仏典、聖書、ジョージ・アダムスキー氏により伝えられた宇宙精神文明(空=言葉=天の父=宇宙の英知=真如=法・ダルマ=灯明)

ワクチン薬害、祈りの科学的研究、人体構成分子によるオーソモレキュラー医学、医学の大罪、太陽系惑星文明の科学的証拠

大橋眞 徳島大学 名誉教授 コロナ・プランデミックとオンデマンド感染症

2021年09月12日 15時59分32秒 | ビル・ゲイツ/コロナ/WHO

大橋眞 徳島大学 名誉教授 コロナ・プランデミックとオンデマンド感染症

 

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AF%E3%80%81%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%8B-%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E9%A8%92%E5%8B%95%E3%81%AE%E7%9C%9F%E7%9B%B8%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%82%8B-%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%90%E3%82%AF%E3%83%87%E3%82%A3/dp/4990969626/ref=sr_1_4?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E5%A4%A7%E6%A9%8B+%E7%9C%9E&qid=1630984930&sr=8-4

コロナパンデミックは、本当か?: コロナ騒動の真相を探る

スチャリット バクディ (著), カリーナ ライス (著),

出版社 ‏ : ‎ 日曜社 (2020/11/20)

発売日 ‏ : ‎ 2020/11/20

 

ドイツ感染症学者の警告 反ロックダウンのバイブル『コロナパンデミックは、本当か?コロナ騒動の真相を探る』

ドイツ内務省の秘密報告書の著者2人、Sucharit Bhakdi博士とKarina Reiss博士が書かれたドイツ語の本『Corona Fehlalarm?: Daten, Fakten, Hintergründeコロナ誤警報?:データ、事実、背景』の邦訳が11月20日に発売。

タイトル『コロナパンデミックは、本当か? コロナ騒動の真相を探る』

監修: 大橋眞 徳島大学名誉教授(ネットで新型コロナの嘘と問題点を発信)

ドイツ、シュピーゲル誌でベストセラー第一位。反ロックダウン運動のバイブルになっている啓発の書。

大橋眞 徳島大学名誉教授によるPCR検査の問題点の解説も本に追加。

 

第1章の終わり64ページ(本の最初の20%)まで試し読みへのリンク

http://hanmoto.tameshiyo.me/9784990969622

 

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ブログ記事

2021/01/22追記 ドイツ感染症学者の警告 反ロックダウンのバイブル『コロナパンデミックは、本当か?コロナ騒動の真相を探る』

 

 ドイツ内務省の秘密報告書のマスコミ暴露に関しては次のブログ記事を参照

*この本『コロナパンデミックは、本当か? コロナ騒動の真相を探る』の著者のお二人は、ドイツ内務省が選んだドイツの10人の学者による秘密報告書の著者です。その科学的能力は、ドイツ政府が保証しています。(下の名簿の赤字の人物2人)

 

ブログ記事

1ドイツ内務省報告: コロナを「グローバルな誤警報」として非難

2ドイツ内務省報告: コロナを「グローバルな誤警報」として非難

 

『ドイツ内務省報告の幾つかの重要なメッセージは:

Covid-19の危険性は過大評価されていました。おそらく、新しいウイルスによってもたらされる危険が通常のレベルを超えたことはおそらくありません。

コロナで死亡する人々は、本質的に今年統計的に死亡する人々です。なぜなら、彼らは人生の終わりに達しており、弱体化した体はランダムな毎日のストレス(現在流通している約150のウイルスを含む)に対処できないからです。

世界中で、1年の4分の1以内に、2017/18年のインフルエンザの波の間の150万人の死亡[ドイツでは25,100人]と比較して、Covid-19による死亡は25万人を超えていません。

危険は明らかに他の多くのウイルスのそれよりも大きくありません。 これが誤った警告以上のものであるという証拠はありません(訳注:これは誤った警告以外の何物でもない)。

非難はこれらの線に沿って行くことができます:コロナ危機の間、国は偽のニュースの最大の生産者の一つであることを自ら証明しました。』

 

ドイツ内務省の93ページのレポートに関与した10人のドイツの科学者および医師(署名者)

by:

Prof. Dr. Sucharit Bhakdi, University Professor of Medical Microbiology (retired), University of Mainz

Dr. med. Gunter Frank, general practitioner, member of the permanent guidelines commission of the German Society for Family Medicine and General Medicine (DEGAM), Heidelberg

Prof. Dr. phil. Dr. rer. pole. Dipl.-Soz. Dr. Gunnar Heinsohn, Emeritus of Social Sciences at the University of Bremen

Prof. Dr. Stefan W. Hockertz, tpi consult GmbH, former director of the Institute for Experimental Pharmacology and Toxicology at the University Hospital Eppendorf

Prof. Dr. Dr. rer. nat. (USA) Andreas S. Lübbe, Medical Director of the MZG-Westphalia, chief physician at the Cecilien-Klinik

Prof. Dr. Karina Reiss, Department of Dermatology and Allergology University Hospital Schleswig-Holstein

Prof. Dr. Peter Schirmacher, professor of pathology, Heidelberg, member of the National Academy of Sciences Leopoldina

Prof. Dr. Andreas Sönnichsen, Deputy Curriculum Director of the Medical University of Vienna, Department of General Medicine and Family Medicine.

Dr. med. Til Uebel, resident general practitioner, specialist in general medicine, diabetology, emergency medicine, teaching physician at the Institute of General Medicine at the University of Würzburg, academic teaching practice at the University of Heidelberg

Prof. Dr. Dr. phil. Harald Walach, Prof. Medical University of Poznan, Dept. Pediatric Gastroenterology, visiting professor. University of Witten-Herdecke, Dept. Psychology- 4

 

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『コロナパンデミックは、本当か?: コロナ騒動の真相を探る』

の最後の部分

 

大橋 眞

監修者による補足 コロナ・ブランデミックとオンデマンド感染症

 

新型コロナウイルスが世界の人々の日常生活を一変させたのは、2020年春。毎年ほぼ同じような日常生活のサイクルがあり、決まった日には地域のイベントや全国レベルのイベントが行われてきた。このような何気ない日常生活であったが、今になって見ると、とてつもなく幸福な時代であったように思われる。 本書は、主にドイツで起こったコロナ騒動の実態が、かなり克明に描かれている。毎日の

 

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ようにテレビが、感染者数や死亡者数の累計を出して、人々を怖がらせたことや、数十万人の死亡予測のもとにロックダウンを実行したことなど、同じ顔触れの専門家が、あちこちの番組に登場して警告を発するなど、日本の場合と極めてよく似ている場面が数多く登場する。 遠く離れた国同士が、同じような仕組みで、コロナ騒動が推移していることは、偶然なのだろうか。

このように世界を駆け巡ったコロナ騒動とは、一体何なのか。これまで、全く経験しなかったような速さで、世界中にウイルスが蔓延した。その驚異的な速さで、感染拡大を続けるウイルスには、一体どのような秘密があるのか。重症の肺炎を引き起こすという恐ろしい一面があるが、ほとんどの人が感染しても無症状であり、しかも無症状の人が他の人に感染させるという謎のウイルス。多くの人々は、未知のウイルスに感染するのを恐れて、マスク姿での日常生活。恐ろしいウイルス感染を防ぐためとして、テレビはワクチンの宣伝に余念がない。

今回の騒動によって、PCR検査という耳慣れない検査が、一躍有名になった。

 

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PCR検査は、遺伝子を増やす検査であるというレベルの解説がされるが、その問題点について、大手メディアが取り上げることはない。PCR検査の特異度は99%と言われると、ウイルス検査で間違いのない診断が出来ると感じる人がほとんどであろう。PCR検査の問題点は、人々が信じ込んでしまうところにある。何が問題なのかを理解するには、その原理から考える必要があろう。

一般的に、病原体ウイルスの病原性は、ウイルスの増殖速度と正の相関がある。また、他の人への伝播力も、ウイルスの増殖速度と深い関係にある。したがって、病原性と伝播力は、比例関係に近いはずである。ウイルスは細胞の中でしか増殖できなので、もし速い速度で増殖するウイルスならば、細胞へのダメージも大きくなり、症状が出る。同時に大量のウイルスが細胞外に出て、他の人への感染源になる。今回のように、無症状の人が大量のウイルスをまき散らしているとするなら、一体どこでウイルスが増殖するのだろうか。あっという間に世界中に蔓延するにも関わらず、東京の満員電車では、クラスター感染を起こさない。また、国会議員や官僚などは感染しないという謎のウイルスである。

 

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今回のウイルスは、PCR検査によって、初めてその存在が明らかになる。もしかして、PCR検査が無ければ、存在すらわからないというレベルの大人しいウイルスではないのだろうか。いわゆる常在ウイルスである。一般的には、すべての生物にはウイルスが存在する。その多くが、特に病害性をもたないので、お互いに共生関係にある。多様な生物、微生物やウイルスが共存することにより、安定した生命系が保たれるのである。どこに、どのくらいの常在ウイルスがいるのかについての研究は、ほとんどされてこなかった。増殖速度の遅いウイルスは、培養も難しく、何の役に立つのかもわからないウイルスは、研究対象にならなかったのだ。

今回の新型コロナウイルスは、RNAをゲノムとしており、約3万の全塩基配列が、中国のグループにより、決定されている。重症の肺炎患者の肺の抽出液から、ウイルスをクローン化しないまま、次世代シークエンスを使って直接配列を決定したとされている。しかし、このゲノムを持ったウイルスがクローン化により、純化されたという報告はない。したがって、このゲノムを持ったウイルスが、本当に実存するのかについては不明である。

 

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また、このウイルスが武漢での重症肺炎を引き起こす犯人であるのか、あるいは感染していても無症状のまま、ウイルスをまき散らし、他の人に感染させるという、前代未聞の能力をもったウイルスなのかという実証実験はなされていない。動物への感染実験においても、病変部位から同じウイルスが核酸の塩基配列レベルで確認されたという報告はない。

このように、新型コロナウイルスは、コッホの4原則を満たさないばかりか、コッホの4原則の1項である、一定の病気に一定の病原体が存在するという確認も十分ではないのだ。このような謎のゲノム遺伝子との同一性を調べる目的で、PCR検査が行われている。しかし、PCR検査で増やしているのは、わずか100塩基ほどの長さの遺伝子であり、これは、ゲノム全体のおよそ300分の1に相当する。それ以外の領域の遺伝子は、全く見ていない。すなわち、全体の300分の1の領域についてみると、99%の特異性があるが、それ以外の300分の299の領域については、何の情報もないというととになる。全体の300分の1が同じだからと言って、全体が同じとは言えないはずである。それにも関わらず、PCR検査は、武漢発の新型コロナウイルスの遺伝子を検出してい

 

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ると確信的に思う専門家が多い。これは一体どうしたことだろうか。

この原因として、今回のウイルスは、これまで地球上に存在しなかった新しいウイルスであり、このウイルスの断片でも見つかれば、武漢発の新型コロナウイルスに違いがないという思い込みになるのかもしれない。これまでのウイルスの常識とあまりにかけ離れた性質を持っているというマスコミの情報に曝されると、PCRという近代兵器で、新型コロナ遺伝子の断片を見つけることが、臨床検査として有用であるという認識が、専門家だけでなく、政治家や一般の人々にも広がっているようだ。

しかし、これまでは、症状を起こさないウイルスの調査は、ほとんどされてこなかった。医学的に、重要度が低いためである。今回のPCRキットで増幅されるようなウイルスが、これまで日本を含む世界各地にいなかったということは言えない。だれも、調査していないから証拠がないというだけである。本来は、今回のPCR検査を広げる前に基礎調査をするべきだった。しかし、そのような時間的なゆとりがなかった。だから、全体の300分の1が、武漢発の新型コロナウイルスと一致するからという理由で、このウイルスが中国からやってきたとは、言い切れない。せめて、残りの300分の299の情報が必要である。

 

しかし、冷静になって考えてみると、今回のウイルスの特徴である、無症状の人が他の人への感染源になるという話も、PCRによって作られたのである。あっという間に世界を駆け巡ったというのも、PCRでしか確認できない現象である。ウイルスの動きを見ているわけではない。それぞれの地域間のウイルスの同一性も確認されていない。つまり、武漢発のウイルスが、世界中をあっという間に駆け巡ったという事実は、証明できていないのだ。今回の騒動は、すべてPCRによって作られたと言っても過言でない。

 

このように、PCR検査の問題点を指摘すると、PCR検査を徹底的にやるべきだと主張する人々から、PCR検査をやらないと感染拡大して取り返しがつかなくなるという批判が出てくる。しかし、この批判に関しては、PCR検査の第二の問題点を指摘する必要がある。それは、プライマー結合部位における遺伝子変異の問題だ。PCR検査において、プライマーという短い遺伝子を2本用いて、遺伝子の増幅反応をおこなう。プライマーの1本は、遺伝子と同じ配列、もう一方は遺伝子と結合する配列(相補的配列)である。この2本

 

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のプライマーは、1本当たり20塩基ほどの長さなので、2本で40塩基はどの長さになる。遺伝子のコドンは、3つの塩基で構成され、塩基はGATCの4種類があるので、64通りのコドンが存在する。これで3種のアミノ酸を決定するので、1アミノ酸あたり3種のコドンが存在する。プライマーの結合部位は、合わせて40塩基はどの長さなので、アミノ酸をコードすると考えると、3の13乗=150万通りのコドンが存在しうる。つまり、プライマー結合部位のアミノ酸配列に影響を及ばさない遺伝子変異(同義的置換)の可能性は、150万通りもある。プライマーの結合が厳密に行われる条件(99%の特異性)において、認識できるプライマーは1組しか存在しない。すなわち、残りの150万通りの遺伝子配列では、アミノ酸配列がまったく同じであっても、PCRでは遺伝子増幅が起こらないことになる。ウイルスの性質を全く変えない同義的変異は、遺伝子変異の大部分を占めており、RNAウイルスは、遺伝子変異が多いことで知られている。そのために、プライマー結合部位にも、遺伝子変異は、容赦なく起こり得るのだ。150万種類の変異体は、PCR検査では検出できないので、150万種の内の1つだけをPCR検査の対象としていることになる。

 

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例えて言うと、ザルを使って、バケツから水を汲もうとするようなものである。同義置換の変異体は、PCR検査では検出することが出来ないのだ。そのために、PCR検査の拡充が、感染拡大の防止策になるという考え方には、科学的な意味はない。結局のところ、膨大なお金を使って、PCRを使って検査をしても、なにもわからないのである。このようにPCR検査は、変異の多いRNAウイルスの存在を調べる臨床検査としての意味は全くないと言えよう。インフルやHIVも同様である。これらはすべて、PCR検査で ウイルスを検出することには、向いていないのである。

キャリー・マリスの「PCR検査は、感染症の診断に使うな」という伝説の言葉は、やはり正論なのだ。HIVのウイルス数をPCR で測定することは不可能である。また、HIVの病原性も本当にはわからない。もし、彼が生きていてくれたら、今回の騒動はなかっただろう。いつの間にか、300分の1の同一性が、全体の同一性を証明するものであり、150万分の1の変異体だけを調べるPCR検査が、危ない病原体(?)を検査するのに適切であると考えるのが常識になってしまった。確かにPCRは、素晴らしい発明であり、

 

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これによって、医学、分子生物学、遺伝子工学は、大きな発展を遂げた。しかし、いかに素晴らしい発明であっても、これを悪用する人間が出てくると、大惨事が起こるという歴史を刻んでいるのが、ノーベル賞であると言えるのではないだろうか。

本書においても、PCR検査では一定の割合で陽性者が出るととから、検査数の操作による感染拡大が、政治的な判断により行われているという指摘がある。まさにオンデマンド感染症というような、感染症の歴史に新しい項目が付け加えられる時を迎えているのだろうか。これまでは健常者がマスクをすることは、怪しい人であるという印象を与えていた。しかし、今では、マスクをしない人を怪しい人と思うようになった。これまでの常識が逆転したのであろうか。マスクは、感染防止としての役割よりも、このようなオンデマンド感染症の時代を生きる人類の象徴だろうか。

このような時代において、科学的な考え方を、子供たちにどのように伝えていくべきなのか。やはり基本に立ち返って、感染とは何か、というようなことを、考える機会が必要であろう。コッホの4原則は、そのようなときに、考え方の指標となるものだ。病原体というも

 

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のをきちっと確認することが、基本にあって、初めて感染症の定義が出来る。病原体が、体外から新たに体内に侵入して、増殖することにより、症状を表すのが感染症のはずである。

病原体の確認も出来ない、体内への侵入もわからない、増殖も定かでない、症状もない、ただPCR陽性というだけで、感染症と言えるのか。しかも、PCRは、300分の1が、中国の論文と同じというだけであり、その中国論文の遺伝子も、病原性もわからない、その実在もわからない。まさに、ミステリーである。科学とは程遠いところで、騒動が起こっているのだ。その渦中に置かれた子供たちに、本当の科学を教えることによって、何らかの解決策が見えてくるような気がする。感染症を科学の素材にすることによって、との騒動を見 直すきっかけができるだろう。

このようなことを考えていくと、今回問題にしているウイルスが、中国武漢で新しく発生したという証拠はどこにもないととがわかる。あの武漢で起こったとされる重症肺炎の人が 路上で次々と倒れるとか、病院において医療崩壊が起こり、病室に収容しきれない重症者が大部屋に寝かされている様子などを見せられて、これは今までにない大変な感染症が発生し

 

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たという危機感を、世界の人々が持った。やがて、武漢の病院に入院した一人の重症肺炎の患者から、コロナウイルスのゲノム遺伝子構造(SARS-COV-2)が決定され、WHOによりSARS-COV-2による感染症に対して、COVID-19という病名が命名された。日本では、このウイルスを新型コロナウイルスという名称で呼ぶことになった。しかし、このウイルスが元々 世界の他の地域で存在しなかったということを、だれも証明したことはないという事実に注目する必要があろう。正確には、PCRに反応するウイルスというべきかもしれない。もともと存在していたウイルスであるとすれば、あっという間に世界中に広まったという不思議さの謎がとける。今まで、注目されていなかっただけで、PCRを使うようになってと のウイルスが見つかったのに過ぎないのだ。新しく中国からやってきたのではなく、PCR という道具を使ってあたらしく発見したということではないだろうか。大した病原性もない ために、注目されることもなく、密かに人間と共生関係にあったウイルスなのだ。あっとい う間に広がるほどに感染力の強いウイルスであるという仮説に基づいて、無症状の人が知ら ず知らずのうちにウイルスをまき散らしてしまうから健常者もすべてマスクが必要とか、あ

 

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るいは子供の方が感染源になりやすいという理由で、子供にもマスクをさせるという奇妙な習慣が出来てしまった。

仮説は、実証実験をすることによって科学的証明になる。実証実験は、本当に健常者がウイルスをまき散らしているか、子供がウイルスをまき散らしているかなどを確かめるために、 実際にウイルス量を測定するという実験などが考えられる。しかし、一体だれがこのような 実証実験をしただろうか。PCR検査によってあちこちで陽性者が出たことや、あっとい う間に世界に広がったというPCR検査結果により、恐ろしく感染力の強いウイルスであ るという仮説が作られた。中国からドイツにビジネスで訪問した人と会議を共にした人が、 それぞれ後日に発症し、PCR検査の結果陽性になったことから、無症状の人が感染源に なるという仮説がつくられた。しかし誰も、ウイルスを測定して無症状の人がウイルスをま き散らしているという実験結果を出した人はいない。仮説に過ぎない無症状者が感染源にな るという話を、科学的根拠がすでに証明されたものと誤解している人があまりに多いのであ る。仮説は、実証実験をしないと科学的証明にならない。

 

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今回問題となっているウイルスが、もともと世界各地にいたものであるのなら、マスクや ソーシャルディスタンスなどは、全くナンセンスであるのは自明である。ワクチンなど論外 である。これまで、何の問題もなく生活をしてきたのだから、急に生活スタイルを変えなけ ればならない という理由はどこにもないことになる。今回問題となっているウイルスが中国 で新しく発生したのか、それとも、もともと地域にあったものなのかを明らかにすることは それほどに重要なことなのだ。今問題にしているPCR で検出しているウイルスが、もと もといたものなのか、それとも中国からやってきたものかを同定しない限り、感染者として 隔離することは、人権上も許されないはずである。PCRによる300分の1の同一性で 中国からやってきた新しいウイルスを保有していると断定できるはずがない。少なくとも残 りの300分の299 の同定をする必要があるのだ。この検査は、国が責任をもって行う 必要があろう。

RNAウイルスは遺伝子変異の速度が速いことが知られている。遺伝子変異の現状を把 握することは、病原性の変化や、ワクチンに対する有効性、そしてPCR検査において、

 

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検出できない変異体の出現など、感染症の対策に不可欠のはずである。変異の多いRNA ウイルスが、どれくらいの速度で変異するのかとか、どのような変異体がどの地域に遍在す るかなどの分析により、対策にも大きな違いが生じるはずである。つまり、遺伝子変異が進 めば、PCR検査自体が成立しない状況になる。そのために、300分の299 の遺伝子 情報を収集しないままに、PCR検査をそのまま続ければ、時間の経過とともにPCR検 査自体に意味がなくなるのである。プライマー部分が結合しなければ、PCR で検出でき ない変異体を見逃すからだ。もうすでに、PCR検査で見逃している変異体が多数存在し ている可能性が高い。そのために、PCR検査を漫然と続けることは、感染拡大を防ぐという意味でも、意味がな い のである。つまり、RNAウイルスのPCR検査は、賞味期限 があるのだ。消費期限と言ったほうが良いかもしれない。知らずにそれを使ってしまうと、 検査漏れという事故が起こる。そのためにも、300分の299 の情報を得てモニターを 継続的におこなう必要がある。

 

本書にもあるように、今回の騒動は、如何にして人々に恐怖心を与えるかということを目

 

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的として、始まった。これが、コロナ・プランデミックの真相である。その結果として、人々 に冷静さを失わせることになったのではないだろうか。マスク社会は、なぜ作られたのか。 そして、このマスク社会は、どこへ向かおうとしているのか。世の中がおかしな方向に向かっ ているという気づきの輪を広げるには、どうすれば良いのか。その答えは、恐怖心をどうやっ て取り除くかということに行きつくだろう。この恐怖心を取り除くためには、真実を知ると とが必要である。本書は、ドイツで何が起こったのか、そしてこれから、何が起ころうとし ているのか、日本を含めた市民の世界ネットワークをどのようにして構築していくのかなど、 多くのヒントが隠されている。本書を一人でも多くの人が手に取ることによって、コロナ騒 動が終息に向かい、分断された人々の繋がりを取り戻すきっかけになれば、幸いである。

 

 

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訳者あとがき

2019年末に発生した「新型コロナウイルス」は、それから既に1年近くが過ぎよう としている今も、世界中の人々の不安と恐怖の元となっている。メディア空間に飛び交う情 報が未だ信頼に足るものではなく、霧に覆われた頭の中が、かえって混乱を増す中で、本書 『コロナパンデミックは、本当か? コロナ騒動の真相を探る』は、ウイルスと感染症に 関する専門的立場から、科学的事実に基づいて、この現象の真相を解き明かしてくれるもの と確信する。その意味で、多くの人々が待ち望んでいた、まさに絶好の書物だと言える。 本書の著者スチャリット・バクディ氏は、疫学、感染症学の研究者として多くの重要な業

 

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績を残し、ドイツのみでなく世界の研究者から広く尊敬されている第一級の科学者である。 ドイツでロックダウンという厳しい措置が決定されて以来、政府による一連の措置に強く反 対する声を挙げ、他の多くの科学者とともに、科学的知見に基づいた冷静な主張と議論を展 開し続けた。主要メディアが無視を続ける一方で、充実した内容を誇るドイツのオルタナティ ブメディアに頻繁に出演するようになり、市民に広く知れ渡るようになった。多くの人々が 氏の科学者としての真摯な態度に共感を覚え、勇気を与えられたととだろう。権力によるど のような誹謗中傷、どのような排斥行為にも怯むことなく、科学者としての良心に忠実に発 言し行動していることは、氏が、その妻であり本書の共著者でもあるカリーナ・ライス夫人 とともに、人格においても第一級の人物であることを物語っている。本書 (Corona Fehlalarm? Zahlen, Daten und Hintergründe(『コロナ・誤報? 数字、データ、背景』))が上梓されたのは2020年6月中旬。ドイツ語版に続いてまもなく出版された英語版では、 新たに「免疫システムとワクチンの問題」を取り上げた章が追加された。本書の訳出に際し ては、オリジナルのドイツ語版を基本としながらも、加筆された部分はもとより、その他の

 

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章についても必要に応じて英語版も参照した。本書は、「新型コロナ」にまつわる多くの科 学的な疑問について、明解な答えを出している。そして、とのコロナ騒ぎについて、「何か 変だな......」と思いつつも、未だに釈然とした理解を得ることのできない人々に、一貫した 論理の流れを示してくれている。

 

ドイツで現在進行中の動きについて二つの事を記しておこう。

一つは、8月以来、ベルリンをはじめ多くの都市で繰り広げられている大規模な反ロック ダウンデモのことだ。政府の措置に納得せず異議を申し立て、自らを「異論を持つ者たち」 (Querdenker)と呼ぶ多くのジャーナリスト、医師、弁護士、一般市民による非暴力的で平 和的なデモだ。ヨーロッパのみでなく、英国、アメリカ、カナダなどでも同様のデモや運動 が起こっている。特に印象的だったのは、8月9日、全国からおよそ百万人が集まったとい う第二回ベルリンデモだ。ステージに立ったスピーカーの多くが手に持ったバクディ&ライ スによるこの本を高く掲げながらデモに参加した聴衆に語りかけていた。本書が反ロックダ

 

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ウン運動のいわばバイブル的役割を担っていると思わせるシーンであった。スピーカーの一 人、ロバート・ケネディ・ジュニアのことばが耳に残っている。「かつて私の叔父(JFK)が、 ここルリンで、冷戦の象徴であったベルリンの壁を背にして言いました。“Ich bin ein Berliner!"(私はベルリン市民だ!)。そして今日、私も叔父と同じ言葉を言います。“Ich bin ein Berliner!"(私はベルリン市民だ!)」。《冷戦》と《コロナ》がともにもたらしたものは、 平和と融和を破壊する、分断だ。巨大な権力による市民社会の分断。叔父のJFKが冷戦 の《嘘》を暴こうとしたように、コロナの《嘘》を暴くことによって、ロバート・ケネディ・ ジュニアは人々の分断を止め、融和を取り戻そう、と訴えたのだ。この運動は今も盛り上が りを増しており、「コロナ危機」と政府による理不尽な対抗措置は、覚醒した市民の大規模 な反対デモだけでなく、ついに新たな政党の誕生をも促す結果となった。「Wir 2020」(われ われ 2020)がそれだ。政府のやり方に当初から反対の声を上げていた医師、ジャーナ リスト、市民たちによる純粋な市民政党として、ロックダウンをはじめとしたコロナ関連の すべての措置の即刻中止と徹底的な検証、そして保健・医療制度の抜本的な見直しを求めて

 

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おり、今後の市民生活の正常化への運動の中心的な存在になると思われる。

 

もう一つ、4人の弁護士が7月に立ち上げた「コロナ検証委員会」の動きに国際的な注目 が集まっている。彼らは、米国法などのクラスアクション(class action)、すなわち、一人 または数人の代表者が政府や企業を相手に起こす集団代表訴訟を準備しており、今回のコロナ騒動の関係者(彼らの言葉では、首謀者たちで、具体的にはWHOのテドロス氏、 RKI(ロベルト・コッホ研究所)のヴィーラー氏、ベルリン大学シャリテーのドロステン 氏ら)を相手取り、自ら被害者だと思う者なら、世界中の誰でも原告として訴訟に参加でき るというものだ。理論的な可能性として総額数百兆円という巨額の賠償請求が見込まれる訴 訟と見做されており、受理されれば、マスコミも無視するわけには行かず、世界の関心を集 めることは必至であり、何よりもこの問題の深刻さについて人々の覚醒を促すことになるだ ろう。本書が読者の手元に届く頃には、一定の方向性が示されているはずだ。 日本では、あからさまなロックダウン措置がとられなかったということもあってか、大規

 

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模なデモも集団訴訟の動きも、今のところはまだ見られないが、徐々に動き始めているようだ。

 

コロナの問題が人々の頭と心を支配し始めた頃、カミュの『ペスト』がベストセラーとな り、多くの人々が初読、再読したという。過去における多くの偉大な作家たちと同様に、カ ミュの作品は常に、死と、死に平静に向き合う人間をテーマとしている。災厄の中で何かを 求めるとき、人々がこの物語に何かを求めようとするのは、ごく自然なことだ。コロナはペ ストかもしれない、と多くの人々がその連想の恐ろしさに身震いしたからだろう。ただ、ふ と思うのは、『ペスト』を読む人のなかで、ペストを単にコロナのメタファーとしてではなく、 それ以上の何か、あるいはコロナの背後にあるもののメタファーとして捉えた、あるいは捉 えようとした人がどれだけいただろうか、ということだ。疫病そのものは災厄に違いない。 しかし、それを生み出した現代の世界システムの方が、ウイルスそのものよりも一層深刻な 危険性を孕むものではないだろうか。戦うべき相手は、本来共生可能なものであるはずのウ

 

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イルスの一種に過ぎないコロナという自然の災厄ではなく、むしろ矛盾と不条理を宿痾痾として抱えるこの世界のあり様であり、正していくべき対象であるはずだ。そう気づいた人たち は、コロナの影で見え隠れする、コロナ鎮圧とは別の目的を持って「コロナ危機」を煽る者 たちの影を見逃しはしない。『ペスト』を今再び手に取って、そのことに思い至った次第だ。

 

ところで、「我々のいうことだけを信じてください。その他の意見に耳を貸してはいけま せん」(メルケル首相)という言葉で、国民の頭と心を呪縛した上で、異論に耳を傾けるど ころか、それを抑圧し排除する政府が発する情報に、どれほどの信頼性があるというのか。 市民を洗脳する技術に磨きがかかっては い ても、自分の頭で考えようとする人々を説得する 力はない。

『ペスト』の中の登場人物の一人タルーの次の言葉が印象的だ。

 

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「......僕が言っているのは、この地上には天災と犠牲者というものがあるというとと、 そうして、できうる限り天災に与することを拒否しなければならぬということだ。これ は君にはあるいは少々単純な考えのように思われるかもしれないが、果たして単純な考 えかどうか、とにかく僕は、これが真実であることを知っている。僕はずいぶんいろん な議論を聞かされたもので、それが危うく僕の頭を狂わせかけたこともあれば、他の連 中の頭は結構狂わせられて、殺人に同意させられてしまっているくらいだし、おかげで、 人間のあらゆる不幸は、彼らが明瞭な言葉を話さないところから来るのだということを、 僕は悟った。そこで僕は、間違 い のない道をとるように、明瞭に話し、明瞭に行動する

ことにきめた。」

(A・カミュ、『ペスト』、宮崎嶺雄訳)

 

本書の著者バクディ氏とライス氏は、(特にバクディ氏の妻カリーナ・ライス夫人は)「コロ ナ騒動による不安と恐怖心、幼い子供の現在と将来への心配で、心の平衡を失ってしまいそ うになりました。それが、私たちがこの本を書いた動機です」と、あるインタビューで語っ

 

277

ている。二人の「不安と恐怖心」はしかし、単なるコロナウイルスへのそれではない。政府 の速記係・広報機関である主要マスメディアが垂れ流す誤った情報、科学的事実の歪曲が、 このまま市民の中に定着すること、それに基づいて続けられる理不尽で横暴な制限措置、世 界を破滅に導きかねない社会的影響、これらのことに想いを馳せた時に襲って来る、言い知 れぬ「不安と恐怖心」に打ち勝つために、事実と正面から向き合い、科学者としての責務を 果たそうという決意が、二人を本書執筆に駆り立てた。「科学の法則は嘘をつかない」とい う信念を曲げるわけにはいかないのだ。 「バクディ氏、ライス氏、そして著者たちと意見をともにする監修者の大橋氏をこのような 言論活動へと突き動かすものは、本来、科学者であれば誰もが持つべき責任感と矜恃はもと より、タルーと同じく、「間違いのない道をとるように、明瞭に話し、明瞭に行動すること にきめた」人間としての良心、そして、コロナそのものではなく、それを「ペスト」に仕立 て上げた背後の力、資本主義の矛盾と不条理という悪疫との戦いへの堅い意志だと言える。 そしてその戦いは、コロナ騒動の真相を解き明かすととによって、身近な命の大切さに目を

 

278

奪われるあまり、より多くの命の喪失をもたらしかねない より大きなものの真実に対して無 関心に陥り、結果として大きな力に抗えず、ただ服従する以外に術がない多くの「善良な」 市民たちに、覚醒を促すことから始まる。ひとりひとりの覚醒は、それぞれ小さな一歩に過 ぎない。しかし、それは大きなうねりに成長する第一歩だと確信する。

カミュは、彼が生きた二十世紀を「恐怖の世紀」と名付けた。それが二一世紀という時代 にますます当てはまることを、我々は今、実感しながら生きている。恐怖と不安をいかに乗 り越えるか、いかにそれらから自らを解放するか。これは、人間らしく生きるためには、ど うしても避けて通ることのできない課題だ。本書が示してくれた、科学的真実と人間として の価値への誠実さ、真摯さは、知識と技術の限界を謙虚に受け入れ、倫理的精神に目覚め、 それを自らの生きる道標と考えるすべての人々に、一つの確固とした土台を与えてくれる。

 

最後になるが、「監修者による補足」としてPCR検査の問題点について詳述され、また

監修者として、専門用語の訳語について貴重な助言をくださり、本文全体の内容についても

欠かすことなく、そして現在は週1回のペースで、ご自身のYouTube 番組で、また各地での 講演活動を通じて、との「コロナパンデミック騒動」の問題点について、科学者の立場から 一般市民の啓発に力を注いでおられる。氏の誠実で勇気ある行動に深い敬意を表しつつ、本 書のためのご協力に厚く感謝申し上げます。

訳者

 

280

追記

10月末、ヨーロッパでは、再びロックダウン措置が決定された。感染の広がりが理由である。重症者数や死亡者数が増加していないことは、報じられない。

ドイツにおける今回の新たなロックダウン措置について、著者のS・バクディ氏に所感を求めたところ、次のような返答をいただいたので、ここに付記させていただく。

 

「ドイツ政府による2回目のロックダウンは間違った措置であり、人命を軽んじるものだ。

WHO月報10月号に掲載された、世界的に著名な疫学者であるスタンフォード大学Jイオアニディス教授 による最新の研究(Bulletin of the World Health Organization; Type: Research Article ID: BLT.20.265892: “Infection fatality rate of COVID-19" (COVID-19の感染者死亡率))は、世界の広範なデータの分析に基づいて、今回のコロナによる死亡率が当初の予測よりも相当低いことが判明し、従って今回のコロナウイルスは、通常のインフルエンザと何ら変わらないものであって、キラーウイルスなどではない、と結論づけている。

これは、我々が本書において主張していることの正当性を裏付けるものである。したがって我々は、人権を侵害する全ての制限措置を即時中止撤廃することを、あらためて求めるものである」

訳者

 

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