ヨット屋のブログです

ヨットを造ったりヨットに乗ったりします
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中島 大浦港

2017-03-18 10:34:47 | 日記

 

昨日朝井さんからSanday2で大浦へ行くが来ないかと電話があり行く事にした

ほとんど風はなくてエンジンのテストランという感じだった

朝井さんは何度も黒鯛(チヌ)に手銛が刺さりながら逃げられ悔しがったが
そこは料理人用意してきたイノシシ肉で美味しい鍋料理を作って振る舞ってくれる

僕はもっぱらシャトルシェフでご飯炊きとお湯を沸かしてお茶を入れる役目
それと終わった後の皿洗いは古いタンクの水を使うのに丁度よい役目だった

そのまま大浦泊まり 今朝は寒さで04:00に目が覚め
湯たんぽを入れて二度寝

06:30頃に起きだして昨日の残りで朝のおかゆを作ってくれる

朝食の後直ぐに柳原へ帰る

帰りには何時も通る野忽那島(のぐつなじま)最北端の小さい島が怪獣に見えた

左が頭で2つコブがあり右には尻尾まで付いている
見る角度によってゴジラが伏せをしている様にも見える


手が届かない

2017-03-17 05:48:29 | 日記

 

アルページュ30 壊れたバウパルピットを取り替えないといけないのに
船首先端にアンカーウェルがあり潜り込んでも狭くて入って行けずナットに手が届かない

悩んだ末にアンカーウェル先端の左右に穴を開けて手を入れバウパルピットの止めネジを緩めた

どうしてこんな事になるかというと もう40年近く前の船なのに
アンカーウェルもバウパルピットもクリートもデッキに取りつける部品は全て先に取りつけてから
ハル(船体)とデッキを張り付けて居るので後からでは手が届かない所が出来た訳だ

修理の時は困るが部品取付はデッキだけの時だと圧倒的に楽で早くなるはずだ

アンカーウェル先端両サイドの穴は120ミリホールソーを新しく買った
それとあまりに距離がないのでアングルドリル(チャック部分が直角に曲がった特殊なドリル)を探し出した
滅多に使う事はないので何処かへしまい忘れていた

これで一件落着 事故で折れ曲がったバウパルピットを取り外す事が出来た

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縁回し

2017-03-16 07:39:52 | 日記

 

「KAZAHAYA」というアンカレッジ・マリーナにある木造デイセーラー

イタリアで製造されただけあり船内塗りはツヤ消しマホガニーで統一されきれいです

同じ色合いのマホガニーを探して加工し何度もウレタンを塗り重ね導管の跡をウレタンで埋めます
そして最後の塗りは周りと同じ程度の5分艶消しで塗りました

角の部分を45度の止め仕上げにしないのはゴミが角に溜まらない様にするためです

一度乗せていただきましたが機走も帆走も軽くて圧倒的に速い船です
デイセーラーだから余分なものは何も積んでいません
ディンギーのお化けという感じの大きさや走りです

瀬戸内海の何所にも帰港しない日帰りセーリングには適しているかも知れません

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HARKENジブファーラー

2017-03-15 05:05:02 | 日記

 

モーターボートに衝突されて壊れたハーケンジブファーラー マーク3

バウパルピットもグシャグシャに壊れそれを取り外すのも一苦労だった

あまりの衝撃で六角ボルトが緩まずサンダーで切る

ハーケンはジブファーラーの代名詞の様なしっかりした会社で
小さい部品も単品で取り寄せることができるそうだ

傷んでいる部分をアセンブリーで買う事にした



ジブファーラー

2017-03-14 06:15:37 | 日記

 

ディンギー用のジブファーラー

ファーリングドラムの巻き取りロープが片寄って巻けてしまい固まって動かなくなるので
ファーラーの下にステンレス板を取付リード用のアイを固定した

これで大分改善されて巻き取りロープは中央当たりに巻けるようになった

クルーザーの大きいセールにディンギーのファーリングシステムを使っている人は少ないと思うが
今のところ問題無く役に立っている

風が強くなれば直ぐにも巻き取りインナージブにしようと考えている

以前のニュージーランド往復航海ではほとんどインナージブばかりで走り
何時ももう少し大きいセールが欲しいなと思っていた

ライトジェノアを使えなかったのは風が強くなってきた時に降ろすのが難しくなるからで
ファーリングだと問題無くサッと巻き取れるので使えると思う


岩手出身の女性

2017-03-13 08:15:55 | 日記

 

岩手県花巻出身の美大生がやってきた

今週は連れ合いと3人で御手洗港(みたらいこう)へ行った

先に42フィートのアメリカ フロリダから来たというヨットが停泊していた
桟橋の真ん中に止まっていたので少し移動してもらい「花丸」は桟橋の先に着けた

御手洗の古い町中を散策して日本中から古い時計の修理依頼が来るという時計屋の前にも来た

岩手の女性は「海」さんという名前で
ヨットを自分で作ってそれに乗り日本一周をしたいそうだ

まともに乗れる船を作るには10年はかかる
そんなのをしていると身体に良くないし婚期を逃す恐れが大いにある
やめなさいと言うアドバイスをした

僕が御世話になったヨット大工の頭領も岩手県出身
彼女も岩手県出身だそうだが全く訛りがない言葉をしゃべった

僕の伊予弁は何所へ行っても変わらない


プロペラ研き

2017-03-12 06:47:12 | 日記

 

アルページュという30フィートのヨット
プロペラを磨いて欲しいと言うのでサンダーに真鍮のワイヤーブラシを取りつけて磨きました

真鍮ワイヤーは直ぐに磨り減って短くなりますが
ステンレスや鉄のワイヤーブラシだとプロペラが傷だらけになるからです

サンダーでワイヤーブラシを使う時はワイヤーが抜け落ちると危険なので必ず保護眼鏡をかけます

ダイヤーーー380
ピッチーーー320
の刻印が見えて来ました

電蝕も全く無くてきれいでまだまだ使えるプロペラでした

きれいに磨いた後ペラクリンの3液性下地エポキシを乾くのを待っては何度も塗り重ね

後は海草やフジツボやカキなどがプロペラに取り付いた時にプロペラを回すことで引きはがす
ブヨブヨするシリコンよりもっと柔らかいペラクリンの主剤を毎回1日置いて硬化するのを待ちながら3回塗り重ねます


バウスプリット先端

2017-03-11 03:30:56 | 日記

 

「花丸」の2.1メートルあるバウスプリット先端です

一番前にはデッドアイで8ミリフォア-ステーを締め込んでいます

次はファーリングジブです
ディンギー(小型ヨット)用のファーリングシステムでアルミの芯が無くセールのラフにワイヤーがあり
そのままワイヤーを回転させて巻き込みます(宇和島の徳田さんに頂いた物です)

フォア-ステーと一緒に巻き込む恐れがあるので少しジブハリヤードのテンションを緩めてあります

タック部分はバウスプリット先端まで行かなくてもテークルでデッキから張り出したり取りこんだり出来る様になって居ます

このファーリングシステムを採用するまでは面倒なので滅多にジェノアジブは上げず
ほとんどインナージブばかりで走っていました(インナージブは上げっぱなしだったので紫外線に一番にやられました)

ところがファーリングジブにしてからはジブセールの展開が楽になったので
インナージブはほとんど張らなくなりジェノアジブが主力になりました

外洋でもそのやり方が通用するかどうか解りませんが
対応できる風力できちんと天候の予測ができる時は出来るだけジェノアジブセールで行きたいと思います

風力が上がってきたら巻き取れなくなる恐れがあります

追っ手にしておいてメインセールの風下に入れ風を抜けば一気に巻き取ることができます
あまり危険なことをやりたくはないのですがいよいよとなったらその手を使います

それも波が高くうねりのある外洋で通用するかどうか試してみます


オークレット26

2017-03-10 03:31:17 | 日記

 

愛媛県西予市三瓶と言うところに停泊しているオークレット26

メインセールとスタックバックとジブセールをセットしに行きました

以前のセールやセールカバーが随分くたびれていたのでまるで新艇のように見えます

ヨットはセールで走ります やっぱりセールは新しくなくてはいけないものですね
隣に漁船を泊めている漁師のおじさんが見違えるように良くなったと褒めてくれました

ビミニトップもオーナー自ら制作中です
今年の夏は何所へ行かれるのでしょう楽しみです


シャックル回り止め

2017-03-09 05:28:26 | 日記

 

マストを支えるワイヤーはチェーンプレートというしっかりしたステンレスの板にシャックルで止めてあります

シャックルは振動すると緩んでくることもあるのでシャックルピンの穴に銅線を通して固定し回り止めにします

どのヨットにも沢山のシャックルがありますが回り止めの銅線をやっている船は滅多にいません

航海中は朝起きると先ずデッキをぐるっと回ってシャックルやブロック(滑車)やシート(ロープ)などを点検します
シャックルに回り止め銅線をしているだけで随分点検が楽になります
銅線を見ればシャックルピンが緩んだかどうか一目で解るからです

目で見て音で聞いて触ってみて匂いをかいで舐めてみてと五感を使って危険を察知するのがヨット乗り
長距離航海をしていると五感が研ぎ澄まされ第六感というのもあるなかなという感覚になる事もある

しかし僕は霊的なもを信じる方ではなくマメに整備をし航海術をセオリー通りに使う事で生き延びてきた航海者だ

シーマンシップとは精神の問題ではなく海で生き残る為の一つ一つの技術だという