相棒たち

smash・桜子・ポロ・カフェラテ・knee・「あゆ」は天寿を全うし、独りになった相棒「カプチーノ」。

名人への道

2020年07月07日 | 将棋
藤井聡太7段と橋本崇載(たかのり)8段による、
第79期B級2組順位戦2回戦が、昨日東京の将棋会館で行われ、
藤井聡太7段の先手85手を見て、橋本崇載8段投了。
B級2組での戦績を2戦2勝とした。
写真は、85手目5五香打ちの投了局面。

7月1・2日の王位戦1局目などと較べ、メディアの報道が極端に少ないが、
この1局は、名人に挑戦するための極めて重要な1局。

他のタイトルと違って、名人への挑戦は果てしなく長い道のり。
奨励会3段を勝ち抜いてプロ4段になると、C級2組からのスタートとなる。
C級2組 ⇒ C級1組 ⇒ B級2組 ⇒ B級1組 ⇒ A級

藤井聡太7段は、C級2組を1期で勝ち上がったが、
C級1組では9勝1敗の同率首位が4人居たため、
1組の中のランキングにより1期抜けならず。
翌年10戦全勝で文句なく1組へ、昨年も全勝でB級2組へ昇級。
このまま全勝を続ければ、来年B級1組へ、再来年ようやくA級へ昇級。
そのA級で優勝しなければ「名人戦」への挑戦権は得られない。

故に、幼い頃『名人を超えたい』と語った彼の意識の中で、昨日の1局は、
タイトル戦以上に気を抜けない1局であり、比重の高い1局だった筈。
難無く勝利した藤井聡太7段、お見事。