相棒たち

smash・桜子・ポロ・カフェラテ・knee・「あゆ」は天寿を全うし、独りになった相棒「カプチーノ」。

名人への道・・・2

2020年07月30日 | 将棋
昨日行われた第79期名人戦 順位戦の3回戦、103手で鈴木大介九段投了。
上の画像は、鈴木九段が78手目「6三桂」と打った処。(3一は龍)
鈴木九段は馬を守備に引き、飛車は自陣に閉じ込められ有効な攻め手がない状態。
藤井棋聖の持ち駒は角1枚のみで、一見早い寄せが無いように見えるが・・・

この後、藤井棋聖79手目「6一角打」、鈴木九段80手目「6二金左」
藤井棋聖81手目「7三歩成」で桂馬を手に入れ、鈴木九段82手目「同金左」
ここで藤井棋聖83手目「4二龍」と質駒の飛車を手にする、鈴木九段84手目「同歩」
さらに藤井棋聖85手目「7二角成」と角金交換、鈴木九段86手目「同金」
藤井棋聖87手目「7四桂打」、鈴木九段88手目「8一玉」
藤井棋聖89手目「6二金打」、鈴木九段90手目「6一香打」
藤井棋聖91手目「7二金」、鈴木九段92手目「同玉」
藤井棋聖93手目「8二金打」、鈴木九段94手目「同馬」
藤井棋聖95手目「同桂成」、鈴木九段96手目「同玉」

78手目「6三桂」までの局面では守備駒に囲まれていた鈴木玉だったが、
96手目「同玉」で玉は裸にされてしまった。

藤井棋聖97手目「8四銀」と玉等に迫るも、持ち駒は飛角歩1枚づつ。
対する鈴木九段の持ち駒は、角1・金2・桂1・歩3と豊富。
金2枚を受けに使ってまだ粘れるかと思いきや、
98手目、鈴木九段は「6九飛打」とせめてもの形づくりに。

藤井棋聖99手目「6四角打」、鈴木九段100手目「7一玉」
藤井棋聖101手目「7二歩打」、鈴木九段102手目「6二玉」
そして、藤井棋聖の103手目「7三角成」を見て、鈴木九段投了となった。
終局棋譜は下の画像。

藤井棋聖の先手番で珍しい居飛車穴熊は最後まで崩れず。
藤井棋聖、B級2組 3連勝。
来季B級1組への昇級へまずは順調な1勝だが、名人挑戦への道はまだ長く険しい。



PS:藤井聡太棋聖(18)を脅迫するメールを日本将棋連盟(東京都渋谷区)に送ったとして、警視庁原宿署は30日、住所不詳会社員の男(43)を威力業務妨害容疑で逮捕とのニュースが出た。
まずは一安心だが、不起訴もしくは略式起訴による罰金刑がほとんどで身柄拘束も比較的短めらしい。
拘束解除後の再犯が心配だし、瀬戸市役所に電話をした人物と同一なのかも不明。
継続的に藤井棋聖の身辺を警護する手立てを講じてほしい。
木村君・・・お願い!