SLA全国大会で教わったことを、復習しながら記録したいと思います。
かなり時間が経ってしまったので、多少「記憶のスケッチ」状態です。
<注意>
以下は、あくまで個人的な学習メモです。
資料やメモを見ながら、可能な限り正確にまとめようと思いますが、
解釈等が間違っている可能性もあります。
※印は、私がわかりやすいように要約した箇所です。
どうぞご了承ください。
分科会1 「Education 2.0の可能性と司書教諭・学校図書館の対応」
※ 教育の情報化の圧力やネットワーク社会の進展、新しいガジェット(メディア端末)の登場、電子書籍の普及など、学校教育と図書館を巡る状況は大きく変化しつつある。今後どうなることが予想されるのだろうか?
1 インターネットの「超」大衆化
〇 インターネットの始まり
1969年 ARPA-net スタンフォード研究所と3つの大学間
1991年 WWWの創出 (技術を公開し、自由に使えるようにした)
1993年 MOZAIC(画像を扱えるようにし、メルチメディア化した)
商用プロバイダが出現し、インターネットが大衆化した
ただし、発信者はWebサイトを自由に作れるが、受信者はただ受け取るだけ。(双方向ではない)
〇 ウィキペディアの開始 2001年
当初はオンライン百科事典を作ろうとしたが、「査読」が大変で進まないので、専門家の執筆でなく、不特定多数が執筆したものを不特定多数が査読・編集するようにした。
〇 Web2.0
クライアント(受診者)もサーバー上のHTML文書を手直しできるようになり、コンテンツ充実への受信者の参加が可能となり、インターネットが「超」大衆化した。
アメリカ 2000年以降、日本 2002年以降
ブログやwiki、SNS、CGM(投稿サイト、Q&Aサイト等)、SBM(ソーシャル・ブックマーク)など発達
2 Library2.0 ジャック・マネス提唱2006年
〇 「統制」→「非統制」へのパラダイムシフト
例 ・図書館サービス全体を電子メディアに移植する
・利用者自身が自らのためにシステムとサービスを創造する
〇 不特定多数が情報発信に関わることにより、「集合知」あるいは「集合愚」が生じる
〇 コスト・ゼロ 圧倒的多数がわずかな時間労働することによって事実上のコストは0に近づく
〇 タグクラウド 情報をデータの「タグ」によって探す
文字の大きさは、そのキーワードを見た人の多さに比例する
〇 フォクソノミー 人々(一般利用者)による分類
非統制語による索引作業
アメリカの公立図書館サイトでは、オープンタグクラウドによる蔵書検索ができるようになっている。
※ 従来、図書館で行われていた統制語による分類体系ではなく、利用者にとって身近なキーワードによる検索が可能になる。
司書による件名作業(タグ付け)が、一般利用者によるタグ付けになる。
図書館側メリットは、時間もコストもかからないこと。
利用者メリットは、わかりやすい言葉で検索できること。(デメリットも有る)
3 Education 2.0
〇 ネット・ジェネレーション
〇 デジタル・ネイティブの定義
・現実の出会いとネットでの出会いを区別しない
・相手の年齢や所属肩書にこだわらない
・情報は無料と考える
〇 Education 2.0の定義の試み
教育体系全体を電子メディアに移植する段階
※「2.0」というのはICTの超大衆化なので、電子黒板やネット検索などはEducation2.0とはいえない。
※ かつては歴史年表を丸暗記して歴史を覚えたが、今はネットですぐに検索できるからすべて暗記する必要はなくなる。教育の内容が変化する。
〇 新しい教師のスタイル
・対話型授業
・発見形授業
・協働の後押し
・授業のカスタマイズ
〇 Education2.0に応用可能な技術
・ブログ
・テレ・コラボレーション
・フォクソノミー (子どもたちが勧める本をフォクソノミーで)
・ソーシャル・オーバック (「この本を借りた人は、こんな本も借りています」amazon方式)
4 司書教諭の対応 (放送大学で詳しく講義中だそうです)
※ 断片的な情報はネットでワンクリックで取り出せるが、知識は体系的なものである。
情報は知恵となって身について、はじめて生きる力となる。
<感想>
Education2.0どころか、Web2.0も全く知らないネット音痴なので、いちばんわからなさそうな講座を選んでみました。
初心者向けにインターネットの始まりから説明していただけたので、ありがたかったです。
授業や教師のスタイルの変化は、フィンランド教育についての福田誠治先生の講演内容に通じるところがあるなあと思いました。
今後、電子メディアがもっともっと学校に入ってくるのは当然の流れかと思いますが、教科書はやっぱり紙媒体がいいと思います。
かなり時間が経ってしまったので、多少「記憶のスケッチ」状態です。
<注意>
以下は、あくまで個人的な学習メモです。
資料やメモを見ながら、可能な限り正確にまとめようと思いますが、
解釈等が間違っている可能性もあります。
※印は、私がわかりやすいように要約した箇所です。
どうぞご了承ください。
分科会1 「Education 2.0の可能性と司書教諭・学校図書館の対応」
※ 教育の情報化の圧力やネットワーク社会の進展、新しいガジェット(メディア端末)の登場、電子書籍の普及など、学校教育と図書館を巡る状況は大きく変化しつつある。今後どうなることが予想されるのだろうか?
1 インターネットの「超」大衆化
〇 インターネットの始まり
1969年 ARPA-net スタンフォード研究所と3つの大学間
1991年 WWWの創出 (技術を公開し、自由に使えるようにした)
1993年 MOZAIC(画像を扱えるようにし、メルチメディア化した)
商用プロバイダが出現し、インターネットが大衆化した
ただし、発信者はWebサイトを自由に作れるが、受信者はただ受け取るだけ。(双方向ではない)
〇 ウィキペディアの開始 2001年
当初はオンライン百科事典を作ろうとしたが、「査読」が大変で進まないので、専門家の執筆でなく、不特定多数が執筆したものを不特定多数が査読・編集するようにした。
〇 Web2.0
クライアント(受診者)もサーバー上のHTML文書を手直しできるようになり、コンテンツ充実への受信者の参加が可能となり、インターネットが「超」大衆化した。
アメリカ 2000年以降、日本 2002年以降
ブログやwiki、SNS、CGM(投稿サイト、Q&Aサイト等)、SBM(ソーシャル・ブックマーク)など発達
2 Library2.0 ジャック・マネス提唱2006年
〇 「統制」→「非統制」へのパラダイムシフト
例 ・図書館サービス全体を電子メディアに移植する
・利用者自身が自らのためにシステムとサービスを創造する
〇 不特定多数が情報発信に関わることにより、「集合知」あるいは「集合愚」が生じる
〇 コスト・ゼロ 圧倒的多数がわずかな時間労働することによって事実上のコストは0に近づく
〇 タグクラウド 情報をデータの「タグ」によって探す
文字の大きさは、そのキーワードを見た人の多さに比例する
〇 フォクソノミー 人々(一般利用者)による分類
非統制語による索引作業
アメリカの公立図書館サイトでは、オープンタグクラウドによる蔵書検索ができるようになっている。
※ 従来、図書館で行われていた統制語による分類体系ではなく、利用者にとって身近なキーワードによる検索が可能になる。
司書による件名作業(タグ付け)が、一般利用者によるタグ付けになる。
図書館側メリットは、時間もコストもかからないこと。
利用者メリットは、わかりやすい言葉で検索できること。(デメリットも有る)
3 Education 2.0
〇 ネット・ジェネレーション
〇 デジタル・ネイティブの定義
・現実の出会いとネットでの出会いを区別しない
・相手の年齢や所属肩書にこだわらない
・情報は無料と考える
〇 Education 2.0の定義の試み
教育体系全体を電子メディアに移植する段階
※「2.0」というのはICTの超大衆化なので、電子黒板やネット検索などはEducation2.0とはいえない。
※ かつては歴史年表を丸暗記して歴史を覚えたが、今はネットですぐに検索できるからすべて暗記する必要はなくなる。教育の内容が変化する。
〇 新しい教師のスタイル
・対話型授業
・発見形授業
・協働の後押し
・授業のカスタマイズ
〇 Education2.0に応用可能な技術
・ブログ
・テレ・コラボレーション
・フォクソノミー (子どもたちが勧める本をフォクソノミーで)
・ソーシャル・オーバック (「この本を借りた人は、こんな本も借りています」amazon方式)
4 司書教諭の対応 (放送大学で詳しく講義中だそうです)
※ 断片的な情報はネットでワンクリックで取り出せるが、知識は体系的なものである。
情報は知恵となって身について、はじめて生きる力となる。
<感想>
Education2.0どころか、Web2.0も全く知らないネット音痴なので、いちばんわからなさそうな講座を選んでみました。
初心者向けにインターネットの始まりから説明していただけたので、ありがたかったです。
授業や教師のスタイルの変化は、フィンランド教育についての福田誠治先生の講演内容に通じるところがあるなあと思いました。
今後、電子メディアがもっともっと学校に入ってくるのは当然の流れかと思いますが、教科書はやっぱり紙媒体がいいと思います。