おしゃべり日記俳句

折に触れ、思いつくまま、
傘寿を過ぎ一日一日を大切に・・・

水無月

2006年06月30日 14時00分02秒 | Weblog

 

前線移動、天候梅雨の気候に戻る   

 

 

 

 (みなづき)

 

半歳を振り返へさせるかすみ草

(はんとしを ふりかえさせる かすみそう)

 

(かすみそう)『季・春』

 

「水無月」(みなづき)は陰暦6月の異称と言われます。

陽暦では七月ごろにあたるようです。

 

「みなづき」とは、梅雨が明けて水が涸れるの意味と、

水を田んぼに入れるので水が必要の月との説もあるようです。

 

きょうで今年も半年が過ぎました。

 

 

(カスミソウ)

 

「霞草」(かすみそう)は春から夏にかけて咲きます。

ナデシコ科ですが、別名を「ベビーブレス」(赤ちゃんの吐息)

呼ぶ素敵な名前に惹かれました。

 

切花に多用され、結婚披露宴などのテーブルでは定番です。

カスミソウの咲き乱れる彼方に半年の反省しきりです。

 

 

 

 

 


六月尽

2006年06月29日 12時02分15秒 | Weblog

 

梅雨前線停滞   

 

 

 

「六月尽」 (ろくがつじん)

 

六月やブルーベリーに防鳥網

(ろくがつや ブルーベリーに ぼうちょうもう)

 

 

 

「ブルーベリー」は、春に花が咲き、初夏から夏にかけて実が

熟します。秋には美しい紅葉を見せます。

 

実は熟すると生で食べるのが美味しいようですが、ジャム

したり、ブルーベリー酒もつくるそうです。 

 

 

栽培されている畑一帯は鳥の害から守るため防鳥網が張られて

います。北米原産の低木落葉の種類で、ヨーロッパやアメリカ

には広く分布されているとのことです。

 

各種の実物より一足先に熟し食されます。

 

 

完熟した果実は濃い青紫色になり、この色素が眼に効果があると

最近「健康食品」として人気があります。

 

『パソコンやTVゲーム、或いは受験勉強、遠距離運転などの眼精

疲労に有効、また、白内障や糖尿病にも効果があります』とは

薬局店員さんのお話でした。

 

 

明日で六月も終わり、今年の前半が終了します。

 

 

 


木槿

2006年06月28日 09時59分57秒 | Weblog

 

梅雨前線や寒気の影響で雨が降りやすい 

 

 

 

 

 

槿 (むくげ

 

天空に燃える木槿の咲き初めり

(てんくうに もえるむくげの さきそめり)

 

 

 

 

 木槿(むくげ)は、俳句の季語では秋です。

しかしこの時期になると、あちこちで槿が咲き始めます。今から秋一杯に

かけてかなり長い間咲き誇ります。夏を代表する花であるかも知れません。

 

 

「槿」はアオイ科の落葉低木で、花は五弁ですが一重や八重も

あります。生垣などに使用され、夏から秋にかけて、白、紫、紅

などがあり、朝咲いて夕方散る「儚いいのち」に譬えられます。

インド、中国が原産とされます。

 

 

       

 

 

 

「擬宝珠」(ぎぼうし)の花は、ユリ科の多年草です。

葉の先端はとがっており、花は薄紫の筒状鐘形をしています。

白や、紫もあり、若い葉は、食用にもなるそうです。

 

 

夏から秋にかけて観賞用に愛用されます。

スジギボウシ、オオバギボウシ、コバノギボウシなどの名が

栽培されていて、可愛い山野草にも見られます。

「擬宝珠の花」と通常呼ばれています。

 

                    

 


凌霄花

2006年06月27日 11時44分54秒 | Weblog

 

梅雨前線関東南岸に停滞しぐずつく  

 

 

 のうぜんのはな)

 

 

 塀越しに挨拶するや凌霄

(へいごしに あいさつするや のうぜんか)

 

 

 

「凌霄花」(のうぜんか)は中国原産だそうです。

蔓性の落葉樹で、観賞用に植えられています。今頃に

黄橙色の五裂の花を付けます。

 

 

茎は長く伸びて付着根を出しほかのものに吸着して伸びます。

繁殖力は旺盛で、隣の家の塀越しにどんどん伸びます。

蔓の迷い路で思わぬ事件も耳にします。愛嬌のある花です。

 

 

       

 

 

 

「蝋梅の実」(ろうばいのみ)

 

これは蝋梅の実です。春に美しい花を咲かせる蝋梅の花ですが、

今の時季にこんな実を付けているのに出会いました。

奇妙な形に奇妙な気持ちになりました。

 

                

 

 

 

 


花葵

2006年06月26日 16時00分01秒 | Weblog

 

梅雨前線が停滞し、西日本では大雨被害出る。東は 

 

 

 

葵」 (はなあおい

 

掃除する老婆隠せり花葵

(そうじする ろうばかくせり はなあおい)

 

 

「花葵」は中国原産と言われ、アオイ科の鑑賞用植物です。

高さは2メートルぐらいに伸び、葉は心臓形をしています。

花のいろも色々で、白、赤、、紫などの美花があります。

 

 

ギラギラ光る夏の空に似合う花ですが、梅雨空の下でも

健気な花盛りを誇っています。旺盛な成長力を見せます。

葵の紋所で有名で、特に[徳川の三つ葉葵]

は知られています。

 

     

 

 

 「クレオメ」

 

大型の一年草です。

花葵と競うように咲いていました。長く伸びた4弁花が上部に

固まって咲き、夕方近くになって開きます。

 

 

花言葉は「あなたの容姿に酔う」という洒落た名を持っています。

茎に小さいトゲがあり淡いピンクは蝶が舞うのを連想させるとも

言われます。別名「セイヨウフウチョウソウ」と呼ばれ、

時間の経過で白に変化します。

 

                        

 


梔子の花

2006年06月25日 12時01分49秒 | Weblog

 

梅雨前線が延びる西日本は雨 北日本 

 

 

 

(くちなしのはな)

 

梔子の香りの白し寺苑かな

(くちなしの かおりのしろし じえんかな)

 

 

 

「梔子の花」は今の時期に芳香を放ち、白い花を付けることで、

人たちに愛されます。

暫くすると花の色は黄色に変わり、更に果実の黄色からは、

古くから色素が染料として使用されたようです。

 

 

庭木として愛培され、四角に刈り込まれた生垣に白い花の一杯

咲く風情は歌にも唄われて花の香りと共に慕われます。

梔子の実は熟しても割れないのでこの名があるとも言われます。

 

 

「白妙菊」(しろたえきく)

 

この草木の葉がシルバーで切り込みが深く花より鑑賞されることが

多いとされます。常緑の多年草だそうです。

 

 

葉が一年中鑑賞されますが、今の時期に黄色の菊に似た花を

一杯つけます。ややもすれば観葉植物とされそうですが、長い期間

愛される貴重な鑑賞植物と言えそうです。

 

 

 


睡蓮

2006年06月24日 09時30分01秒 | Weblog

 

梅雨前線以前として南岸に停滞  

 

 

 

すいれん

 

借景の池面にゆらぐひつじぐさ

(しゃっけいの いけもにゆらぐ ひつじぐさ)

 

 

 

「睡蓮」(すいれん)が咲いています。

蓮(はす)に似たこの花は昼咲いて夜閉じるためにこの名が

あると言われます。

 

 

また未の刻頃に咲くので「ひつじぐさ」と呼ばれるとも言われて

います。スイレン科の多年生の水草です。

果実は球形で、結実すると花柄が螺旋状に短縮して

水中に没します。

 

 

池面には2羽の夫婦鴨が悠然と遊んでいました。

自然を利用したこの借景の池は静かに世の塵を払う風情です。

 

 

「蛇の鬚」(じゃのひげ)

池端の日陰には「じゃのひげ」が静かに咲き誇っています。

淡紫色の小花をつけています。冬に紫紺の実を結びます。

竜の玉と呼ばれ、子供達が弾みだまで遊んだものです。

 

 

     

 

 

 

読売新聞・編集手帳より。6月24日

 

酒場を訪れた客は玉ネギを買い、小さな俎板と包丁を借り受ける。

席につくと無言で玉ネギを刻む。ギュンター・グラスの長編「ブリキの

太鼓」(集英社)に描かれた”玉ネギ酒場”の夜である

◆刻むことで涙を流し、忘れてしまった泣き方を思い出す。「ぼくたち

の世紀は将来、涙なき世紀と命名されるだろう。あれほどたくさんの

悲しみが至るところにごろごろ転がっているというのに」

◆子を持つ母が近所の子供を殺す。高校生が自宅に火を放ち、家族

を焼死させる。心が凍り、涙を流ことも忘れるような事件がつづく。

小説の酒場を現実のものにしたくない

◆きのう、いくつかの涙を見た。国内で唯一,住民を巻き込んだ地上戦

となった沖縄戦が終って、今年で61年になる。「慰霊の日」の追悼式

に、ハンカチで目がしらをぬぐう人々の姿があった。遺族の表情に

刻まれた年齢は深い

◆青い浴衣姿の女性たちが「また4年後」と書かれた幟を掲げ、顔を

ゆがめて泣いていた。日本がブラジルに敗れ、サッカー・ワールドカップ

(W杯)の決勝トーナメントに進出する夢が断たれた朝である

◆砲声と爆音の代わりに観客のどよめきが聞こえ、焼け野原の代わり

に美しい緑の芝がある。いくらか眠い目を悔し紛れにこすりつつ、「涙

ある世紀」に身を置く幸せを胸に刻んだ。

 

 

                    

 


四葩

2006年06月23日 13時46分46秒 | Weblog

 

梅雨前線本州南岸に停滞  

 

 

 

 (よひら

 

人暮れて慕ふ紫四葩かな

(ひとくれて したふむらさき よひらかな)

 

紫陽花(あじさい)のことを季語で「四葩」(よひら)ともいいます。

珍しいと思いことにあたりましたので再三の登場です。

 

 

「カシワバ紫陽花」と言います。

葉が柏の葉に似ているのでそう言われているようです。一見では

とても紫陽花の花には見えません。

 

 

「額紫陽花」(がくあじさい)は、紫陽花の原型といわれます。

紺紫色の花が密生し、周囲には額縁を思わせる装飾花が

並んで咲いています。

 

 

「墨田の花火」という種類だそうです。

成る程、よく見ると中の小さい花びらが花火が天空に散って

咲いているように感じられます。

 

 

これが「墨田の花火」の全景です。

夕刻にそんな気分で味わう「紫陽花」の見方を教わりました。

他にも色々と珍しい品種がありますので、観点を変えて見て

みたいと思った今年の初夏でした。

 

 

 

 

  W杯 奇跡は起こらず!!

日本決勝リーグ進出ならず。

 

 

 

 


百合

2006年06月22日 15時52分05秒 | Weblog

 

梅雨前線が北上東日本天気ぐずつく

 

 

」 ゆり

 

百合の香を纏ひて児童登校す

(ゆりのかを まとひてじどう とうこうす)

 

百合の花は非常に種類が多く正確に名前が分かり難いです。

これは近くの一軒のお家の庭に見た「百合」あれこれです。

(何れも当家のご主人の説明です)                    

  

 「鉄砲百合」(てっぽうゆり)・高砂百合とも言うとのことです。

白い花は、山百合、姫百合、姥百合、などがあるそうです。

 

 

「スリランカ」と言う名で買い求めたそうです。

沢山な花が多くついており豪華です。次から次へ開花が続く

とのことでした。香りが庭一杯でした。

 

 

 これは木陰と思われるところで咲いていました。

「夕菅」・「キスゲ」と呼ぶそうです。有名な日光キスゲなどは

この種にはいるとのことです。朝開いて夕べにはしぼむとのこと、

そこで「ゆうすげ」の名があるとのことです。

 

他に「鹿の子百合」や「笹百合」淡紅色、であり

「鬼百合」や「車百合」と呼ばれるものに黄色が多いとのことです。

種類が多いのに驚きます。またの出会いを楽しみにしています。

 

                       

 


夏至

2006年06月21日 14時30分00秒 | Weblog

 

梅雨前線が北上し東日本は天気ぐずつく

 

 

 (げし)

 

 

 

有るか無し風の動かず夏至昏れる

(あるかなし かぜのうごかず げしくれる)

 

 

 (半夏生草)

 

 二十四気の一つの「夏至」(げし)は昼間が一番長く夜が

一番短い日とされます。

北半球でのことで、梅雨真っ最中のころです。

蒸し暑いこの時季、もろ肌を脱いで短い夜を迎えることが多い

ようです。

 

 

(はんげしょうそう)

 

夏至から11日目を「半夏生」と言いますが、写真の図は

「半夏生草」(はんげしょうそう)です。

片白草(かたしろくさ)とも呼ばれ、ドクダミ科の

多年草です。「半夏生」のころ、花を咲かせます。

 

あるかなきかの風に僅かに蠢いています。闇夜に白い葉の

動くのは忌み嫌われるところでもあります。