前線が日本列島に沿って停滞。ときどき蒸し暑い。
頓(やが)て死ぬけしきは見へず蝉のこゑ 芭蕉
この句碑は邑の名刹の庭にある立派な芭蕉句碑です。
当時、『天保12年(1841)』地方の財産家でもあり有名な俳諧人が、
芭蕉没後「150年の遠忌」にその追善供養として、全国から著名な
俳諧師を招き句会を催しその折この句碑を建立したと謂われています。
きょうは境内には蝉のなきごえも聞こえず、ひっそりと鎮まり返って
いました。隣接の墓地も苔の花が咲いていました。
空蝉(うつせみ)のいのち燃やせし爪の跡
背中を一文字に裂かれた空蝉の姿に燃やしたいのちの尊さと,この
句の素晴らしさに思いをいたします。