので
よい勉強になったのではないか、とのことでした。
3年生でも「ちいちゃんのかげおくり」は学んでいるはずなのですが、
戦争文学であることは、あまり印象には残らなかったのでしょうか。

「教室での読み聞かせ」
今年は戦後70年。あちこちで、改めて戦争を振り返る取り組みがされています。
個人的には、新聞に連載されている当時の話が赤裸々で、驚かされています。
こんなにひどい体験をされたことを、どうして今まで知らなかったのか?
今までにも節目の年はありましたが、今回ほど語られる内容が激しかったことがあるでしょうか?
単に私のアンテナが低くて気づかなかっただけかもしれませんが、当時を知る方がみな高齢になられて、タガを外したように語られているような印象を受けました。

雑誌の特集で挙げられていた本を何冊か、図書館で借りて、教室で読みました。
「大砲の中のアヒル」「6羽のカラス」などです。
太平洋戦争当時の子どもを直接描いた作品は、何冊か読んでみたのですがピンとこなくて、悩んだ挙句、読めませんでした。

「読書感想文の書き方」
図書便りの裏面に、読書感想文の書き方を載せました。昨年度とは全く違うものです。
赤木かん子さんのやり方をもとに、感想文は「感動文」ではないこと、
最初に、その本で感想文を書こうと思った動機を書き、
「あらすじ + 感想」というパターン、
パターン外し
最後に動機に対し自分なりの結論を書くという構造を示しました。
2年生はこのパターンで一度書いています。
一度、実際に体験するとわかりやすい方法です。


「感想文を書くのにいい本ありますか」
と、聞かれることがありました。
今年は「おすすめの本」を学年に応じて薦められたので楽でした。


「図書寄贈と音楽会」
赤十字の支援で、ファンカッションという打楽器アンサンブルが演奏会を開いてくださいました。
中学生も来校し、いっしょに鑑賞しました。
その後、図書室でR教育財団から本の贈呈式です。
本は以前届いていたのですが、今回は役員さんや大学の先生などもいらっしゃいました。
教頭に「今日の午後に来るから」と言われ、慌てて新着図書の棚に「R教育財団よりいただきました」という張り紙などを作成して貼りました。

寄贈された本は、受け入れた後、
1 廊下のテーブルに広げて展示(1日 貸し出しはしない)
2 図書館内の新着図書コーナーに展示配架(約1か月 貸し出す)
3 それぞれの棚へ
という流れで貸し出しています。

震災後4年以上たつのに、いまだに寄贈があります。
南の島からマンゴーを送っていただき、給食で食べたこともあります。
コンサートや本の寄贈などもあります。
絵手紙も届きます。
お金の寄贈もあります。
出前授業をしに、アスリートがいらっしゃることもあります。
子どもたちは夏休みに北海道と長崎・神戸に行きます。
震災がなかったら、すべてなかったことでしょう。
ありがたいと思いますが、支援されることに慣れるのも怖いなと思い始めました。
うちの学校ですらこうなのですから、他はどうでしょうか。
うちは授業は極力つぶしませんが(音楽会は音楽の時数でとったり、昼休みに当てたり)


「夏休みの図書貸し出し1日目」
22日は、貸出日でした。
この日、4~6年生は北海道に夏学校で出かけていたので、プールに来たのは低学年中心。
借りに来たのは0名でした。
カウンターや閲覧机の水拭きをしました。
思っていたより汚れていてびっくり。
 

「F高校へ」
夏休みに入り、Nさんが泊りがけでボランティアに行くと伺い、
私も年休をとって手伝いに行きました。
保護者の方が次々にいらして(三者面談だったのです)手伝ってくださいました。
先生方も、面談や補習の合間を縫って受け入れにいらっしゃいます。
私は1日目だけの参加でしたが、なんと2日間でほとんどの本の受け入れが終わったのだそうです!
すごいですね・・・!
協力して下さる方の力はもちろんですが、取りまとめの中心になったNさんの存在が大きいと思います。
本当にお疲れ様でした。


6月5週目

2015-07-04 19:12:43 | 図書主任
月曜日 
全校朝の会で、「読書ビンゴ」のことを知らせました。
ちょうどこの日から、子どもにとって魅力いっぱいの寄贈図書の貸し出しも始まります。
最悪のタイミング・・・やっぱり読書ビンゴは2学期からにすればよかったか?

でも、しおりコンテスト結果も発表したし、読書週間の一環でやると公言してしまいました。
それに、今始めれば、夏休みに借りてくれるかもしれません。
そう思って、朝ちょっと早く出勤してコピー印刷しました。
先生方へのお願いプリントも添えました。

市立図書館から借りてきた「記号・マーク」図鑑を3年生に貸し出しました。


火曜日
学級のこと。
今、国語で「スイミー」の感想文を書いています。
赤木かん子式で書いたら、なんとか全員がそれらしい感想文を書くことができました。
読書好きで語彙の豊かなAさんは、結論の文章が素晴らしかった!
これって、やはりセンスの問題ですね。
作文が苦手なBさんも、十分読める、まとまった感想文が書けました。
手とり足とりではありましたが、これだけ書けたら自信になるでしょう。
よい練習ができたかなと思います。


水曜日 
読書ビンゴの賞品であるしおり、ようやく印刷を終えました!
この泥縄っぷり。

生徒指導アンケートも作成。
生徒指導のお便りも印刷依頼。


木曜日
おすすめの本の棚表示を作成。
一太郎スマイルを使って、かわいい棚表示を作りました。

「おすすめの本」も、ぼちぼち借りられています。
意外だったのは、5年生がいちばん意欲を見せたことです。
ふつうは低学年の子が熱中するのに。
元々、とても読書好きで、今年すでに100冊以上借りている子も5年生なのですが
別な5年生の子も張り切って借りています。
読書好きなCさんは、2冊借りられるので、1冊は趣味の怖い本、もう1冊はおすすめの本にしたようです。

3年生男子の間で、ハンカチでブラジャー(猫耳)を作る遊びが流行しはじめました。
どうやら、新刊図書「大人にはないしょ」シリーズのネタのようです。
若い女性教員は「早くこのブームが去ってほしい!」と言っていました。
私などは「微笑ましいなあ」と思っただけでしたが、これって年のせいかしら。


金曜日
おすすめの本、5年生のCさんがビンゴになり、初のしおりゲットです!
「ぼくの姉さん」を読んだので感想を聞いたら、読んでびっくりしたそうです。
「『歯型』がすごかった!」と言っていました。
やった!

「おすすめの本」は、なんだかんだいっても、私の主観で選んだので、
子どもにとっては合う本と合わない本があるはずです。
合わない本を読まされるのは苦痛ですが、たとえ苦痛を味わったとしても読む価値のある本を!と思って選んだので、こうして良い反応をもらえると嬉しいです。


土曜日
土曜参観後、懇談会である保護者から話題に出されたことを、自分なりに考えてみました。
 
7月の図書便り作成はじめ。
7月のブックメニューは「しょうたとなっとう」
コラボお話会では「なっとう なっとう ねーばねば」の手遊び歌をやろうかと思い、Youtubeで検索。
いろんなバージョンがあるのですね。
私の頭の中にあったのは、ボランティアでUさんがやっていらしたバージョンでした。