おしゃべり日記俳句

折に触れ、思いつくまま、
傘寿を過ぎ一日一日を大切に・・・

年の夜

2006年12月31日 15時10分47秒 | Weblog

 

冬型が緩み、本州付近は高気圧に覆われる 

 

 

 

」(としのよ

 

年の夜や紆余曲折の傘寿とも

(としのよや うよきょくせつの さんじゅとも)

 

 

(国済寺)

 

大晦日・おおつごもり・年の夜、等など呼び名があります。

一年の最後の日です。色々な思い出を紡いで今年も去ろうと

しています。私は八十歳の大台を超えたことが最高の一年です

万感の思いをこの一句に託しました。

 

「除夜の鐘」(じょやのかね)

 

 (昌福寺)

 

大晦日の夜半12時を過ぎると全国各地の寺院で「除夜の鐘」

一斉に撞きならします。手法は様々ですが、初詣に参詣の客に

撞いてもらうと言うのが多いようです。

 

(夜間の初詣が不可能の現在ではせめてその足跡と一歩早く

尋ねてみました。各お寺さん準備万端で十分に対応でした。)

 

 (瑠璃光寺)

 

「鐘は百八つ」打つこととされています。これは人の百八の煩悩

を除去するとの意です。「煩悩」は仏語で衆生の心身をわずらわし

悩ませる一切の妄念。種類がおおく「百八っ」がそれでしょう。

この鐘が撞かれると古い年が去り、新しい年となります。

 

 

来る年が佳い年でありますように晦日蕎麦・年越しそばともいい

ますが「細く長くの縁起」をこめて頂きます。

紅白・格闘技を見ながら・・・

 

   

 

 

 

読売・編集手帳・12・31より

 

魚屋の亭主が表に耳をすまし、「おっ、サラサラしてやがるぜ。雪が降ってきたんじゃねえか」と聞く。落語「芝浜」、大晦日の夜である

◆女房が、雪じゃないよ。「門松がね、少し風が出てきたもんだから触れ合ってさ・・・。名人の芸だろう。三代目桂三木助のCDを聴いていると、しんと静まりかえった深い闇が目にうかぶ

◆「ふるさとの冬はさみしい/せめてラジオ聞かせたい」とは「かあさんの歌」の一節だが、テレビやラジオがまだ行き渡らず、往来の車の通りも多くはなく、窓もサッシでなかった昔は、さみしいなりに別のまた、耳の愉しみがあったのだろう

◆今年もいろいろな音を、声を聞いた。歌劇「ツゥーランドット」の一曲、「誰も寝てはならぬ」があった。その旋律が流れるなか、美しく銀盤を舞う荒川静香選手の姿が眼裏に残っている

◆聞くのが遅すぎた声もある。福岡県筑前町の中学2年生は遺書に書いた。「お母さん お父さん こんなだめ息子でごめん 今までありがとう いじめられてもういきていけない」。一語一語がいまも耳を離れない

◆大晦日の夜に入る風呂を「年の湯」という。いい音に恵まれ、小さな声も聞き取れるように、念を入れて耳を洗うとしよう。寒いのを少しだけ我慢して湯上りの窓をあけ、梢を揺らす風に耳をすますのもいい。

 

 

 

来る年も健康で大過なきことを念じつつ、

お世話さまになった皆さんに御礼とご多幸を

祈念いたします。ありがとう御座いました。 

 

 

 

鳴り合ひに祈る平和や除夜の鐘

(なりあひに いのるへいわや じょやのかね)

 

 

 


門松立つ

2006年12月30日 13時42分16秒 | Weblog

 

冬型の気圧配置が続く  

 

 

 

かどまつたつ

 

 

門松立つ前垂れ紅き地蔵尊

(かどまつたつ まえだれあかき じぞうそん)

 

「門松立つ」

 

 

年末、新年を迎える用意に門松を立てます。

早いところでは12月の半ば頃に立てるのを見ますが、

クリスマスが過ぎると同時に、神社仏閣が松飾をするのが

多いように見かけます。

 

 

 

 

「門松」の由来には色々あるように聞いております。

【門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし】

一休の狂歌にありますが、年をかさねると、門松は死に近づく

しるしであるということでしょうか。

 

 

兎に角この風物詩をみると、心ははっきり迎春に向います。

急に新年の新しさに惹かれます。不思議なものです。

 

 

来年の干支は「亥」(いのしし」です。年は歩みます

「猪突猛進」・(猪が突進するように)ある目的に向かって、向こう

見ずに、まっすぐに突っ走ることをいうと思いますが、若い人

なら良いでしょうが、年を取ると迷います。

矢張り「行雲流水」の心境です。

 

 

※(我が家の玄関に飾られたものです。)

 

 

 

 

 

 


2006年12月29日 14時29分22秒 | Weblog

 

冬型の気圧配置、 寒気、 風強し

 

 

」 (もち

 

餅膨れ傘寿の顎に熱きかな

(もちふくれ さんじゅのあごに あつきかな)

 

(鏡餅)

 

餅といえば、年の暮れに搗く新年用のもので、小さい頃は朝早く

から、「ぺったんこ、ぺったんこ」の音が各家から聞こえたものでした

今では殆ど個人の家では餅つきはなく、機械化されたり、店先で

買い求めることとなりました。

 

 

 

昔は、お正月や、春、秋のお祭り、お祝いにしかお目にかかれぬ

ご馳走でしたが、いまや、一年中食べられるようになりました。

 

「鏡餅」は季語は新年です。お世話になったパソコンにお供え

します。円形で扁平な形で鏡のように丸いことから鏡に似ており

「鏡餅」と呼ばれたようで、大小二個を重ね神仏に供えたものです。

 

(切り餅)

 

他に「切り餅」といって、臼で搗いた餅を平たく延ばし、それを

四角に切って保存し、雑煮やお汁粉のなかに入れて食べた

ものです。「のしもち」「ひしもち」など形により、また中に餡を入れ

「あんぴん」と呼ばれたものもありました。

 

「餅」には長い間の思い出が一杯詰め込まれています。

 

 

 


注連飾る

2006年12月28日 10時22分57秒 | Weblog

 

冬型の気圧配置となり、北日本は  か 

 

 

 

 

しめかざる

 

神主の神妙な顔注連飾る

(かんぬしの しんみょうなかお しめかざる)

 

 

 

 (世良田東照宮)

 

「注連飾る」は、

正月を迎えるに当たって門や玄関に注連を飾り付けることを

言いますが、初詣客を迎える神社仏閣では一足早く飾りが

行われます。

藁縄に白い紙のご幣束を下げますが、恒例の注連飾りで話題の

ある名所もあります。新藁でその大〆飾りが対象です

 

  

 

神域内は早くも迎春と厳さの空気に包まれていました。

「悠仁親王たんじょう」祝福の垂れ幕もあり、様々な飾、供えもの

も万全のようです。

 

  

 

元日から初詣には近郷では有数のお客で賑わう神社風景

も嵐の前の静けさです。

 

 

 

 


枯柳

2006年12月27日 11時15分20秒 | Weblog

 

低気圧が発達しながら三陸沖に進む。風強し

 

 

かれやなぎ

 

一年の風集め来て枯柳

(ひととせの かぜあつめきて かれやなぎ)

 

 

沼辺の枝垂れ柳もようやく葉を散らして、昨日の

激しい雨、そして今日の強い風に完全に「枯柳」

なりました。

 

 

 

今年も数日を残して、一年立ち尽くして集う人たちを

枝垂れの中に包み込んできた柳の木々も暫くは冬眠に

入ります。或る時は豪壮さに覚えた枝垂れも何か哀れさ

の風情を感じます。

 

小波のたつ沼面には、三々五々、鴨の浮き寝鳥の姿が

望まれます。押し迫った世俗の忙しさを他所にまさに

「忙中閑あり」の風情です。今年世話になった沼辺です

 

 

 

 「浮き寝鳥」

 

めぐる池忙中閑あり浮き寝鳥

 (めぐるいけ ぼうちゅうかんあり うきねどり)

 

 

 

「浮き寝鳥」は自分自身かも知れません。確実に今年は

忙しく去ろうとしている一日です。

 

 

 

読売・編集手帳・12・27より

 

戯れうたに、「縁は異なものさて味なもの独活が刺し身のつまになる」とある。山の独活も、海の魚も、いつか同じ皿の上で隣り合うとは想像もしなかったろう

◆人もまた、「異なもの」の見えざる糸に導かれて生きていくことに変わりはない。日本文学研究者、ドナルド・キーンさんが本紙に連載していた回想録がこのほど終了した

◆もしも大学の教室で中国人の学生が隣に座らなかったら・・・。もしも日米開戦がなかったら・・・。東洋文化に目をひらくこともなく、米国海軍の通訳官になって日本との縁が結ばれることもなかったという

◆誰にも人生の岐路で選んだ道があり、選ばなかった道がある。皇后陛下のお歌を思い出す。「かの時に我がとらざりし分去れの片への道はいずこ行きけむ」。選ばれなかった分かれた道の片方には別の人生があり、行方は誰も知らない

◆84歳のキーンさんはいま、60年以上の年月を日本人とともに歩んできた半生を追想し、「幸福だった」と語っている。日本文化のすぐれた理解者、紹介者を得た日本人にとっても幸運なことに違いない

◆年賀状を書きながら、その人と知り合った昔を顧みて、ふと筆の止まるときがある。袖すり合う縁がなかったら自分はいま、どこで何をしていただろう。歩むことのなかった「分去れの道」を旅するのも年の瀬ある。

 

 


歳暮

2006年12月26日 16時19分06秒 | Weblog

 

低気圧が本州の南岸を東北東に進む。各地で 

 

 

せいぼ

 

降る雨に暖か歳暮届きけり

(ふるあめに あたたかせいぼ とどきけり)

 

 

 

 

歳暮と言えば、年の暮れ、12月も押し迫って

何かと気忙しいことを言いますが、今ここでは

「お歳暮」・歳末の贈り物を言います。

 

朝から冷たい雨が降り続き、所によっては暴風の

予報も出ているところがあります。

 

 

そんな中で、九州の宮崎から「ぽんかん」の暖

かい贈り物が届けられました。今年は蜜柑の不作

伝えられる中、あり難いことでした。

 

 

 


クリスマス

2006年12月25日 17時18分47秒 | Weblog

 

日本付近は高気圧に覆われる  

 

 

「クリスマス」

 

星空に酔ひしれをりぬ聖夜かな

(ひしぞらに よいしれをりぬ せいやかな)

 

 

(茶話会)

 

有馬記念で「デイープインパクト」有終の美Vの大文字が

躍るクリスマスの朝刊です。(きのう、中山競馬場)

 

高気圧に覆われ、とても年の瀬とは思えない暖かい日和です。

今日は納めの句会です。一年を振り返りそれぞれが思い出の

一言を、そして句会終了後、茶話会です。

 

(納めの句会)

 

寿子さんの今日の一句から頂きました。

 

聖徒にはあらずクリスマスケーキ買ふ   寿子

 

 

「来年も良いお年をお迎えください」。クリスマスが過ぎると

一気に新年に向かってカウントダウンが始まります。

 

煤払いや身の回りの整理に一日1日が駆け足です。

 

今日の命あることに感謝です。クリスマスが去ります。

 

 

 


クリスマスイブ

2006年12月24日 14時50分39秒 | Weblog

 

冬型は緩み、本州付近は高気圧に覆われる

 

 

クリスマスイ

 

夜を徹しクリスマスイブ灯を揺らす

(よをってっし クリスマスイブ ひをゆらす)

 

 

 

※ (今夜も近くのお宅のイルミネーションを・・・・)

 

祝祭日の前夜や前日を「イブ」といいます。

明日は「クリスマス」・聖誕祭・降誕祭などと呼ばれる

キリストの誕生日です。実際には不明だそうですが、

地球上で祝われます。

 

  

 

その前日の「クリスマスイブ」には、子供達はサンタさんが

贈り物を届けてくれると枕元に靴下を吊るして就寝します。

 

 

 

クリスチャンでない家庭や人々も夜を徹して大騒ぎをすることが

定着しています。

 

 

 

イルミネーションが最高の輝きを見せます。

世に災害なく、皆さんにご多幸の多きを祈りたいものです。

 

 


天皇誕生日

2006年12月23日 11時29分51秒 | Weblog

 

北日本は冬型、太平洋側は  

 

 

天皇誕生日」(てんのうたんじょうび

 

日章旗靡く天皇誕生日

(にっしょうき なびくてんのう たんじょうび)

 

 

 

今日は天皇誕生日です。国民の祝日です。

日章旗が穏やかな風にはためいていました。

今上天皇(今の天皇陛下の意)の73歳の誕生日です。

 

前は天長節と呼ばれていました。

各天皇のお誕生日は、

昭和時代、昭和天皇は4月29日でした。この日は後に

「みどりの日」となり今は「昭和の日」となりました

 

平成時代 今上天皇は12月23にちです

 

 

大正時代 大正天皇は8月31日でしたが、10月31日に

変更になったようです。熱い時季で諸行事に影響があるとの

理由だったそうですが、良く分かりません。

大正天皇は在位期間も短く誕生日の祝日はなかったようです。

 

 【参 照】

新年一般参賀(平成19年)

新年一般参賀
新年一般参賀
(写真:宮内庁)

 

 

きょう、皇居では一般参賀が行われます。「悠仁さま」お誕生で、

天皇家も国民も特別の祝賀行事となることでしょう。

 

 

 

 


冬至

2006年12月22日 14時44分56秒 | Weblog

 

南海上を低気圧が東へ進む。  

 

 

とうじ

 

柚子湯して傘寿のいのち溢れさす

(ゆずゆして さんじゅのいのち あふれさす)

 

 

 

 

今日は一年中で一番昼間が短いと言われる日です。

夜は逆に一番長い日となるわけです。これからは日増しに

昼の長さが増し、春に近づくわけです。

この日に柚子湯に入ったり、冬至南瓜といって、南瓜を食べる

風習が何処にも残っています。

 

 (冬至南瓜)

 

南瓜を食べると「風邪を引かない」といわれ、夏に収穫したものを

寒さの時季にたべるようです。これは多分南瓜の持つビタミンなど

の栄養分が、「中風にならない」「しもやけにならない」などと重宝

されたものと思われます。

 

(柚子)

 

また「柚子湯」に入る習慣がありますが、これも柚子の香りや、

含まれている成分からの作用で新陳代謝で身体がリラックスできる

「風邪を引かない」等の生活の智恵からでて居たに相違ありません。

大切にしたい習慣の一つだと思います。