ギャラリー縄「しょう」

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小山冨士夫 種子島つぼ

2006-12-03 | ギャラリー縄コレクション
小山冨士夫先生の、作陶再開後の焼き物の中で
特筆すべき物は、種子島(焼)かも知れません。

従来、
南蛮縄簾水指など、茶陶の世界では、当時の舶来品が
伝世品として珍重されていますが、いわゆる
六古窯以外の焼〆が、今日、南蛮と総称して、焼き物の
一つ技法、ジャンルとして定着しているのは、
小山先生の種子島の存在があって故のように思います。

小山先生の種子島は、岐阜県、土岐市の花の木窯で
焼かれました。

非常に焼成の難しい焼き物で、小山先生も特別の構造の
窯を造り、焼かれましたが、随分失敗もあったようです。
先述の茶碗のような物や、胴が破れた壺など。

ある鶴首の花生が思い出されます、胴が破れていました
普通では失敗作品と見なされるのですが、私には、
先生らしい
魅力的な作品として、目に残っています。