♪ 月末になるとゆうちゃんは 薄い給料袋の封も切らずに
♪ 必ず横町の角にある郵便局へ とび込んでゆくのだった
♪ 仲間はそんな彼をみてみんな 貯金が趣味のしみったれた奴だと
♪ 飲んだ勢いで嘲笑っても ゆうちゃんはニコニコ笑うばかり
♪ 僕だけが知っているのだ 彼はここへ来る前にたった一度だけ
♪ たった一度だけ 哀しい誤ちを犯してしまったのだ
♪ 配達帰りの雨の夜 横断歩道の人影に
♪ ブレーキが間にあわなかった 彼は その日とても疲れてた
♪ 人殺しあんたを許さないと彼をののしった
♪ 被害者の奥さんの涙の足元で
♪ 彼はひたすら大声で泣き乍ら
♪ ただ頭を床にこすりつけるだけだった
♪ それから彼は人が変わった何もかも忘れて働いて働いて
♪ 償いきれるはずもないがせめてもと
♪ 毎月あの人に仕送りをしている
♪ 今日ゆうちゃんが 僕の部屋へ泣き乍ら走り込んで来た
♪ しゃくりあげ乍ら 彼は一通の手紙を抱きしめていた
♪ それは事件から数えて ようやく七年目に初めて
♪ あの奥さんから 初めて彼宛に届いた便り
♪ 「ありがとうあなたの優しい気持ちは とてもよくわかりました
♪ だからどうぞ送金はやめて下さい あなたの文字を見る度に
♪ 主人を思い出して辛いのです あなたの気持ちはわかるけど
♪ それよりどうかもうあなたご自身の人生を もとに戻してあげて欲しい」
♪ 手紙の中身はどうでもよかったそれよりも
♪ 償いきれるはずもないあの人から
♪ 返事が来たのがありがたくてありがたくて
♪ ありがたくて ありがたくて ありがたくて
♪ 神様って思わず僕は叫んでいた
♪ 彼は許されたと思っていいのですか
♪ 来月も郵便局へ通うはずの
♪ やさしい人を許してくれてありがとう
♪ 人間って哀しいね だってみんなやさしい
♪ それが傷つけあってかばいあって
♪ 何だかもらい泣きの涙がとまらなくて
♪ とまらなくて とまらなくて とまらなくて
詩・曲・唄:さだまさし「償い」
YuoTubeへのリンク
https://www.youtube.com/watch?v=raa-RWOalu8
さだの知人(被害者側)の実話を元に作られた詩。
興味がある人は「さだ 償い」で検索すれば詳細が判る。
2002年2月19日の東京地裁における判決公判での裁判長の説諭が報道された。
山室惠裁判長は被告人2人に対し『唐突だが、君たちはさだまさしの【償い】という唄を聴いた事があるだろうか。この唄のせめて歌詞だけでも読めば、なぜ君たちの反省の弁が人の心を打たないか分かるだろう。』と説諭を行った。
さだの詩はLPもCDも何枚か買っていたが、この報道で「償い」と言う詩を知った。
私も、もらい泣きの涙が、とまらなかった。
♪ 必ず横町の角にある郵便局へ とび込んでゆくのだった
♪ 仲間はそんな彼をみてみんな 貯金が趣味のしみったれた奴だと
♪ 飲んだ勢いで嘲笑っても ゆうちゃんはニコニコ笑うばかり
♪ 僕だけが知っているのだ 彼はここへ来る前にたった一度だけ
♪ たった一度だけ 哀しい誤ちを犯してしまったのだ
♪ 配達帰りの雨の夜 横断歩道の人影に
♪ ブレーキが間にあわなかった 彼は その日とても疲れてた
♪ 人殺しあんたを許さないと彼をののしった
♪ 被害者の奥さんの涙の足元で
♪ 彼はひたすら大声で泣き乍ら
♪ ただ頭を床にこすりつけるだけだった
♪ それから彼は人が変わった何もかも忘れて働いて働いて
♪ 償いきれるはずもないがせめてもと
♪ 毎月あの人に仕送りをしている
♪ 今日ゆうちゃんが 僕の部屋へ泣き乍ら走り込んで来た
♪ しゃくりあげ乍ら 彼は一通の手紙を抱きしめていた
♪ それは事件から数えて ようやく七年目に初めて
♪ あの奥さんから 初めて彼宛に届いた便り
♪ 「ありがとうあなたの優しい気持ちは とてもよくわかりました
♪ だからどうぞ送金はやめて下さい あなたの文字を見る度に
♪ 主人を思い出して辛いのです あなたの気持ちはわかるけど
♪ それよりどうかもうあなたご自身の人生を もとに戻してあげて欲しい」
♪ 手紙の中身はどうでもよかったそれよりも
♪ 償いきれるはずもないあの人から
♪ 返事が来たのがありがたくてありがたくて
♪ ありがたくて ありがたくて ありがたくて
♪ 神様って思わず僕は叫んでいた
♪ 彼は許されたと思っていいのですか
♪ 来月も郵便局へ通うはずの
♪ やさしい人を許してくれてありがとう
♪ 人間って哀しいね だってみんなやさしい
♪ それが傷つけあってかばいあって
♪ 何だかもらい泣きの涙がとまらなくて
♪ とまらなくて とまらなくて とまらなくて
詩・曲・唄:さだまさし「償い」
YuoTubeへのリンク
https://www.youtube.com/watch?v=raa-RWOalu8
さだの知人(被害者側)の実話を元に作られた詩。
興味がある人は「さだ 償い」で検索すれば詳細が判る。
2002年2月19日の東京地裁における判決公判での裁判長の説諭が報道された。
山室惠裁判長は被告人2人に対し『唐突だが、君たちはさだまさしの【償い】という唄を聴いた事があるだろうか。この唄のせめて歌詞だけでも読めば、なぜ君たちの反省の弁が人の心を打たないか分かるだろう。』と説諭を行った。
さだの詩はLPもCDも何枚か買っていたが、この報道で「償い」と言う詩を知った。
私も、もらい泣きの涙が、とまらなかった。