おしゃべり日記俳句

折に触れ、思いつくまま、
傘寿を過ぎ一日一日を大切に・・・

霜月

2006年11月30日 15時53分12秒 | Weblog

 

冬型の気圧配置、太平洋側は  

 

 

」(しもつき

 

 

霜月や動かぬ雲を置いて逝く

(しもつきや うごかぬくもを おいてゆく)

 

 

 

「霜月」(しもつき)は、霜降り月の略で11月の異称です。

秋から冬への微妙な変化に富んだ、日本人には春と共に郷愁を

誘う独特な季節です。

 

 

「冬の雲」を置き去りに霜月は今日で去って行きます

 

「冬の雲」が漂っていました。巻雲の秋の雲と違いどっしりと

動かない状態で浮かんでいます。

 

 images

 

低気圧の訪れなどでは、やがて凍雲が山頂を覆います

寒さが一段と増してきます。

 

  

 

散り惜しむが如き紅葉の赤と、動かぬ冬の雲を映す水面が

静かな時刻を刻んでいます。

 

 

 

 


万両

2006年11月29日 09時54分45秒 | Weblog

 

日本付近は冬型の気圧配置   

 

 

 

まんりやう

 

侘しさの狭庭を照らし実万両

(わびしさの さにわをてらし みまんりやう)

 

 

 

 

ヤブコウジ科の常緑低木です。

秋の花々が霜を浴びて自然と消えてゆくなかで、庭の一隅に

万両の一株が輝きを増す季節です。

 

七月ごろ白い花を下向きに咲かせ、今頃には深紅色の小粒な

実を一杯つけます。庭を明るくしてくれます。

 

   

 

      ※万両は下向きに

 

 

 

 

「千両」(せんりやう)

 

 千両の微笑み癒し貰ひ受け

(せんりやうの ほほえみいやし もらひうけ)

 

 

ハット気がつくと実千両が微笑んでいます。

今の時期にきまって出会う風景です。

 

何時頃から居ついたか定かではありませんが、多分鳥が

運んで来たものと思われます。

 

 

   

 

紅い実と黄(しろ)とが生えていますが、万両と異なり

実は上向きになります。これからお正月の活け花用などに

出番を迎えます。暮から正月へ騒がしき季を心和ませてくれる

紅い千両の実です

 

 

 

 


白菜

2006年11月28日 10時13分58秒 | Weblog

 

山陰西部に低気圧が発生    

 

 

 

はくさい

 

 

愛ほしく白菜の尻並べられ

(いとほしく はくさいのしり ならべられ)

 

 

白菜は中国原産のアブラナ科、一、二年草、日常生活重要に

欠かせない野菜です。

店頭には綺麗に洗われて束ねられた、「白菜の尻」が実に

見事に並べられています。

 

 

 

 

 

漬物、煮物、鍋物などなど、これから寒さに向かうと需給も

増すわけです。ところが、生産地で異変が起きています。

 

 

今朝の新聞報道によれば、

 

(ハクサイ受難)

※(トラクターによる踏み潰しの惨状)

 

露地物野菜の安値が続く中で、ハクサイの産地では、

トラクターによる踏みつぶしが行われている惨状を

伝えています。所謂、豊作貧乏と言うことでしょうか

15トンが廃棄されたとのことです。

 


冬紅葉

2006年11月27日 17時03分08秒 | Weblog

 

日本の南海上に停滞する前線上を、定期圧が進む  

 

 

冬紅葉」(ふゆもみじ

 

冬紅葉狩りし土産を貰ひけり 

(ふゆもみじ かりしみやげを もらひけり)

 

 

 

ドライフラワー

 

越後路に紅葉狩りに行ってきたという知人に

お土産を頂きました。

 

 

 「蔓うめもどき」でしょうか?

 

立冬も大分過ぎて山の紅葉は遅いとも感じますが、

それはそれ、盛んな紅葉狩りと違って薄っすらと

雪を被った紅葉もそれは捨てがたいとのお話でした。

 

 

「観賞用のトマト」でしょうか?

 

お土産は、「ドライフラワー」とかで、名産を買い

求めたとのお話、早速壁に懸けてめでました。

 

 

 

 

今日の句会から 兼題「マスク」

 

身の憂さをマスクの内に納めゐる  星子

 

作者の星子さんは、お病気で欠席でした。

自分の身の上に寄せて詠んだ立派な句だと思い

頂きました。星子さんどうもありがとう。

早く良くなって下さい。

 

 

 


2006年11月26日 14時42分29秒 | Weblog

 

低下圧が東へ進む  

 

 

 

 

土寄せて出番待ちけり高畝葱

(つちよせて でばんまちけり たかせねぎ)

 

 

 

 (見渡す限り葱畑です)

 

葱は、「一文字」とか、「根深」とかいろいろと呼び名があります。

関東では「根深」といって、葉鞘の部分を地中に深くつくります。

土寄せをして白いネギです。

 

 

 

関西では葉葱と称して葉を長く作る青いネギです。

一年中食べられますが、冬の寒さに遭ったネギは甘味も味も

強くなり煮ても焼いても最高の食材に用いられます。

 

 

見渡す限りのネギ畑は、土寄せも万全で暮から正月用に

出番を待っています。

 

 

 

「ブロッコリー」

 

    

 

            (ブロッコリー畑)

 

近くの畑一面には「ブロッコリー」が栽培されます。

キャベツの親戚とも言われる「ブロッコリー」は緑黄野菜の

代表選手です。

 

(出荷前)

 

花蕾からのビタミンCはレモンの3倍あるともされます。

 

 

(出荷品)

 

また柔らかい茎は、花蕾よりビタミンAが豊富で様々な食材に

用いられます。この辺も名産地です。

 

 

菜の花に似たこんな花を咲かせて花蕾の収穫は終了です。

 

 

 

 


落葉

2006年11月25日 13時58分29秒 | Weblog

 

高気圧に覆われ、東日本は

 

 

 

 

おちば

 

落葉降る欅大樹のご神木

(おちばふる けやきだいじゅの ごしんぼく)

 

 

  

 

この時季になると、木々の葉が音もなく散り敷きます

ジッと見やっていると肩に降りかかる暖かい葉に愛着を

覚えます。このご神木は3分の1ぐらい葉をふっていますが、

樹齢350年の大樹は堂々たる風格を示しています。

 

 (本殿)

 

 

神社の本殿は、三間社、入母屋造り、銅瓦葺、前面に

千鳥破風、ケヤキ造り、桟唐戸に安永2年(1773)の

銘があります。

 

 

 

 

「けさの日の出」

 

 

「今朝の冬の日の出」でした。

2,3、日前と違って雲一つ無い快晴の日の出です。

時間を追って変化を遂げる朝の風情は格別のものがあり、

思わず昇るお陽さまをお拝み、安穏を祈念しました。

 

 

 

 


白鳥

2006年11月24日 14時21分16秒 | Weblog

 

高気圧が張り出し、上空に寒気が入り込む  

 

 

 

はくちょう

 

小白鳥ようこそ来たれの声を掛け

(こはくちょう ようこそきたれの こえをかけ)

 

 

 

     

 

白鳥には「オオハクチョウ」「コハクチョウ」があるそうです。

ここへ飛来するのは殆ど「コハクチョウ」で、過去幾度か

一回り大きい「オオハクチョウ」の飛来もあったとのことです。

 

10:00と15:00に餌付けがあり、丁度見学時は済んだあとの

休憩?時間だったのでしょうか、鴨の大群の犇(ひしめき)だけが

盛んな声をあげていました。

 

 

 

 

 

今日、現在の飛来数は93羽だそうです。寒さが増すに従い、

飛来数も増すことでしょう。

 

 

 


一葉忌

2006年11月23日 11時52分37秒 | Weblog

 

前線が本州の南岸に延びる  

 

 

」(いちようき

 

見返ればダツラの香り一葉忌

 

(みかえれば ダツラのかおり いちようき)

 

 

 

11月23日・樋口一葉(1872~96)の忌日です

 

東京に生まれ、当時の女流作家から和歌や小説を学び、

明治28年に発表された「たけくらべ」で、森鴎外に認められ

一躍有名になったようです。

 

肺を患い29年・11・23に他界しましたが、「にごりえ」「十三夜」

等の有名作品を残しました。

女性で始めて五千円札の画像に使用されました。

 

 

 

天使のラッパと言われるダツラが香りを漂わせています。

一年草とも言われます冬に枯れる前に精一杯、一葉忌を

偲ぶように咲いていました。

 

今日はまた「勤労感謝の日」で、祝日です。

いざなぎ景気とか言われていますが、勤労の結晶であって

呉れればと祈っています

 

 

 

 

 

 

読売・編集手帳・11・23より

「一葉忌とはこんなにも暖かな」(川崎展宏)。樋口一葉は1896年明治29年)11月23日、24歳で世を去った。きょうは各地で荒れ模様の天候になりそうだが、陰暦の十月は小春の季節である

◆商家の主人らしき人が焼香に来た。質屋だといい、「ごひいきにあずかって・・」と悔やみを述べた。文士の貧乏物語は数々あれど、なじみの質屋から香典を貰った人も珍しい

◆東京の本郷、その名も美しい菊坂に一葉の通いつめた質屋の店舗跡が残っている。兄と父を亡くし、女の戸主として、生活苦と縁の切れるいとまのない坂道を歩いた人である

◆代表作「にごりえ」「たけくらべ」「十三夜」などは皆、若き晩年、世にいう”奇跡の14月間”に書かれている。文名は上がった。処世の苦しみ多き生涯で得た、つかの間の小春の時であったろう

◆「勤労感謝の日」がもうけられたのは昭和も戦後のことである。作家は自分の忌日が勤労とゆかりある日になるとは知るべくもなかっただろうが、あり余る才華を抱きながら儚く閉じたその一生は、すこやかで働けることのありがたさを現代人に教えている

◆小春日和のあとは冬が訪れる。世評の高まりと前後して一葉は肺結核を発病した。「草端の一蛍、よしや一時の光をはなつとも、空しき名のみ、仇なる声のみ」。日記にそうある。

 

 

 

 

 


枯薄

2006年11月22日 14時19分42秒 | Weblog

 

寒冷前線が北日本を通過  

 

 

かれすすき

 

枯薄紆余涅槃なる風を抱き

(かれすすき うよねはんなる かぜをだき)

 

 

 

大正11年頃流行ったと言われる「野口雨情」作詞・

「中山晋平」作曲の『俺は河原の枯薄、同じお前も枯薄』が

あることはご存知の通りです。

 

今日は暦の上では「小雪」です。雪が降り始める頃でしょうか?

また語呂合わせで、「良い夫婦の日」ともあります。

 

老夫婦の中では、なかなかテレビドラマのように毎日を幸せとは

言い難く、「良い夫婦の日」は寧ろ、高齢化社会への老人の

生き方が問われます。

 

 

  

 (冬の池)              (冬の木)

 

【紆余涅槃】とは、『仏教の言葉の中に一切の煩悩を

断じて涅槃(仏教における理想の境地)に入っているが、まだ

肉体を残していること』とあります。

 

「枯薄」を見て、「良い夫婦の日」「小雪」対策にでも

取り掛かるとしましょう。

 

 


冬の朝

2006年11月21日 14時49分11秒 | Weblog

 

関東から九州まで高気圧に覆われ  

 

 

 

」(ふゆのあさ

 

冬の朝昇る朝日に鳥翔る

(ふゆのあさ のぼるあさひに とりかける)

 

 (早朝6;00)

 

周囲は薄暗いというのに、東天がピンクに染まり幻想的でした。

 

昨日の雨模様と比較し、今朝は晴れの予報です。

「冬の朝」朝日の昇るのを追いました。残念ながら

全く雲が無いという状態ではありませんでしたが、

時間を追って、冬特有の曙の寒さを覚えました。

 

 (6;10ごろ)

 

名も知らぬ鳥の盛んに飛び交う風情が綺麗でした。

気温は、比較的暖かでした。

 

(6:30分ごろ)

 

次第に周囲も明るくなってきました。

冬の朝には逞しき男らしさみたいなものを感じました。