おしゃべり日記俳句

折に触れ、思いつくまま、
傘寿を過ぎ一日一日を大切に・・・

九月尽

2010年09月30日 13時29分35秒 | Weblog

前線の北上で全国的に

「九月尽」(くがつじん

老いの身に冷たき雨や九月尽

(おいのみに つめたきあめや くがつじん)

時間は過去に戻ることは出来ないといわれる。・・・

 

記録的な猛暑に対応して懸命に生き延びた九月であった。

無事に夏を切り抜けた安堵感がそこにはある。しかし今日の肌寒さは

何だろう。一気に気温が十一月初旬にもあたる低温となる。

冷たい雨は老人には警戒警報である。市内でも唯一の「彼岸花の里」も

猛暑の故か開花が大幅に遅れ、数百メートルの及ぶ、用水路に沿っての

彼岸花が淋しく雨に濡れる。

公園の「白彼岸花」はもう最後の命を燃やすのに懸命である。

沼面には「鴨」の一群が遊ぶのをみる。そろそろ渡り鳥の飛んでくる季節かと

また季節の変化とその去り行く季節に老いの身の儚さを覚える。

 

国の根幹を揺るがすような事件が相次ぐ。

季節の移り行く姿の中に歴史の流れを噛み締める。・・・九月尽・・・


秋の暮

2010年09月29日 09時27分26秒 | Weblog

西から高気圧に覆われ

「秋の暮」(あきのくれ

流れ雲喜怒哀楽に秋の暮れ

(ながれぐも きどあいらくに あきのくれ)

秋雨前線の影響で降り続いた雨もきょうは晴れの天気である。

「秋の暮れ」は秋の夕暮れのことを言うようである。

その夕暮れに、雲の流れ行くをながめる。千変万化の流れ雲を眺めていると

飽きることをしらない。限られた時間内での天空の演出ではある。

 

「喜怒哀楽」(きどあいらく)はよろこびも怒りもそして人生の悲しみ楽しみを

表す言葉だが、文字通り雲の流れがそれを物語っているようだ。

沈み行く陽光がやがて去る秋の風情を塗り描き出しているようだ。

秋の深まりに侘しさと、来る寒さに一抹の不安を覚える。

「秋の暮れ」・・・侘しさを肌に覚える言葉ではある。・・・

 


紫苑

2010年09月28日 13時59分39秒 | Weblog

気温が低く前線停滞

「紫苑」(しおん

強き自我慰められて紫苑かな

(つよきじが なぐさめられて しおんかな)

「自分の心は、身近すぎて見えにくい。」と言われる。自我の強さで毎日の

生活の中で失敗することも多い。とくに対人関係についてである。・・・

間もなく九月も去ろうとしている。猛暑に懸命に相対してなんとか切り抜けた

夏からの脱却である。掌を返すように肌を濡らす冷たい雨に辟易である。

「なつめの実」が最後の力を振り絞って揺れている。

栗の毬が笑み割れる寸前である。店頭には「栗の実」は山積み?である。

季節の変化は遠く望まれる「赤城山」に感じることができる。

田んぼは黄色く稔り、早稲は刈り入れが行われている。

「紫苑」が秋の深さに入ったのを知らせるようだ。「菊」の種類の紫苑だが、

間もなく野菊の乱れ咲く姿に秋の侘しさを感じる日も間じかだ。・・・

 

季節は確実に突き進む。人の心は日々侘しい。・・・・

 


曼珠沙華

2010年09月27日 07時14分40秒 | Weblog

高気圧に覆われ全国的に

「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ

松籟に激しく燃へる曼珠沙華

(しょうらいに はげしくもへる まんじゅしゃげ

彼岸明けの日曜日、絶好の行楽日に誘われ、報道で見た「早川淵・

彼岸花の里」を訪れました。

工業団地の近くに展開する「彼岸花の里」の一群は圧巻です。

平成13年ごろから株分け管理しこれだけ咲かせているのには感嘆です。

30万本ともいわれる一大群生地ですが、観光客で一杯でした。

大勢のカメラマンも盛んにシャッターを切っていました。

大型バスの駐車場はありませんが、たくさんの乗用車が溢れていました。

松籟を聞きながら微笑む如く、精一杯咲き誇る「曼珠沙華」、処々に

白い華も交えた演出に訪れた人たちは満足のようでした。

 

今月一杯は咲き誇るとのことでした・・・・

 


玉簾

2010年09月26日 12時19分14秒 | Weblog

高気圧に覆われ

「玉簾」(たますだれ

玉簾白さ誇らし彼岸明け

(たますだれ しろさほこらし ひがんあけ)

今日は「彼岸明け」である。猛暑から一気に肌寒さを演出した「秋の彼岸」も

あっという間に過ぎ去ってゆく。台風も東の海上に去り、ようやく平年の

秋の気候に順じてきたようだ。

 

過ぎ行く季節を惜しむように「玉簾」が風にそよぐ。ヒガンバナ科の多年草で

観賞用に庭などに植えられるが、自然にあちこちに咲き乱れる。

頭上をみると、「棕櫚の実」(しゅろのみ)と思われる、紫色の小粒の実が

びっしりとついている。珍しい状景なのでUPしてみる。気候の変化で

こんなに実がついたと家主はいう。

畑の一隅に「ヤマボウシの実」が数個残している。大方落実果てた状景だが

先日までは樹木を染めていたこれも珍しい木の実ではある。

何かを求めて彼岸明けの散策の一日ではある・・・


酔芙蓉

2010年09月25日 09時53分40秒 | Weblog

台風の影響もあり、前線を刺激各地に

「酔芙蓉」(すいふよう

往診の道辺傾ぐや酔芙蓉

(おうしんの みちべかしぐや すいふよう)

南方海上に台風が通過中で、関東南岸は雨模様である。

 

病院の帰り道に「酔芙蓉」が咲いているのをみる。

「芙蓉」は、白とか赤の一色で咲くが、「酔芙蓉」は朝白く咲き、日中には

ピンクとなり、夕刻には赤くなる。という所謂「酔う人」の生態を表現したもの

と言われている。夕方には萎んで落下するが、豪華花形なので目を惹く。

明日は「彼岸明け」めっきり肌寒さを感じさせる今日この頃、季節の変化

に敏感な自然の変化に感嘆する。・・・

 

イチロー・前人未到の記録更新達成!!

   ※10年連続・200本安打


秋日影

2010年09月24日 11時09分22秒 | Weblog

濃い気圧に覆われが多い。気温下がる

「秋日影」(あきひかげ

秋日影実りの果実耀けり

(あきひかげ みのりのかじつ かがやけり)

今年の夏は記録的な猛暑で各地で記録更新が報道された。

 

「暑さ寒さも彼岸まで」この言葉が生きていてそのままの気候が具現

されている。一気に10度も気温が下がり、冷たい雨が降り注ぐ。時には

雷の音とともに豪雨の状態であった。高気圧に覆われ秋の季節に入った。

 

辺りを見渡せば、「柿の実」が次第に大きくなり、やがてあの美味を提供する

近くの「檸檬」の実も大きさを増し、黄ばめばあの独特な香りが食膳に味を

添える。いまあちこちで見られる「れいし」・苦瓜が黄色の花を残して葉に

隠れている。表面のボツtボツからは想像も出来ない熟れると赤くなり、

とても甘い。この姿からは驚く変身である。

 

秋の彼岸が去れば、自然と毎日の日が短くなる。秋が深まると山から里へ

紅葉街道が進んでくる。晩秋から冬へ。北の大地はそんな風情を感じる。

気候不順に対する心構え、今日は病院へ予約往診であった。・・・

 


秋分の日

2010年09月23日 10時40分28秒 | Weblog

前線の停滞で各地が気温が下がる

「秋分の日」(しゅうぶんのひ

秋分の日冷たき雨に華濡れる

(しゅうぶんのひ つめたきあめに はなぬれる)

今日は「秋のお彼岸の中日」である。単に彼岸と言えば「春彼岸」をいう。

「秋彼岸」は季節の変わり目となる。昼と夜の長さがほぼ同じ長さといわれる。

国民の祝日で、祖先を敬い墓に詣でる。・・・・

前線の停滞で昨夜来の雨がそぼ降る。気温がなんと36度の猛暑日から

一気に25度にまで下がるという肌寒さである。

 

公園の「曼珠沙華」も例年より若干遅れた感じがするが、赤もようやく咲き

始め、冷たい雨に濡れて沼辺に咲き競う。流石に散歩の人も少なく、

木の実が零れ、萩の花が乱れ咲く。・・・

中秋の名月は「無月」と化し残念だったが、本来なら年間でも絶好のシーズン

となる陽気のはずである。スポーツの秋、読書の秋、人々はそれぞれに

励むこととなる。自らは健康維持が第一と位置づける・・・日が短くなる・・・


十五夜

2010年09月22日 14時51分08秒 | Weblog

前線の影響で東北地方は

「十五夜」(じゅうごや

望月や猛暑日記録更新し

(もちづきや もうしょびきろく こうしんし)

 

      今夜は「十五夜」です。「中秋の名月」といって、この月が

最も澄んで美しい月と言われています。「満月」とか「望月」とか

様々な呼び名がいわれています。陰暦の八月十五日です。

   薄穂や芋類など、この秋に取れた農作物を飾ってお月様を拝みます。

また「お月見団子」をあげます。丸い月に因んで丸い「饅頭」を捧げ

健康や豊作を祈ったものです。

 

今日は猛暑日(歳時記にはなし)の記録が更新されたほどの気温の暑さです。

今夜のお月見はちょっと不安のようです。明日からは急激に温度が下がる

予報、健康管理が大変です 

 


秋の雲

2010年09月21日 14時32分08秒 | Weblog

高気圧に覆われ気温上がる

「秋の雲」(あきのくも

人心浮かし流して秋の雲

(ひとごころ うかしながして あきのくも)

残暑がぶり返した日、或いは暑さが今日で終わりかという空模様である

「秋の雲」が様々な顔をみせる。俗に言う「○○○ごごろと秋の空」といわれる

雲の姿である。飄々と浮かぶのでもなければ激しく流れるわけでもないが、

文字通り季節の分かれ目を示す美しい姿態である。

やがて「天高く」となれば安定した季節の変化を示すことになる。

公園の木々は薄紅葉に変化しつつある。秋の水を美しく広げる沼面に

「かわせみ」が訪れるのをカメラマンがその一瞬を狙う。一瞬とは「かわせみ」

が小魚を目がけて飛翔する美しい姿である。大勢の愛好者が時間との

戦いのなかで、懸命にポイントをあわせる・・・・

秋の雲の下に繰り広げられる人々の真面目な姿をそこに見る。

 

続・敬老の日である。昨日の「敬老の日」に贈られてきた「和菓子」に

舌鼓を打ちながら、「ありがとう」とお礼を述べる。・・・・

来年もこの敬老の日を迎えられるよう頑張りたい・・・