遊asobu☆による保育士向上委員会

子育て中の方や、これからの保育士の方々のためになる、発達や保育ブログ、他バドミントン練習日記など。

新人保育士さんのために 発達支援センターの仕事と魅力について

2024年05月22日 | 保育のお仕事

こんにちは☺ 保育士の地位と保育の向上がしたい!保育士向上委員会ブログです。

 

 

保育士資格を取得された皆様、おめでとうございます!!

 

次回も保育士試験に挑戦される方、今は一度ゆっくり休んで、エネルギーをためてまた頑張ってください!

 

ここでは保育現場のお仕事の紹介を私の経験からさせて頂きたいと思います。

 

〈発達凸凹と定型的発達との違いは?!〉

 

【保育のねらい(発達凸凹)】子どもの定型的な発達と発達凸凹の違いとは?

【保育のねらい(発達凸凹)】子どもの定型的な発達と発達凸凹の違いとは?

新人保育士の方のために、子どもの定型的な発達と発達凸凹の違いについて簡単に書きました。

子どものみかた

 

 

 


昔は療育センターやセンターとも呼んでいましたが、児童発達支援センターの仕事を紹介いたします。

 

まずは、重度の肢体不自由児クラスでの仕事ですが、


当時、私は何も経験のない状態でしたので、最初はかなり大変な思いをしましたが、徐々に楽しさや個性的な子どもたちのかわいさに魅了されていきました


療育の醍醐味だなあと思うまでになったり!?

 

働き始めた時は、学童クラブの経験しかなかったので、いきなり肢体不自由児クラスは今考えるとかなり無謀だったなあと思ったりもします汗


〈仕事内容〉

・送迎バスによる各ご家庭の最寄りの場所へお迎え、お送り

・登園後、体操やストレッチ PT(理学療法士の先生中心に教えてもらいながら)の指導の下に

・水分補給やおやつ

・朝の会(あいさつ、お歌、手遊び、絵本、名前呼び、寒風摩擦(ストレッチやマッサージ)今日の予定など)

・設定遊びなど

・昼食

・ホールなどで自由遊び

・終わりの会(絵本、手遊び、名前呼び、お歌、あいさつなど)


【具体内容】
まず、朝に支援センターや別の駐車場から出発してマイクロバスでご自宅にお迎えにあがります。 

母子で通園したり、子ども単独で通園したり、家族の方が直接、車なんかで通園してこられたりいたします。 それは子ども自身の状態によるところが大きかったと思います。必要な支援のタイプや障害の程度の違いですね。


登園後は体操したり、ストレッチをして体をほぐします そして水分補給やおトイレを定時にして、保育所のように毎日の設定遊びや行事をおこないます♪


また、食事やトイレトレーニングも大切な支援になります。スプーンやフォーク、お箸の持ち方や使い方、食事の姿勢や食べ方を1対1や1対2で支援していました。それもあまり完璧にやりすぎると、食事自体が嫌なものになったりすると本末転倒なので、さじ加減が難しかったり… 食事は好きでも、スムーズに速く食べるのが難しい場合がありますので、こちらの気持ちの余裕が大切です。

一日の楽しみであるはずの食事と、食べ方を身につけるのとバランスをとりつつ支援することになります。


この国のお箸という文化笑 結構難しいんですよね、障害のある子どもには… 


手づかみで食べる国に生まれていたら、問題なし!なんだけども、残念ながらこの国はハードルの高いお箸を使わなくちゃいけない文化で!  

あとは世間の目と言いますか、障害受容ですよね。ファミレスなんかで手づかみで食べていても、あー、そういうことねっ!ってくらいになるといいのですが、そうじゃないので、親御さんはどうしても食器を使ってほしい!と考えられます。

うーん、外で食事をとること一つとっても、世間の無理解は障害のある人の生活にとっては、大きな壁なんです。


トイレについては、その子ども一人ひとりのやりやすい方法を探りつつ、便器自体の形状を体に合わせて手作りするということもあったりで、実はなかなか大変なんです、これが。

でもトイレが成功した時のあの感激!! 保護者さんと一緒に大感動! 一度味わってください笑


設定遊びは私のセンターでは毎日2種類していました。 肢体不自由児ですので、達成感を意識して、部分的な参加や最初の部分や終わりの部分のみの参加であったり、支援をしつつ全体に参加したりといった感じです。 

 

内容は保育所などと同じような遊びも多いですが、肢体不自由児の場合は、感覚統合的な体全体を大きく使うようなダイナミックな遊びが多くなります。

バランスボールに支援者に支えられながらのったり、大型のブランコにゆったり揺れたり、バスタオルに寝ころんで揺らされたりして遊びます。いわゆる、はしごや平均台のような、サーキット遊びは難しくなります。

遊びそのものが、そのまま肢体不自由児にとってのリハビリや支援につながるようなイメージです☆ 

遊びの中で、体を動かすこと、友達を意識すること、返事や挨拶をすることやルールを意識することなど、遊び自体が子どもの成長発達のきっかけになるという感じです。



それが療育と言ってもいいかもです☆ 

 

そこは定型発達児の保育と同じかもしれません。


軽度の発達障害のクラスになると、幼稚園のような勉強的要素も入ってきますが、基本は遊びが中心で、いかに子どもが遊びを主体的に潜在能力を発揮して参加できるか、というところが支援員の見せ所です!


他には遊動円木に乗ったり、ボールプール、粘土遊びやスライムの感覚遊びなんかも大好きな子が多いです。


またおやつ作りや工作もおこないました。肢体不自由児でもやるんです笑 

障害のある子どもにはかなり?!頑張ってもらわないと難しいものもありましたが、支援者が支援するところ、子どもが頑張るところを考えるのが難しいのですが、とても重要な仕事です。


私は当時非常に甘い支援員でしたので汗、嫌なら参加しなくてもいいよ!なんて考えがあり、ある意味では成長発達にとって大切で必要なことは何だろう?!と深く考えるようになりました。

それが今でもいい経験になっていると思っています。

 

子どもに対して受容や共感のみでも大丈夫?!子どもと深く関係性を築いた支援者として、他に何かプラスアルファの支援をしなくちゃいけないんじゃないかとか悩み、葛藤するようになりました。


アレコレ悩みつつ、試行錯誤しながら療育をしていくうちに、こちらの支援方法や声かけで子どもを前向きに気持ちをのせることがひじょーーに大事なんだなあって思うようになりました笑


若かったなあ汗



でもでも、発達支援センターの子どもたちは、ある意味では定型発達の子どもたちよりも努力しているところがあります。 それは認めてあげたい! あと、もっと認めてあげてほしい!!


どうしても、保護者の方や支援者は、この子はこういうところに不自由さがあり、定型発達の子どもと比べると克服するべきところなんだという見方になりがちで。。

何々することは不可、何々することに難アリみたいな評価ですね。だから定型発達の子どもよりも努力しないといけない!みたいなね、、



それが自立に向けて支援が必要な子どもの見方であり、仕事なんだと。



それは違うんじゃないのか?って 。もっとなんというか、障害のある状態で生まれてきたこと自体を認めてあげたい!というかね。


発達支援センターの子どもたちは毎日のように、作業療法や理学療法、言語訓練などを受けていたりします。

そういう訓練を受けることが運営面で補完する役割になっているところもありますが、子どもたちは泣きながらでも必死に頑張っていることもあり、そんな一生懸命頑張る姿を見ると、定型発達の子どもたちよりも頑張る必要などないし、定型発達に近づかないといけない!って考えは違うと、今でも思います。


当然、保護者としての考えはまた違っていたりします。かなり厳しくて少しくらいストレスになってもいいから、訓練などををしっかりさせてほしい!将来のために!という想いが強かったり。 


やっぱり当事者の親御さんになると、将来を考えて、少しでも自分で出来ることを!って思うもんだと思います。

それは否定できない。


でもでも、訓練によってすべてが改善されるわけじゃなく、生まれてからずっと変わらないところがあるなら、それはその子ども自身であり、その子どもの一部であるって思ったりします。



それがたとえ障害があっても、一人の人間として、人格や主体性を認めるってことじゃないかなって。



なので、障害受容って支援者のみじゃなくて、社会全体が意識しないといけないものだと思います。

〈本当に障害のある人は居ない方がいいのか?!〉

 

【保育のねらい(特別支援)】障がいのある人が居ない社会は本当にいい社会なのか?

【保育のねらい(特別支援)】障がいのある人が居ない社会は本当にいい社会なのか?

障害のある人が居ない社会の方が本当にいい社会なのかを考えてみました。

子どものみかた

 

 




保護者に対しては、お子さんへの想いは特別なので、あまり強くは言えないけれど、支援する側はそれも込みで、保護者に対しても気持ちに寄り添って支援しないといけないと思います。



〈魅力〉
魅力はなんといっても成長発達を間近で感じられること! 少しずつ立ったり、歩いたり、また言葉が出たりと何かができるようになるって本当に凄いことで、大人になると目に見えて成長することってなかなかないことですし、、、 




感動的です!!




成長発達を支援し、それを身近に感じる、、、






それは定型発達であるとか非定型発達であるとかは関係なく、保育の魅力ですよね☆






小さなことかもしれないけど、そんな変化に日々気付くことができればできるほど、感動できますし、やりがいもあります!

 

今回は肢体不自由児クラスの事を書きましたが別に発達障害児の支援もあらためて書くかも、、

 

〈発達凸凹や発達障害など、困っている子どもの支援方法集 ここま〉

 

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(子どもが困らない世界)ここま

 

 

 

もしご希望があれば書くかな?苦笑

 

いつか。

 

ご意見ご感想等ございましたらコメントでよろしくお願いいたします。もし共感するところがございましたら、いいね!も頂けたらとても励みになります☆

 

 



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国試保育士遊asobu☆



保育のお仕事紹介! 児童館の仕事の内容と魅力について

2022年10月11日 | 保育のお仕事

私自身、元児童館の児童厚生員だったわけですが、

児童館の仕事が大好きなんです!

 

いまだに笑

 

児童館職員のことを遊びを指導するものと呼んだりします。

 

誰がつけたのかわかりませんが、この肩書が私は好きです。

 

そして、このブログ自体も、全ての児童が対象の児童館職員の立場として書きたい!!!という想いもあります。

 

私自身はいくつかの子どもの施設を経験しているのですが、やっぱり児童館は素敵!だったなあと今でも思ったりします。 


その理由はというと…



まず児童館は、

1,0~18歳のすべての児童が対象であること(障害があるかないか関係なく、社会的養護が必要な子ども、親、親の予備軍の中高生などを対象に出来ます)

2,児童福祉においては自由度が高い!

3,地域のニーズに合わせて無限に事業を企画出来る!


〈規模の違い〉

まず児童館には規模の違うところもありますが、大型児童館の場合はどちらかというとテーマパークに近くて、好奇心を満たしたり、非現実体験で感受性を豊かにするというような目的になるのかな?って

一方、小型の児童館は地域密着で、親近感があって児童なら誰でも気軽に利用できるってところが魅力ではないでしょうか


〈お仕事内容〉

大型児童館はイベント企画運営や遊具管理、入場者管理なんかが仕事になるのかな? 働いたことはないけれど、一度自らのスキルアップ!のために遊びに行きましたが、大型も一度にたくさんの子どもたちを対象に夢を売るような大きなイベントが出来るところが魅力的だなと。 でも職員になるとなると、かなりの競争率だろうという想像ができますよね。 

数年に1度程度は求人があるようですが。


私がお世話になった児童館は、地域密着の学童と一体型の小型児童館で、午前中は主に乳幼児親子のイベントを中心に、午後は学童クラブなどの小学生中心に行事を企画していました。


学童クラブについては、詳しくまた触れる機会があればと思いますが、学童クラブと児童館の統合型が多いのではないでしょうか。 理想は学童クラブの子ども達とその他の子ども達が別々に過ごせたり、別々の企画が出来るほうが、対象を絞って企画ができるのでいいと思います。 それには児童館の構造が問題であったりしますが。


午前中の行事は乳幼児親子対象に設定遊びをしたり、母親、父親教室を開催して子育ての悩みを共有したり、手作り、クッキング、ヨガなどのサークル活動を支援したりなんかしていました。 

また近くの保育所と交流合同企画で設定遊びをしたりもありました☆

午後は学童クラブ中心になりますが、その他の子どものためにもおやつやてづくりおもちゃを作ったり、長期休暇中にはお出かけ行事として、キャンプや映画鑑賞、遠足も楽しい行事でした。



最近の傾向としては、開館時間を延長して、中高生ももっと利用してもらえるように、パソコン教室を開いたり、宿題をする場所の提供などの居場所作りをしているところもあるようです。 でも私の印象としては、児童館という構造の問題や小学生中心の環境になっているところ、また仮に小学生と中高生が一緒に過ごすことになると、それなりの管理面の問題や企画を立てても難しい面がたくさんあるように思えます。


結局、児童館での中高生支援はかなりの工夫が必要ではないかな ?


中高生対象の企画として以前からやられていることで、乳幼児親子と中高生と一緒に遊んだり、子どもを抱っこする経験をしてもらって、子育ての楽しさ、すばらしさを伝えるなんかは、これからもやられる定番の企画だったりします。



0~18歳のすべての児童が対象の児童福祉施設は児童館だけ!なので、工夫次第で無限の可能性があると思います これが絶対的な魅力です!



そして、これは個人的なのですが、児童館は児童虐待を防ぐことができる!!!と考えていたりします。


それはなぜか?


虐待は人付き合いが苦手であったり、親戚づきあいもなかったり、離婚したりで子育てにおける支援もなく、孤独に子どもと向き合っている親子に起きたりいたします。 それに貧困がからむと、ますます深刻になります。 


なので、児童館を気軽に利用してもらうことで、職員と世間話をしたりする中で、悩みを打ち明けたり、子育てにおけるストレスを解消していただいたりで、少しでも支援することで気持ちの面で余裕を持ってもらえるかなーなんて思ったり。 


また経済的な面で苦しい家庭には、福祉の情報も提供できたり、母親クラブ、父親クラブなんかに参加してもらって、横のつながりを作って悩みを共有できることで、気が楽になることもあるかなと思ったりもします。 そういうところは保育所などよりも、敷居が低く、利用しやすいんじゃないかなって。



児童館のお仕事はとても魅力的なのですが、毎日行事があってとても忙しかったりするのですが、休みも少なく、お給料も多いとは言えないところが、もっとも大きな問題ではないかなと涙


もっと行政側にも世間的にも重要な社会資源として児童館を認めてもらう必要があるんでしょうね…

 

以前に書いた記事にプラスすると、、

 

子ども食堂を企画したり、事業をしてもらう場所にして頂いたりということも出来ますし、

 

児童館は児童福祉の課題を予防することが出来る、唯一の児童福祉施設だと思います。

 

先ほど書かせていただいた、虐待を防ぐということもそうですし、障害のある子どもや社会的養護の必要な子どもの素の状態に触れることが出来ます。児童館に来る子どもたちは、先生の前でもない、親の前でもない、友達の前でもないありのままの姿を職員にぶつけてきます。 それを受け止め、背景を知りながら、子どものニーズにこたえることが出来るのは児童館しかないのではないでしょうか。

 

児童福祉の課題を予防的に解決できる施設なのに、その重要性がイマイチ伝わっていないことと、それくらい重要な任務を課されている児童厚生員のお給料がとても少ないというのは、どうにかならないものかなって歯痒い気持ちです。

 

 

asobu☆

 

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