ヨット屋のブログです

ヨットを造ったりヨットに乗ったりします
http://ikegawa-yacht.com/

ドッグハウスビーム

2010-10-31 06:34:54 | 日記




ドッグハウスビーム後ろから3本分をドッグハウスコーミングの上端を切りかいで固定

昨日はヨット工作教室が終わって少し飲み過ぎたので起きるのが遅くなった

船内マストサポートにウレタン塗りの後
ドッグハウスビームの固定にかかる

後ろ側二本は入り口スライドハッチのため左右が繋がっていなくて
ビーム積層型を当てて角度を決め切りかぎを作る

マストが来る部分をマスト計測のため先に造る必要があり
マストサポートとその天井側補強材を作らねばならない

今日は日曜日だし気分転換で「花丸」に行くことにした
昨日は台風の大風で堀江湾も真っ白な波があったが今日は凪みたいだ



木栓錐(もくせんぎり)

2010-10-30 10:08:36 | 日記



木栓錐セット

上の二つは30年以上使った古いもの
買った当時はほとんど何所にも無くてわざわざ横浜のネジ屋さんへ行って買った
値段も非常に高かった

下の二つは通販で買ったもので値段も安く切れ味も良い
ほんの少し埋め木のサイズが違う

これで僕は4つ違うサイズの木栓を使えることになった

それ以外にどんなサイズの木栓でも手作りできる木栓削りだしの治具を作っている
但しそのやり方で作った木栓は時間がかかり大変な値段になる

最近は家具屋さんや大工さんの世界でも木栓を使うようになり
木栓錐も安くなったものだ



フレーム部品の型

2010-10-29 06:59:29 | 日記



実際に一つのフレームを作る為に

左右のシアーを結んだデッキビーム
シアーから第二チャインまでの材料 左右分
第二チャインから第一チャインまでの材料 左右分
第一チャイン左右を結んだ材料

これらの型が必要になる

一つのフレームごとに型を作りまとめたものが写真のマイラー紙(型用フィルム)

全ての部品の型を作り終えた
今日は実際の船造りを教える
必要材料の拾い出し
船台造り
フレーム造り
センターボードケースやラダー等各部品の作り方
そしてそれらを船台に建て並べる方法
外板を張る方法
そして塗りと最後の仕上げ

マストやブームの作り方

部品の仕入れ先や取りつけ方法

いよいよ今日はヨット造りを完全に解って帰ってもらう
本当に作るか作らないかは本人次第
今回の生徒さんKさんは木工が出来るので帰ったら直ぐに始めるでしょう

希望が持ちにくい今の時代だからこそ最高に苦しくて楽しいヨット造りは値打ちがあると思う



ステーションラインを型紙に写す

2010-10-28 05:44:26 | 日記




船を輪切りにしたところのステーションラインをマイラー紙という型紙に写す
マイラー紙は型取り専用のフイルムで湿度や温度に対する伸び縮みが非常に少ない

センターラインで反転させて反対側にも同じラインを写すと
左右対称のステーションラインが出来上がる

船尾から始まり実際にフレームを作る部分のステーションにフレームの形を書き入れ
一つ一つの部材をマイラー紙に写してハサミで切り出す

そうして出来た型紙を実際にフレーム厚味の木に罫書きを入れて部材としての木を切り出す
それらを組み立てて各ステーションのフレームが出来る

言葉で言うのは簡単だがこの現図描きという仕事は腰痛持ちには耐えがたい仕事だ
世界共通で小型船の船大工には腰痛持ちが多いというのは現図描きから来ているのかもしれない
それでも頭領だけがやれる現図描きを飛ばして船造りをすることは出来ない

現図描きの仕事を身につければどんな船でも図面さえあれば作る事が出来るようになる

ドッグハウスビーム

2010-10-27 05:30:55 | 日記



昨日出来上がったドッグハウスの一番長いビームを乗せてみるが
今までのケヤキと違うので色が黄色い
どうしたものかと思案中

雨が降り湿度が高く気温が下がりエポキシ接着には最悪の季節が始まる
出来るだけ早くマストサポートが来る部分天井ビーム間補強をやりたい
昨日は一晩中大風が吹いていたので大分湿度が下がってはいる

今日は材料を木取りして接着準備を済ませたいものだ
ヨット工作教室と同時進行というのは時間がとりにくい



「ヨット工作教室」ステーション現図

2010-10-26 05:31:16 | 日記




平面図・側面図との整合性を見ながら船を輪切りにしたステーション現図を描く

一つの碁盤の目の上に三つの現図を重ねて描かないと現図が正しく書けているかどうか確認できないので
だんだん線が重なり複雑で見にくいものになってきた

写真はステーション現図でこの現図の上でフレーム材を組み立て接着する大切な現図

昨日で現図を引き始めて3日経った
今日は4日目おそらくこのペースだとステーション現図は今日描き終えるだろう

後はステム材・センターボードケース・センターボード・ラダー・ラダーキャップ等小物の図面が残っている
そして現図を元に実際の木を切り出すための型を作る

頭の中で何度も何度も実際に船を作る手順を考え
家に帰って船造りを始める道筋が立てばヨット工作教室の第一段階「現図描き」は終了と言う事になる



平面図と側面図

2010-10-25 05:37:41 | 日記



ヨット工作教室

二日間で平面図と側面図が終了した
受講生のKさんは大工さんで墨を打つ技術や墨差しを使って線を引く技術などは出来ている

1日目は僕も図面のオフセット数字を読んだりして少し手伝ったが
昨日は見ているだけにした

二日目で側面図と平面図は出来上がった
今日は船を輪切りにしたステーションラインというのを書く事になる

その後舵やセンターボードやセンターボードケースなどの部品の図面を書き入れ
そしていよいよ実際に船を作る木を切るための型作りに入る

もしかすると一週間はかからないかなと言う猛スピードで現図が仕上がっている
途中腰痛で立てなくならないければ良いがと思う



ビーム積層型

2010-10-23 05:29:02 | 日記




ドッグハウス天井ビーム左右が繋がっている一番長いビームを新しく積層

昨日は作業台にビーム積層型をビス止めし
新しく買ったケヤキ材を仮留めまでやったが夕方まで湿度が下がりきらなかった

今日から1週間ヨット工作教室を開講

生徒さんは大阪の大工さんで現図書き以外の木工に関しては教える必要は無いと思う
大工さんが出来ないのは接着や塗りのエポキシを扱う仕事だろう

現図書きは必ず腰痛になるつらい仕事だが一週間頑張ってもらう事になる

夢を見るのが難しいご時世だからヨット工作は面白いと思う



ドッグハウスビーム

2010-10-22 05:49:13 | 日記



ドッグハウス天井ビームとドッグハウスコーミングの接点仕口を変えたので
全体を一つずつ前にずらし一番前のものは没にする

木ネジとエポキシ接着による本取り付けは後になるがこれでほぼ組み上がった

最後の一本繋ぎビーム曲線の積層型に沿わせて後から買ったケヤキで新しく作る
その後方に入り口があるので左右が繋がっていないビームが2本分あり
まだ取りつけていないビームは合計3本分となる

マストを作るための計測を来月中旬と決めたので

フレーム間埋め木とその下にフレーム繋ぎ支えを入れ
マストサポートを入れ
前部デッキを張ってその上にマストステップを置く台を作るまでを急ぐ事にする



船を水平に固定し直す

2010-10-21 04:04:20 | 日記


4個のチェーンブロックで吊り上げたり降ろしたりして
船台に木を当てて固定し船を水平に据え直す

3点吊りならそうでもないだろうが4点を上下させて水平を出すのは時間がかかった

デッキビームをドッグハウスコーミングに合わせるための凹みをノミで彫る
船首側3本を入れる事が出来た
ずっとかがみ込んだ仕事なので又もや腰がおかしい

沢山入れた埋め木の先を飛ばして平滑な面を作るのに
木に沿わせて柔らかく曲がる ノコ歯にアサリのないノコが大活躍
困ったら新しい道具が生まれてくるんだなあと感心する

昔は木の目を読んでノミで何度もはつり飛ばしていたものだ