猛暑
夏の雲(なつのくも)
夏の雲乱れる空に退院す
なつのくも みだれるそらに たいいんす
半月生も過ぎて文月に足を入れた。季節の過ぎるは早いものでもう半年を過ぎた
“熱いぞ”の声を聞く最近の気温である。この猛暑の中で、暑さ知らずの病院
生活を過ごす憂き目にあった昨年の12月から六月一杯入退院の繰り返しである
都合4回目と言うことだが、その都度新しい病名が発見された。
その度にどうやら危機を切り抜けた来た。しかしどうも基本的な病気の快復には
難しいようで、決定的な病魔の退散はなさそうである。
八十四才の高齢を考えると、明日の命は知るべくもない。退院を告げられるここ
2,3日は、記録的な猛暑が続いている。退院しても家の環境では大変のようだ
節電や電気料金の値上げが叫ばれ、この夏はたいへんである。
旨くこの夏が越せるかどうか、一応は退院である。猛暑の空に雲が乱れる。