ギャラリー縄「しょう」

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小山冨士夫 青白磁壺

2006-11-25 | ギャラリー縄コレクション
 1964年、作陶を再開された小山冨士夫先生は、以後
各地の陶芸家の元でも制作され、焼いてもらわれましたが、
この壺は、岐阜県土岐市の塚本快示先生の所で焼成されました。

小山先生独特のゆったりした成形で、塚本先生の生地と釉薬が
あいまって、大変美しい魅力的な壺ですが、大変重たい壺です。

塚本快示先生には、人間国宝になられる前、セントラルギャラリーで
数回展覧会をしていただいたことがありました。
作陶に対して真摯で熱心な方で、普段は温厚な人でしたが、或る時
珍しく激憤されたことがありました。

某国立博物館で偶然お会いした折、塚本先生は展示品の、唐代
邢州窯の白磁を見に来られたとの事。その時。
同席した館の陶磁器の責任者が「その白磁は骨董的価値(金銭的)が
低く、研究されても無駄ですよ」と気安く発言されました。
その直後、塚本先生が「陶磁器研究家にあるまじき発言だと」激怒
されました。

そんな事が思い起こされます。



思い出の作品

2006-11-16 | ギャラリー縄コレクション
今年の夏、ギャラリー縄で展覧会中の陶芸家が
ブログを立ち上げてくれました。
しかし、ギャラリー縄の店主、尾崎はパソコンが苦手、
メールも未経験。今日やっと腰を上げました。

1973年、大阪セントラルギャラリー創業当初、
小山冨士夫先生には随分お世話になりました。
先頃逝去された唐津の西岡小十先生を始めとして、
多くの陶芸家達を紹介していただきました。

亡くなられた後、記念に、形見分けとして
奥様から頂戴した茶碗です。
技法は種子島、焼け過ぎて腰が落ち、高台が欠けていますが、
私にとって思い出深いお茶碗です。

今後、おいおい、手元に有る小山先生と
その周辺の陶芸家の作品を見ていただくつもりです。