梅雨前線が本州の東に去り、西日本
「六月尽」(ろくがつじん)
合歓の花簪翳し六月尽
(ねむのはな かんざしかざし ろくがつじん)
「六月尽」(ろくがつじん)
今日で「六月」が終わります。一年の半分を過ぎたこととなります。
いまや気候は梅雨の真っ只中で、昨日までは西日本では大雨が降り、
がけ崩れなどの被害も出た模様です。宮城・岩手の地震地帯に大雨が降らぬよう
念願せずにはいられません。
「夏至」も過ぎて日中の長さは長いわけですが、ここ二・三日は曇り日で
「梅雨寒」も体験しました。
明日より七月に入り文字通り「盛夏」の到来となります。
「合歓の花」(ねむのはな) ( ※この句は季重りでした。)
「合歓」は夜間に小葉が閉じるのでこの名があります。
すでに盛りを過ぎた感がしますが、薄暮前にたくさんの花を開きます
雄しべの花糸が淡紅色で長く、綺麗です。
折からの木漏れ日に浮かび上がる「合歓の花」は恰も簪を挿した髪の
風情を象徴します。夕刻のひと時です